学長メッセージ -ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について-

Date:2022.03.08

今般の、ロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻では、民間人にまで被害が及んでおり、多くの尊い命が失われているという報道がなされています。

はじめに、この度の戦禍により命を落とされた全ての方々に深く哀悼の意を捧げるとともに、衷心よりお見舞い申し上げます。

「仏教の教えと禅の精神」を建学の理念に掲げ、「智慧(物事を見極める判断力)」と「慈悲(他者への慈しみといたわり)」を一身に具える人材の養成を目的に教育・研究活動を行っている本学は、すべての生きとし生けるものにとって、命は等しく尊く、かけがえのないものとして考えています。その尊い命を奪い合う行為に憤りを覚えるとともに一刻も早く平和がもたらされることを願ってやみません。

現在、本学は「多様な個性を尊重しながら共創を目指すダイバーシティの考え方」の育成を目指して教育研究を進めております。それは、あらゆる存在(他己)の尊厳と多様性を認め、「見返りを求めない」という「利他の心」の確立を意味します。「武力行使」は、如何なる理由があっても容認することはできません。
真の平和の実現に向け、これからも不断の教育・研究を遂行して参ります。

駒澤大学学長 各務 洋子