正義の女神(テーミス像)を法科大学院棟のロビーに
Date:2013.02.28
駒澤大学法科大学院は、2004年4月に発足した。したがって、2013年度は10年目、2014年には設立10周年目を迎える。その事を考えるとき、設立時の輝く明るい夢を思い出す。
これから先、多くの駒澤法曹や法務博士が羽ばたいたとき、法科大学院棟のロビーに「正義(ユスティティア)の女神」つまり「テーミス像」を飾り付けたいとの熱い願いであり目標である。
テーミス像は、左手に両皿天秤を持ち、右手に剣を携え、目隠しをしている女神像だ。裁判所や大学だけでなく、ヨーロッパの街角に見受けられる像でもある。ヨーロッパにおける正義の象徴は、この女神の持つ「秤と剣」とされる。
左手の両皿天秤は、善悪の判断を厳格に行うこと、右手の剣は正義を断固として妥協することなく実行すること、そして目隠しは見かけにとらわれず真実を公平無私に見抜くことを、意味する。目隠しのないものもあるが、それは、逆にしっかりと目を開き真実を見抜くことを意味する。そして、女神であるのは、男性的な力や闘争ではなく、女性的な冷静さと平和を意味していると考えられる。
法に仕える者は、Profession(高度な専門家), Beruf(天の命令に従う者)としての使命、すなわち、正義を探求しなければならないのである。正義を探求することと正義を実現する事とは、同一であり、真摯な方法・適正な手続きに基づかなければならない。駒澤大学法科大学院の修了者は、その事を意識し続け来たはずだ。
2013年度司法試験を受験する仲間からも、沢山の合格者を出し、2014年にすばらしい設立10周年記念式典を挙行し、そして、テーミス像を法科大学院棟ロビーに飾ろうではありませんか。テーミス像の土台には、合格者の名前を刻印できればなどと夢見ている。
がんばれ、本年の受験生。私たちは、全力で応援しています。(H)