司法試験合格発表を受けて
Date:2013.09.11
本年の司法試験合格者は、新修了生1名を含む3名でした(7月13日付の本ブログ記事でお話しました、予備試験に合格した新修了生も最終合格いたしました)。
合格された4名の皆様におかれましてはおめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
合格発表に際して、大手新聞社の記者の方から電話で、合格者数・合格率についての取材を受けました。じつは、その時点では、まだ、法務省から司法試験結果についてのご連絡が届いておりませんでしたので、どなたが合格したのか確認できていませんでしたが、「数」を伺ったときに真っ先に浮かんだのは、その「数」にカウントされない、不首尾に終わった方々が流したであろう悔し涙の顔でした(電話応対中に、ご連絡が入っており、合格者氏名の確認をいたしました)。
本法科大学院は今年度から様々な改善策を導入しております。経済的支援に目が行きがちですし、入試パンフレットには具体的に書いてありませんが、改善策の柱のひとつには、修了生・在校生への教育支援の強化も入っております。本年の司法試験には間に合いませんでしたが(申し訳ありません)、今年度から「駒澤大学法科大学院修了生支援基金」の運用により、すでにを実施している教育支援、これから実施予定となっている教育支援があります。
新聞記者の方には、来年の司法試験に向けて合格できなかった方々への教育支援を強化する旨を申し上げましたが、電話取材を受けて、まさに、教員、出身法曹、外部協力法曹など、すべての資源を結集して、より充実した教育環境を提供しようとの思いをあらたにしたのでした。
その後、法科棟のラウンジで合格した新修了生の方、その勉強仲間で合格できなかった方々とお会いしました。合格できなかった方々の悔しそうな顔には心に期するものがあるようでしたし、合格した方は、来年に向けてできうるかぎりの協力をしたいとおっしゃっていました。わたくしは、第1期既修入学の方々を思い浮かべました。第1回新司法試験に合格した方が、翌年の司法試験合格に向けて同期の仲間に協力する、それが連なっていき、いまの「駒澤大学法科大学院法曹会」による教育支援に繋がっているのです。
わたくしも、ひきつづき、修了生や在校生のために、できうるかぎりのことをいたします。ともに頑張ってまいりましょう。 (T)