常設展示室「禅の世界」
禅の象徴空間としての展示室Aと、曹洞宗を中心とした禅の歴史と文化を辿る展示室B1~5で構成されています。
当館では、禅僧の墨蹟や絵画をはじめ、禅文化を語る美術工芸品や仏教美術に至るまで、幅広い分野の資料を収蔵しており、各展示室のテーマごとに公開しています。
大学の原点ともいえる禅の精神を体感してみましょう。
展示室A 禅とは何か?
ステンドグラスのある吹き抜けに足を踏み入れると、須弥壇と一仏両祖像が迎えてくれます。
学内で大切に保管されてきた旧講堂の枡澤清(1892-1948)作「釈尊生涯のレリーフ」、坐禅の姿を伝える「澤木興道師坐禅像」「蟠龍」(金保正智(1908-1958)作)、「起きて半畳寝て一畳」と表現される禅僧の修行空間「単」の再現(部分)、魚鼓、雲版、半鐘等寺院の鳴らし物等を集結し、天井のステンドグラスから差し込む光とあいまって、視覚的表現が難しい「禅」の象徴空間を演出しています。
展示室B-1 禅の源流
禅の発祥から中国への伝禅、中国禅の発展、そして日本への伝禅、成立に至る流れをたどります。
展示室B-2 曹洞禅の成立と展開
道元による日本曹洞禅の確立から、瑩山による地方展開に至る教団形成の流れをたどります。
展示室B-3 正法眼蔵・伝光録の世界
曹洞宗の二大経典とされる「正法眼蔵」及び「伝光録」を通して、曹洞宗の思想に触れます。パソコンによる全文検索や、道元の生涯、永平寺での修行風景等の映像がみられます。「般若心経」の写経体験コーナー(無料)もございます。(お待ちいただく場合あり。)
展示室B-4 禅僧列伝
中世、近世、近代の禅僧達を紹介し、社会史の視点から曹洞禅の歩みを解き明かします。
展示室B-5 禅の歴史と文化
臨済、黄檗を含めた日本の禅宗の法系、歴史を編年的に紹介します。
また禅の影響によって生まれた日本独自の多彩な文化、芸術を紹介します。