中国語 交換留学
中国の大学との交換留学協定に基づく長期留学は2001年度(9月~)に始まり、下記3校から毎年2名の定員枠を得て、学内選抜試験に合格した学生を派遣しています。
交換留学では、相手側大学での学費が免除になります。
華東師範大学 | |
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所在地 | 中国上海市中山北路 |
創立 | 1951年 |
学生数 | 2万6000人 |
淡江大学 | |
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所在地 | 台湾台北県淡水鎮 |
創立 | 1950年 |
学生数 | 2万8000人 |
義守大学 | |
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所在地 | 台湾高雄市 |
創立 | 1986年 |
学生数 | 1万6000人 |
留学生活
中国大陸と台湾では、使用される文字が異なります。大学で習った「簡体字」と「ピンイン」はそのまま大陸で通用します。一方、台湾では日本の旧字体に似た「繁体字」が使われています。音標文字は台湾では「注音字母」が定着していますが、留学生向け中国語授業ではピンインが使われています。
華東師範大学では、漢語進修生として対外漢語学院で中国語の授業を受けます。授業は月~金の午前中3時間(週15時間)。初級から高級までレベルごとに細かく分かれており、自分に合ったクラスで勉強します。漢語水平考試(HSK)6級など一定の資格を満たせば、後期(2月)から普通進修生として本科生(学部生)と同じ授業を受けることも制度上は可能ですが、対外漢語学院で非常にハイレベルなクラスまで用意されているため、郊外のメインキャンパスに移るよりは、残る半年で中国語力の一層の向上をめざす道を選ぶのが通例となっています。
淡江大学では、留学生向けの基礎的中国語授業と並行して本科(学部)の授業を履修することができます。修得した中国語科目や専門・教養科目は、帰国後、学部教授会が認めたものは卒業単位に数えられます。宿舎も台湾人学生を含む相部屋であり、学習と生活の両面で留学生と本科生との垣根の低さが特徴です。
選抜試験
学内選抜試験は筆記と面接(日本語および中国語)によります。必要とされる中国語のレベルは、1年次で学ぶ初級文法がしっかり身につき、2年次で学ぶ程度の文章が読めること。大まかな目安としては「中国語検定」3級程度です。
面接試験では志望の動機と学習計画が明確になっているか否かが問われます。現地ではまず中国語の講義を理解する力をつけるための教育を受けますが、卒業単位に読み換え可能な専門科目の単位を取得する道も開かれています。留学を考え始めてすぐに学習計画が立てられる人はあまりいません。願書提出を経て試験に至る過程で、自らの留学についてどれだけリアルで具体的に思考することができたかが試されるのです。
長期留学の意義
留学の意義は簡単に言葉に尽くせるものではありませんし、人によってもまさに千差万別です。ただ共通して言えるのは、今ある自分に似せて殻を作るのでなく、自分と異なる他者とぶつかりあいながら、他を受容することで自らも成長していくという、いわば全ての大学生に求められるあり方が、自然と身につくことではないでしょうか。
これまでの留学経験者の中には、卒業後に中国語力を生かし、中国・台湾を舞台にビジネスの世界で活躍する人、日本や中国、台湾の大学院に進学し、学問研究の道を志す人も相次いでいます。また、直接中国語を仕事とするわけではないが、「留学で人生が決まった」という学生がたくさんいます。それだけの魅力とインパクトを持った交換留学を、ぜひあなたも経験してください。
交換留学生
私の留学経験
淡江大学留学 大野育子
私が留学を志すようになったのは、大学で何か特別な、これをしたことで人生が決まった、というような体験をしてみたかったという、抽象的ではあるけども、ある種の向上心的な意識が強くあったからだと思います。
初めて行った海外旅行で中国語に興味を持ち、学部4年生で交換留学の機会をいただきました。私の台湾留学生活は「充実していた」、「色んな経験ができた」などというありきたりな言葉では言い尽くせないほどの"感動"にあふれていたように思います。
日本と全く違う講義方式や、現地学生の学習態度、また寮の中で日々当たり前のように繰り広げられる多国籍交流・・休日には台湾各地へ遊びに行ったりと・・留学生活にプレッシャーやストレスは付きものでしたが、日常生活全てが学習で、自分の視野や感覚がどんどん広がって、日々成長していることを体感できるところに言い表せない魅力と興奮がありました。"宝物のような経験"、今は留学生活を振り返ってしみじみそう感じています。
人生の貴重な財産
華東師範大学留学 江澤里美
私は大学で第二外国語として中国語の勉強を始めました。それまで中国にほとんど興味のなかった私ですが、中国語の奥深さ、面白さに引かれ、気づけば上海への長期留学を志すようになっていました。念願かなって行った上海では、中国語はもちろんのこと、中国の歴史、文化、生活習慣、様々なことを学び、さらに日本という国について、自分自身について考えるきっかけにもなりました。
帰国後は、学んだことを生かし、さらに可能性を広げていきたいという思いから、海外と関わることが多く、様々な知識を必要とする商社を中心に就職活動を行いました。活動中は、留学で培った経験と中国語という強みがあったからこそ自信を持って自分をアピールすることができ、内定をいただくことができました。現在は希望通り中国と関わる仕事をさせていただいており、日々やりがいを感じております。
上海で過ごした一年間は、今でも私にとって宝物のように大切な思い出であり、人生の貴重な財産です。