吉田健太郎ゼミの学生が北海道安平町での地域活性化プロジェクトに協力しました

Date:2024.11.11 研究・授業
総務部 総務広報課

経済学部現代応用経済学科の 吉田 健太郎 ゼミの学生4人が、北海道勇払郡安平町のチーズ工房「プロセスグループ夢民舎」との地域活性化プロジェクトに協力しました。

このプロジェクトは、共創価値マーケティングと呼ばれる理論を用いて地域活性化を目指したもので、「夢民舎」の交流は今年で2年目を迎えました。1年目には学生たちが主体となって活動を進め、地域住民との接点を作り出すことに成功し、今年は地元の生産者と協働しながら横のつながりを構築しました。

10月19日(土)に地域の企業と開催された「親子料理教室&チーズづくり体験」では、9組23人の親子が参加し、地元の食材を使った調理を行いました。また、当日は地元の新聞社やテレビ局が取材に訪れました。単年度での活動には限界があること、また、問題意識も変わり、卒業後に活動が途絶えてしまうといった課題感もある中で、学生たちの課題感や思いが地域の皆さまや後輩に受け継がれた様子でした。

今後も地元企業との継続的な活動を通じて、研究の発展と社会連携の活性化が期待されます。

プロセスグループ夢民舎
高林農園
こころ自然農園

深澤 安純 さん(経済学部現代応用経済学科4年)コメント

「夢民舎」様とのイベントは昨年に続き2回目となり、前回からの大きな変化として、新たに3社の協力を得ることができました。有機野菜農家の「高林農園」様からカボチャ、「こころ自然農園」様から卵と小麦粉、そして「株式会社SRKプロジェクト」様から菜の花の蜂蜜を提供していただきました。これらの食材を組み合わせ、地域の企業や生産者と連携して一つの料理を作り上げました。さらに、「夢民舎」様と協働してのリコッタチーズ作りの監修をいただきました。そして、イベントを主催し、参加者の皆さまに体験会を提供しました。

1年目は多くの困難がありましたが、2年目には地域の信頼関係が深まり、スムーズに進行することができました。昨年の反響を受けて、今年は地域の協力も得られ、集客も順調に進み、イベントの内容もより充実したものとなりました。このプロジェクトを通じて、地域活性化に貢献しながら多くのことを学びました。今後も継続的な活動を通じて、地域と学生がともに成長し続けることを願っています。

三戸森 真理 さん(経済学部経済学科4年)コメント

今回のイベントでは、前回より多くの反響をいただき、学生と関わる機会も増えました。当日はゼミ生以外にも興味を持った7人の後輩たちが自主的に参加してくれて、多くの参加者から「楽しかった」という声を聞くことができました。後輩が引き継いでくれたことも大きな成果だと思っています。昨年度まで一緒に研究をしていた後輩たちが、研究内容がうまく決まらない中で「北海道での研究が楽しかったので、ぜひ引き継ぎたい」と希望してくれました。

私自身は、短期大学から3年時編入で本学に入学しました。これまでの授業は、先生の話を聞いて理論を学ぶだけでしたが、「価値共創マーケティング」では理論上のことを実際に体験しながら仕組みを考えるため、頭の中だけでなく具体的に感じながら試行することができたと思います。

最初のうちは大変なことばかりでしたが、「自分たちで頑張りたい」という意思が強くなり、後輩たちとも一緒に活動したことを経て、これからの期待も大きくなったと思います。

経済学部 現代応用経済学科 吉田 健太郎 教授 コメント

今回のイベントを通じて、社会連携プロジェクトの大きな意義を実感しました。地元への意識を引き継ぐことが自発的な活動につながり、研究の成果が時間をかけてじっくりと伝わったのだと思います。現場にも何度も足を運んだことで、その意識が地域に浸透したのではないでしょうか。

吉田健太郎ゼミのつながりが来年度以降も続いていくことを後輩たちが語ってくれたことは、とても嬉しいことです。これは先輩からの依頼ではなく、学生たちが自発的に継続して関わり続けてくれた結果です。私自身は在外研究中で不在が多いのですが、学生たちは自主的に活動を続けてくれました。

イベントの最後のスピーチで、今回連携頂いた生産者様は、「駒大生たちが新たに作ってくれた地元の横のつながりを大切にしながら、今後も地域活性化につながる取り組みを継続していきたい」と語ってくださいました。ゼミ生たちの熱意が最終的には地元生産者の心を動かし、地域活性化の鍵を握る「自律的発展」にむけた起爆剤となれたことは、何よりも嬉しいことです。

また、後輩たちも、先輩たちの背中を見ながら、自分たちもやりたいと感じてくれたことも大きなポイントです。地域のつながりや住民との関係を大切にし、今後も活動を続けていきたいという意志を持ってくれました。

たくさんの試行錯誤を経て、最後には一つにまとまり、イベントを通じてそのメッセージが結果として現れたのだと思います。

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