ストーカー
ストーカー規制法
ストーカー規制法が2000年11月24日施行され、「ストーカーは犯罪である」ということがはっきりと明文化されました。これにより罰則も、最高で懲役1年または100万円以下の罰金が課せられる事になりました。
「ストーカー行為」とは以下の「つきまとい行為」を繰り返すことをいいます。
- つきまとい、待ち伏せ、押しかけ
- 監視する
- その日の服装や行動を告げたり、帰宅直後に電話をしたりして、監視していることを気づかせる。
- よく見るインターネット上の掲示板に、監視した内容の書き込みをする。
- 面会・交際の要求をする
- 断っているのに面会・交際・復縁を求める。
- 贈り物などを受け取るように要求する。
- 乱暴な言動で脅かす
- 家の前で大声を出したり、クラクションを鳴らすなど乱暴な行為で脅かす。
- 無言電話、連続した電話やファックス
- 汚物や動物の死体など、不快感や嫌悪感を与えるものを送りつける
- 名誉を傷つける
- 中傷、誹謗などを告げたり、文書などにして送りつける。
- 性的羞恥心の侵害
- わいせつな写真などを送りつけたり、インターネット上に掲載する。
- 電話や手紙で卑猥な言葉を告げる。
ストーカー相談Q&A
- 会ってはっきり意志を伝えようと思うんだけど・・・
- 相手が見ず知らずの時はもちろん、たとえかつての交際相手でも二人だけで話し合って解決しようとしてはいけません。必ず、第三者(警察官、弁護士、相談員などの専門家)に立ち会ってもらいましょう。
- 警察に相談するときに、必要なものは?
- 警察が警告や告訴をするためには、つきまとい行為をされている状況を明らかにする必要があります。被害を受けた状況を詳しく記録しておくと、相談後の処理がスムーズです。記録するポイントとしては以下の通りです。
- 日時、場所をできるだけ詳しく記録する。
- つきまとい行為をされたときの言葉や動作をメモしておく。
- 手紙やメールなどの場合は保管しておく。
- 電話や会話をテープに録音する。
- 相手が知人でない場合は特徴(身長、体形、年齢、メガネの有無、服装、髪型など)
身を守るための安全チェック~身近な生活から~
身の回りに気を配ることに、用心のし過ぎということはありません。普段の生活で、つい見落としがちなポイントをチェックしましょう。
- 自分の氏名、住所、連絡先等は簡単に人に教えない。
- インターネット上で知り合った相手や、電話によるアンケートなど、実体の見えない相手に携帯電話の番号や、自宅の電話番号を教えない。
- 交際している彼や彼女にも、アパートやマンションの鍵は預けない。別れたらアパートの鍵は取りかえる。ストーカーの8割は自分の顔見知りといわれています。
- 公共料金、電話料金、クレジットカードの請求書や手紙など個人情報が載っている書類は、細かく破いたりシュレッダー処理してから捨てる。また宅配便の宛名ラベルもはがしてから捨てる。
- 公共料金等の支払いはコンビニなどからの振込みにせず、通帳から引き落とすようにする。
- 電話はナンバーディスプレーにし、いたずら電話には迷惑防止をする。機種によっては、非通知の電話や、指定した電話番号はかからないという設定ができる。
- インターネットの掲示板やチャットなどで相手を簡単に信用しない。女性名とわかるメールアドレスは使わない。
- 深夜などに、エレベーターに1人で乗る時など周囲の安全の確認を。
- 深夜のコンビニには買い物に行かない。いきつけのお店の前に自転車を駐輪していたことから住所を知られることもあります。
- 玄関やベランダの物干し場には1人の生活と思われないように男性用の靴を置いたり、下着やシャツを干したりする。
- 相手が確認されるまでは、玄関のドアチェーンをはずさない
- アパートではタイマーで部屋の照明が付くようにする。
ストーカー行為の特徴は、継続性、エスカレート、発展性です。
変だなと思うことがあったら、すぐに相談を!
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