教授:上杉 雅央 [実務家(弁護士)] 担当科目: 民法特別演習I、民法特別演習II、民法発展演習、家事紛争法実務
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未来の法曹へのメッセージ 司法試験の合格者数が増え、弁護士の数も増えたことにより、司法過疎の問題や弁護士へのアクセス障害の問題は解消されつつあります。しかし、未だに、「どこに相談に行ったらよいかわからなかった」という声を聞くこともあります。人に寄り添い、社会に繋がる法曹は、今後もより一層求められていきます。その一翼を担うために司法試験の合格に向けて努力してほしいと思います。
教授:小松 良正 [民事手続法] 担当科目: 民事訴訟法、民事訴訟法特別演習、民事訴訟法発展演習、研究論文指導
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未来の法曹へのメッセージ ロースクールの授業は、裁判所の判例を用いたケースメソッドと、教員が学生に対して質問し、学生がこれに答えるというソクラティックメソッドを用いて行っています。学生諸君は、最初のうちはこのような授業方式にとまどうような場面もみられましたが、徐々に慣れてくるようです。特に、質疑応答方式(ソクラティックメソッド)の授業は大変に思われますが、これは、学生諸君が将来、法廷で相手方弁護士や裁判官と冷静かつ論理的に弁論するための訓練でもあるのです。皆さんが、本法科大学院で、真に弁護士に必要なさまざまな能力を身につけられることを期待しています。
教授:趙 元済 [行政法] 担当科目: 行政法、行政法特別演習、行政法発展演習、地方自治法、研究論文指導
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未来の法曹へのメッセージ 1980年代初期、「ハーバード大学の勉強虫」(原題:The paper chase)が韓国で放映されました。このドラマは、キングスフィールド教授からの質問に答えられなかった主人公が、同教授により「落第」を意味する黒い服飾を頭からかぶせられ、毎回の授業でそれをかぶったまま、授業を受けなければなりませんでしたが、必死に勉強し、さまざまな難関を乗り越え、最後に教授から黒い服飾をとってもらい、卒業するというストーリーであります。当時、ソクラティック・メソッドの授業方法も多くの感動を与えるものでありました。 それから、20数年が過ぎた現在、私は微力でありながら本学法科大学院で法曹教育に携わっています。皆様も、「Be ambitious! Do your best !」
教授:對馬 直紀 [刑法] 担当科目: 刑法I、刑法II、刑法特別演習、刑法発展演習、研究論文指導
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未来の法曹へのメッセージ 毎年度授業の準備に追われる1年ですが、より良い授業とするために、学生も建設的な意見を出して、共に授業を作っていってくれるのは、「プロセスとしての法科大学院」の理念にふさわしいと思います。 そういうことからすれば、新司法試験に合格することも、「ゴール」ではなく、より良い法曹となるためのプロセスにすぎません。学習を通して得たバランス感覚が、良い法曹となるための「方法論」としても活き続けることを切に願っています。
教授:土居 俊平 [民法] 担当科目: 民法II、民法III、民法特別演習I、民法特別演習II、研究論文指導
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未来の法曹へのメッセージ 平成29年4月、民法担当の研究者教員として着任しました。 法曹志望者諸君にあっては、本学法科大学院における種々の恵まれた環境(少人数教育、設備等々)を十分に活用し、応用のきく骨太な基礎力を養成し、司法試験を軽々とクリアーできるだけの力量を獲得しよき法曹になるため懸命に努力してほしいと思います。
教授:春田 博 [企業法、証券取引法:実務家(弁護士)] 担当科目: 商法III、商法発展演習、金融商品取引法、外書講読、研究論文指導
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未来の法曹へのメッセージ 開学以降、実務家として多くの学生を送り出すに至りました。手探りに等しいまま無我夢中のうちに動き出した新制度がともかくも結実する現場に立ち会えたわけで、感慨も一入です。同時に、入学前の多様な経歴を相応に反映していた感のあった学生諸君の風貌が、誰であれ、常日頃裁判所で接している法曹の先達に限りなく重なって映り、この点もまたこれまでの時間の意義への得心に至ります。 世に二つと同じ事件がない以上、司法の未来が皆さんに委ねられているのは、もとより過言ではあり得ません。どうか創造的かつ後世に残る仕事を積み重ねて欲しいと念願してやみません。
