人文科学研究科の鈴木崇司さんが「令和5年度中野市立博物館考古学講演会」に登壇しました

Date:2023.09.30 研究・授業

鈴木 崇司 さん(人文科学研究科歴史学専攻考古学コース博士後期課程3年/日本学術振興会特別研究員DC2)が、9月23日(土)、長野県・中野市立博物館で開催された「令和5年度中野市立博物館考古学講演会」にて、市民講演を行いました。

この講演会は、特別展のために貸し出しを行っていた長野県宝である「高遠山古墳出土鉄器」が中野市立博物館に返却されたことに伴い、その意義を市民とともに深く学ぶために開催されました。

鈴木さんの研究テーマは弥生時代から古墳時代前期における鉄器であり、日本列島外とのつながりについて研究を進めています。この度、中野市立博物館から依頼を受け、「鉄器から見た弥生時代から古墳時代の北信」と題した講演を行い、「高遠山古墳出土鉄器」の意義付けも含めながら、弥生時代および古墳時代前期における北信地域の鉄器について焦点を当てました。

ご参加いただいた方からは、従来の研究ではあまり主張されてこなかった日本列島外と北信地域の関係性について関心が高まった様子で、質疑応答の時間では具体的な交流ルートや交流システムなどに関する質問が寄せられました。
また、さびの塊である鉄が持つ、資料的価値への理解を深める機会となりました。

指導教員:文学部歴史学科考古学専攻 寺前 直人 教授

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