釈尊生涯のレリーフ
釈尊生涯のレリーフ / 桝澤 清 / 当館蔵
法量:高91cm/幅91cm(1点)
駒澤大学旧本館の講堂壁面にあったもので、釈尊生涯の四相の場面をあらわしている。
右から順に、「二象による灌水(降誕)」「菩提樹(成道)」「法輪への礼拝(説法)」「仏塔への礼拝(涅槃)」からなっている。
このレリーフは、インドのマディヤ・プラデーシュ州のサーンチー塔門レリーフ(1世紀初)にモデルが求められるようであり、レリーフを飾る枠の文様も類似している。
作者解説
桝澤 清(1892~1948)
新潟県南蒲原郡井栗村(現三条市)出身。
大正6(1917)年、東京美術学校彫刻科塑像部卒業。
大正8(1919)年以来、帝国美術院展覧会に何度も入選した。
昭和7(1932)年に東京滝野川に建彫社を設立し、建物彫刻や建物模型も手掛けた。
戦後は新潟県中条市に帰郷し、新潟県彫塑家連盟を結成し、地元の文化振興に貢献した。
作品としては、良寛禅師像、築地本願寺狛犬像など多数。レリーフには「清」のサインがある。
資料紹介「釈尊生涯のレリーフ」
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