ゼミクエ!第1弾 ~新任の先生と駒大経営学部生でつくるゼミ~

Q, ゼミクエ!とは?

➡今年度から新たにKOSMOSが独自で企画したインタビューイベントです!「ゼミ×クエスト」の造語で、先生と駒澤大学の経営学部生がゼミを共創していく過程を追い、現役学部生のみなさんに新たな研究分野や先生の知見、魅力を届けることを目的としています!(KOSMOS=経営学部公認学生団体)

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大田康博先生 @第2研究館研究室
#アットホーム #ファッション #伝統工芸
地方への「恩返し」の想いから生まれる中小企業の発展への貢献
★学生の勇気ある行動を後押しする先生の行動
★KOSMOSの担当の先生方にも協力して頂いております!

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協力してくれたゼミ生の方
安田隼輔 さん・2年・経営学科
 #ファッション #好きが原動力 #入学初日にキャリアセンター!?
二瓶遼河 さん・3年・経営学科
 #編入生 #二瓶バー #林業

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OFF:ゼミ生さんおすすめのレモングラスという紅茶をいただきました!

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二瓶さんが「二瓶バー」として提供してくれました!お茶菓子やコースターにも日本の伝統が意識されており、こだわりが垣間見えました◎
飲むと豚の鼻のデザインが見えるカップも可愛かったです。笑

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研究書も学術的なものからデザイナーの自伝まで様々!

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>専攻内容について

・テキスタイルとは?→ファッション用語で「織物」

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大田先生→ https://note.com/someorikukuri/n/nd23f71827bda
テキスタイル→ https://media.thisisgallery.com/20226891

・ファッション関連の進路や関係性

「テキスタイル」を一事例として用いて、実証研究をはじめた大田先生。
 地方の活性化という課題の大枠から、特に農林水産業など、
 昔からある産業で人の衰退(高齢化)がみられるという課題に着目。
★専攻となる中小企業との関係性:
 経済の活性化として、他所から大企業に来てもらう傾向がみられる。
 実はコンビナートなど、大企業が地方で行うビジネスの開拓による環境破壊の問題も存在する。
 例:公害規制がないが故の弊害(四大公害病、環境汚染)→負の側面もいっぱい
 +税収の問題:地方の営業所などが稼いだものも、全て「本社の利益」として課税されてしまう。
 ➡その結果として、地元に大きな利益が入ってこないと考察。

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★課題:地域の人が自分達で稼ぐ手段がない

地方の中小企業や、本社が地方にある企業も、しっかり「稼ぐ力」をつけるべき!!
この問題を抱えた分野に関心をもった大田先生。
縮小する繊維産業にあえて着目し、この産業の重要性や、終わらせない意義を再度見出した。
繊維産業は、日本の産業を長らく発展させてきた歴史がある。
中小企業、衣服は無くならない産業、国内では縮小しているように思えるが、世界に広げてみると拡大。
 →繊維業の重要性は高いといえる

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>ゼミの特徴

・枠に囚われないインタビュー調査
 先生の学習スタイル「実際に見て聴いて学ぶできるだけ現場に行ってください!
 →交渉自体も勉強に!
 学習スタイル例:工場見学(織物や染色などの工程)、社長さんの座談会、グループディスカッション
 →生の声や人による意見の違いも、多角的な視野を身につける上で勉強になる。意見の違いを、地域別の違いはないかというところまで発展させ、問題の共通点や相違点を見出す。

・先生の研究実践
 テキスタイル業界の人々の交流イベントを、Facebookから独自企画して実施!
例:海外の学会:交流が多く、報告時間は短い、30分間の休憩時間で交流を楽しむ。
⇆日本の学会:一人が喋る報告時間が多い。余白がない。
→大田先生:対等で信頼できる関係性を築き上げるため、海外の学会の様なイベントを日本の
ビジネスマンもやったらいい!
→場を作れば自然と集まった人も考えてくれる、その場づくりに注力。
→今度はさらにそのご縁、イベントの参加者からの恩返しで自身と学生が学べる機会をいただくように

