企画展「禅林墨蹟と水芭蕉曼陀羅~無心の世界~」(2007.09.25~11.11)
Date:2007.09.25
期 間 | 2007年9月25日~11月11日 |
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後 援 | 世田谷区教育委員会 |
協 力 | 大本山總持寺 佐藤美喜子 氏 |
禅思想の基底にある「無心」をテーマとして、墨蹟・禅籍などによって、中世禅宗のあゆみや禅文化をたどり、さらに「無心の世界」を、禅林墨蹟と日本画家 佐藤多持 氏(1919-2004)のライフワーク「水芭蕉曼陀羅」との対比という初めての試みによってさぐります。
禅は中世においては様々な文化や芸術にも影響を与えました。
禅の教えでは「無」が強調されます。
無心・無念・無相・無住・無事・無字公案などです。
禅僧は自らの悟りの境地を、禅者としての風格を、さまざまな方法―ことば・行動・書・絵画など―で人々に示しました。それが現在に伝わる禅僧の墨蹟・絵画などであり、独特の領域を形成しています。
佐藤多持氏は、真言宗の寺院に生れ、尾瀬の水芭蕉との劇的出会いにより画家としての歩むべき道が決定し、ひたすら美の本質を探究し「水芭蕉曼陀羅」を描きつづけました。
禅の世界と水芭蕉曼陀羅の世界という異質とも思える二つの世界の出会いを通して、皆様がそれぞれに「何か」を感得されるならば幸いであります。
駒澤大学禅文化歴史博物館館長 伊藤隆壽
佐藤多持氏の略歴はこちらをご覧ください。
関連行事
特別公開:国指定重要文化財・瑩山紹瑾自賛頂相(大本山総持寺所蔵)
(10月22日~26日のみ)
曹洞宗大本山總持寺の秘宝を初めて外部で公開。
第15回 禅博セミナー「禅林墨蹟と禅文化歴史博物館」
日時:10月10日(水) 16:30~18:00
講師:本学総長 大谷 哲夫
定員:100名
第16回 禅博セミナー「禅林墨蹟の見方」
日時:10月24日(水) 16:30~18:00
講師:本学学芸員 塚田 博
定員:50名
※参加希望者は電話、FAX、Eメール、または博物館受付でお申し込みください。
展示室の様子(2007.09.22)
佐藤画伯のご遺族 佐藤美喜子氏より「水芭蕉曼陀羅・白183」を当館に寄贈していただきました。
水芭蕉曼陀羅 白 183
佐藤多持 画
制作年度:2003
大きさ(cm):88 x 118
素材:雲肌麻紙・墨・金泥・ プラチナ・緑青
故佐藤多持氏のご遺族 佐藤美喜子氏より、作品を当館に寄贈していただきました。
常設展示室にて公開しています。
■お問い合わせ先:
駒澤大学禅文化歴史博物館事務室(10:00~16:30)
TEL:(03)3418-9610
FAX:(03)3418-9611