人工知能の利用について(方針)

Date:2023.04.27

学生・生徒・教職員の皆様へ

人工知能(AI: Artificial Intelligence)の利用、特にChatGPTをはじめとする生成系人工知能について、以下の三点に注意してください。

第一に、学校法人駒澤大学情報セキュリティポリシーなどを遵守し、機微な情報をインターネットサービスやクラウドサービスに流出させないように十分注意しなければなりません。何故なら、こうした人工知能は、対話によってデータを収集し学習するため、機微な情報を対話に用いた場合、それが人工知能からの出力に用いられる可能性があるためです。

第二に、プロンプト(指示文)の選択、および、結果として人工知能が出力する内容の信憑性には十分注意が必要です。何故なら、ChatGPTは、あくまでも大量のデータから学習し知能らしく振る舞う人工知能だからです。大規模な言語情報から学習するため、大規模言語モデルとも呼ばれます。過去のデータを使って学習し、単に確率的に言葉をつなげて文章を生成しているため、間違いがあり得ます。

第三に、人工知能を利用した場合はそれを明記すべきです。何故なら、人工知能によって書かれた文章かどうかは、現時点では見分けたり検出したりできないため、さらに、他人の考えを盗むという教育上してはいけない行為を避けるためです。総合学術雑誌Natureでは、人工知能を利用したことを文書に記録すべきとしています。こうした姿勢は見習うべきものです。

以上、人工知能をどう利用するかを人類の問題と考え、注意すべきところは注意しつつ、新しいテクノロジーを使いこなすという不断の努力が必要です。

駒澤大学長 各務 洋子
駒澤大学高等学校長 貫井
駒澤大学附属苫小牧高等学校長 金野 彰