学長メッセージ―新型コロナウイルス感染症防止に係る学生支援について―
在校生・保証人の皆様へ
駒澤大学長 長谷部 八朗
この度の新型コロナウイルス(COVID-19)感染症でお亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、現在罹患されて治療に専念されている皆様、そして、外出自粛等により生活環境の激変あるいは経済的な苦境に見舞われている関係者の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
なにより、感染症拡大防止対策により多大な影響を被っている在校生・保証人の皆様の心中をお察しし、衷心よりお見舞いを申し上げます。この感染症の影響により、日本国内のみならず、世界的レベルでの公衆衛生の維持と、経済的停滞の早期解消の必要性という、対立する問題を突きつけられております。簡単に答えの出るものではないと思いますが、多くの方がこの事態の早期解決ないし鎮静化に向け、叡智を傾け奮闘の真っただ中にあります。
このような状況下において、駒澤大学でも、どうすればより望ましい教育環境を提供できるか、日夜模索を続けております。本学では、政府の緊急事態宣言、東京都の緊急事態措置を受けて、当面、大学への入構を禁止しております。新年度を迎えたにもかかわらず、新入生、在校生の皆さんは、キャンパスでの通常の学生生活を送れない状況にあり、学修や大学生活、就職活動など、さまざまな面で不安を抱かれているものと思います。
しかし、このような危機的状況だからこそ、学生、保証人の皆様、教職員が一体となって様々な形で努力し、工夫することが求められるのではないでしょうか。今、私たちがなすべきことは、三密防止という外出自粛の制約の下で感染を避けることはもちろんですが、限られた条件の中であっても、"まなび"と"つながり"を実践していくことだと思います。
すでにお知らせいたしましたとおり、本学では5月8日より授業開始となります。ただし、皆さんの健康と安全を第一に考え、C-Learning、YeStudy、Google Meetなどを活用し、当面、原則としてインターネットを介した授業を実施いたします。このような非対面型の授業を大規模に行うことは、本学にとって初めての取り組みになりますが、授業の質を維持し、皆さんが安心して授業を受けることができるよう、教職員一同、全力を尽くす所存です。
その一環として、本学では、学生の皆さんに、特別奨学金として学生1人あたり5万円の緊急修学支援金を支給するなど、受講環境整備等のため、総額8億円の新型コロナウイルス感染症拡大防止対策費を用意いたします。緊急修学支援金に関する具体的な手続きについては、後日お知らせいたします。大学としては、様々なツールによる授業を通して、学生と教員との関係が、対面授業の場合と同じように形成されることを願っています。
また、新型コロナウイルス感染症の影響により、家計状況が急変した方もいらっしゃることと思います。そのような方への支援としては、政府による高等教育修学支援新制度や日本学生支援機構の貸与型奨学金、大学独自の経済支援型の奨学金が用意されています。詳しい情報は、KONECOや奨学金HPでお知らせしていますのでご確認ください。
現時点において、政府による緊急事態宣言の延長調整が行われているとの報道もあります。同宣言および東京都の緊急事態措置が解除されたときには、感染拡大防止に対し、十分に配慮しながら、図書館や自習室、教場など、大学の施設・設備も順次安全に使用できるようにいたします。
今は、長く続く外出自粛等により、ストレスがたまり、健康についても不安が募っていることと思います。とはいえ、5月8日よりインターネットを介した授業が始まります。受講科目により、その授業形態は異なると思いますが、担当教員の指示に従い予習等の準備を始めるなどして、日々の目標を設定し、意義ある時間を過ごしてください。
駒澤大学は、学生それぞれが、自分の道を見つけ出すための"よりどころ"として、共に考え、課題を解決する大学たること、そして、"ともに、よりよい明日を築く"ことを、大学のミッションとしています。皆が一丸となって、この難局を乗り越えましょう。
◆関連URL
令和2年度前期授業について(お知らせ)【4月15日掲載】
新型コロナウイルス感染症に係る影響を受けて家計が急変した場合
学長メッセージ-新型コロナウイルス感染症防止に係る学生支援について-
※緊急修学支援金に関する具体的な手続き方法については、決定次第速やかにお知らせいたします