ごあいさつ

所長挨拶

経理研究所は、企業経営にとって不可欠な「簿記」と呼ばれる仕組みについて、詳しく学んでいただくことを主な目的としています。

　簿記は、企業活動を金額的に記録・計算するための仕組みです。それによって、企業の財産を管理し、活動結果である利益を算定することができます。企業は「もうけ」＝「利益」を得ることを目的として営まれるわけですが、簿記がなければこの「利益」の計算ができません。こうした利益の金額は、例えば企業が株主に配当金を払う場合や、国に税金を払う場合の基礎額になります。このように、企業が社会的な経済活動を行うためには、お金にまつわる記録・計算が必要になるのです。そのための仕組みが、簿記というわけです。

　そして、簿記という仕組みには独特で専門的な決まり事があります。そのために、そうした決まり事を身につけることができれば、専門的な職業に就くことも可能となります。具体的には、公認会計士・税理士といった国家資格があります。また、企業に勤める場合にも、簿記を基礎とした会計情報を読むことができれば大きな武器になります。そこで、皆さんの将来における活躍につながる基礎を築くために、経理研究所では皆さんに簿記の力を身につけていただきたいと考えているのです。

　経理研究所では、初めて簿記に触れる人でも安心して取り組めるよう、易しいレベルの講座から準備しています。また、すでに簿記の学習を進めている人にも対応できるよう、日本商工会議所の簿記検定１級合格に向けた講座も開設しています。

　経理研究所で学んだ学生たちの中には、公認会計士・税理士といった資格を獲得した人や、日商簿記検定１級に合格して有名企業に就職をした人がおります。是非とも簿記の学習と検定試験・資格試験の合格にチャレンジして、ビジネスの世界で活躍できる力を身につけていただきたいと思います。

経理研究所所長　石川祐二