経営学部中村ゼミの学生が世田谷区奥沢で小学生向けワークショップを開催―実施後は学会発表で効果を検証

Date:2016.09.09 研究・授業
総務部 広報課

経営学部の 中村 公一 ゼミに所属する学生が、東京都世田谷区で開催された「第2回奥沢メキシコ・フィエスタ」(7月30日・31日)で、小学生を対象としたワークショップを実施しました。娯楽(エンタテイメント)とマネジメント教育(エデュケーション)を取り入れた「エデュテイメント」の提供を考えたプログラムで、ゼミ活動を通じて学習した経営学の内容を、小学生でも体感的に分かるようにアレンジしたものです。

メキシコ伝統の帽子「ソンブレロ」を作りながら経営学を学ぶプログラム

【ワークショップの概要】
ソンブレロというメキシコ伝統の帽子を作り、メキシコの文化に触れ、モノが企画され販売されていく流れをつかむ。経営学やマーケティングの概念であるターゲティングや4P(Product(製品・商品)、Price(価格)、Promotion(プロモーション)、Place(流通))の要素を知り、「売れるもの」を作るにはどうすればよいのかということが、小学生でもワークショップを通して体感できるプログラム。


本ワークショップは、奥沢地域(商店会など)・参加者(小学生)・中村ゼミの三者がWin-Winの関係になることを目指しており、企画内容は、実行委員の方へのヒアリングや企画のプレゼンテーション対抗戦を経て決定されました。

プレゼン対抗戦(後列右から二人目が中村教授)
当日の様子

またワークショップ実施後に、企画・運営に携わった学生が学会発表を行いました。
発表の場となったのは、本学で開催された「人を大切にする経営学会」第3回全国大会(8月27日・28日)で、「地域の人に楽しさを提供する小規模フェスティバルのマネジメント-奥沢メキシコ・フィエスタの企画を通じて-」をテーマに、運営の難しさや地域における効果を経営学的な視点から解釈しました。

学会発表では活発な質疑応答も交わされた


中村ゼミは、次年度以降もこのワークショップを継続したいと考えており、将来的には作った商品を販売し、メキシコの子どもたちへの支援金として寄付するなど、メキシコとのつながりを深め、社会貢献へ展開することも検討しています。

中村 公一 教授のコメント

中村ゼミは経営戦略論を専門にし、理論の理解とともに、企業や業界の分析、ビジネスモデルの策定を行っています。その実践の場として、フィエスタの企画とワークショップを行いました。
さらに、自分たちが体験したことをもとに、大学生としては珍しい学会発表を行いました。学生にはPDCAサイクルを実践したという点で貴重な機会でした。フィエスタの企画は、今後も継続的に中村ゼミがかかわっていきますので、フィエスタ自体の発展を体感しつつ、地域に根付いたより社会性を持ったものにできればと考えています。