教授:松本 英俊 [刑事訴訟法] 担当科目: 刑事訴訟法、刑事訴訟法特別演習、刑事訴訟法発展演習、研究論文指導
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未来の法曹へのメッセージ 近年、刑事訴訟法の分野では重要な改正等があり、限られた時間の中で学生に何をどのように伝えるかを試行錯誤し、考えるべきことはつきません。 基本的には、広い視野で様々な角度から問題を検討すること、書くためよりも問題を解決するために考えるということを具体的な事例の検討を通して伝えたいと考えて取り組んでいます。 自ら考え問題を解決することの重要性を法科大学院で学び、柔軟な思考を持った法曹を目指してもらいたいと思います。また、常に法曹を目指そうと思った時の気持ちを忘れないでほしいと思います。
教授:若林 亜理砂 [経済法、国際経済法] 担当科目: 経済法I、経済法II、経済法演習、研究論文指導
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未来の法曹へのメッセージ 私の専門である経済法は基本法と比較すると新しい分野ではありますが、近年注目される事例も多くニーズの高まっている分野です。経済の変化とともに新たな問題点が生じることもあり、大変興味深い分野です。学生はとてもよく勉強しており、授業で学生から質問を受けて新たに気づかされる点も多く、私自身にとっても非常に勉強になります。 法科大学院での生活はなかなか大変です。進学を希望される方は、なぜ、そしてどのような法曹になりたいのかということを深く考え、高い志をもって取り組んでいただければと思います。
准教授:藤田 真樹 [商法、会社法] 担当科目: 商法I、商法II、商法特別演習、商法発展演習
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未来の法曹へのメッセージ 人に寄り添い、社会と繋がる法曹」という教育理念の下、少人数教育を活かして、質疑応答方式を取り入れながら、基礎的知識の修得から、より深く高度な内容へとスムーズに学修が進むように、微力を尽くしていきたいと思います。私自身も、学生の皆さんと一緒に成長できればと思っております。
特任教授:柴谷 晃 [実務家(弁護士)] 担当科目: 民事訴訟実務基礎論、民事裁判演習、民事執行・保全法
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未来の法曹へのメッセージ 弁護士業務に就くと、判例も文献もない問題にしばしば遭遇します。その場合、自分で基本理論から論理を組み立てて、相手方の主張を論破し、裁判官を説得できるという能力が必要になります。そのため、私の講義では、「実務で遭遇する問題点について条文と基本理論だけから自分の頭で考えて演繹的に結論を導く。」という思考方法と姿勢を叩き込んで来たつもりです。私の知識や能力の出し惜しみはしません。教えたいことは山ほどあります。補講や課外ゼミの要望があれば、幾らでも応じます。学生諸君の努力と意欲を期待しています。
特任教授:宮田 桂子 [実務家(弁護士)] 担当科目: 刑事訴訟実務基礎論、刑事裁判演習、ローヤリング
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未来の法曹へのメッセージ 刑事訴訟実務は変革期にあります。例えば、裁判員裁判対象事件については、公判での直接主義・口頭主義が貫徹されるようになり、取調べの録音・録画が法定されました。再犯防止の問題や被害者の保護の問題等についても議論がされ、様々な施策がとられてきています。 皆さんには、事例や事件記録の検討を通じて、論理的に考え、構成する能力を身につけながら、ダイナミックな実務のありようを、ほんの一部ですが、追体験して欲しいです。 ここは、皆さんの成長の場であるだけなく、私にとってもそういう場だと思っています。課外ゼミや自主学習の課題などの要望があればどんどん出して下さい。
特任教授:吉木 聡一 [実務家(弁護士)] 担当科目: リーガル・クリニック、法曹倫理
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未来の法曹へのメッセージ 法曹倫理やリーガル・クリニックでは,具体的な事例や事件記録等を題材として,多くの弁護士が実際に遭遇することになる倫理上の問題や実務の運用等について検討します。一つ一つの事例について,自分が弁護士になったつもりで真剣に考えることにより,皆さんが法曹となった際の「転ばぬ先の杖」となることを期待します。