・得られる学び
 二瓶さん:現場主義、生の体験
 企業さんにアポイントを取ったり、先生のコネクションからイベントや情報の収集
 →実際に働く社会人の価値観に触れたり、自分自身のキャリアを考えるきっかけにもなる。

 安田さん:デザイナーへの興味、イベントから新しい発見
 学び<学び方(方法や手段を知れる)
 →社会をみる視野が広がり、選択肢が増えた

 大田先生ポイント
 マナーも大事だが、それ以上に相手の立場や状況を想像する、その人にしか聞けないことに集中、学ぶ上で主観的な感動と客観的な批判のバランスを重視する。
 ★調査のご協力者には感謝をまずしよう!

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>学びの特徴

①中小企業の大企業との協力・つながり(例:倉紡)
歴史はもともと好きではなかったが、歴史は無視できないと気づいた。
今のビジネスを築き上げた過程や変化を辿る。
歴史から残していくところと変えていくところが見えてきた
②研究対象を工場(繊維)→ファッション(デザイン)まで広げてみた。

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・スケジュール

 2年:輪読→インタビューの練習→インタビュー調査→グループレポート作成・発表
グループ学習がメインで、インタビューの基礎力を身につける。
 3年:輪読→インタビュー調査→個人レポート・個人レポート作成・発表 
身につけたインタビュー力をもとに、個人的な研究も進める。

Q、毎週ある自身の活動発表にあたり、どう準備し、どんなことを意識しているのか?

 2年:インタビューでどのように聞くのか整理する→学生同士で練習
グループに分かれたインタビュー中心
 インタビューの質問の工夫例:
 企業:最近売れないんだよね 学生:3年前と比べて売上は落ちていますか?その割合は1割ぐらいですかね?などと、徐々にデータを収集できるようなヒアリング方法で、具体的な「量」として分かるように心がける。
情報の解像度を高める

 3年:個人での調査が増える
夏休み前にテーマを決め、夏合宿や工場研究で息抜きもふまえつつ、自身の興味のある研究を深める。
二瓶さんの場合:林業に関心があった。
先生がゼミ生の興味関心に合わせ、グループライン全体または個別にイベントを紹介してくれる。
先生の後押しがあるから、一歩を踏み出しやすかったと話す二瓶さん。

 ★学ぶ内容やキーワードがファッションや日本の伝統工芸と明確で、初学者でも親しみをもって学べる!

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>ゼミ生さんへ
・入ゼミのきっかけ

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二瓶さん:前の大学の経営学で、テレビ番組「ガイアの夜明け」の様な、中小企業の成長戦略について学ぶ機会があった

例:蒟蒻芋の農家さんがオリジナルのパスタをつくり、世界へ輸出
 バスの廃路線で地元の農作物をつかったお弁当を車内で食べてもらえるようにし、地産地消
 しかし...
 その成長性やユニークさに惹かれたのに、なんと前の大学では中小企業を専門的に学べる機会がなかった。
 ➡中小企業論が開講されている駒大経営学部に編入を決意!
 しかし...
 入学を決めたときは非常勤の先生が中小企業論を担当していて、中小企業について学ぶゼミがなかった。
 新任かつ専任の大田先生が、この駒澤大学で中小企業のゼミを作る→いいタイミングで大田先生と出会えた

・先生の第一印象と今の印象

二瓶さん
 第一印象:自由にやらせてくれそう、自分のやりたいことを優先させてくれそう
 今の印象:思った通りにやらせていただいている、縛りがない!

安田さん:友達から紹介されたKONECOのキーワード#ファッション、#古着、#カフェを発見。
自分の興味関心とマッチしていたので入ゼミを決める。
 第一印象:あまり先生のことを知らないために不信感があった。
 今の印象:寛大、フランクで研究室にも気軽に入れてくれる、学生に寄り添う温かみ、距離感の近さ。

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>最後に
・駒大経営学部生に1言

 先生:先入観で決めつけず、色んなところに足を運んで、自分の価値観が揺さぶられる経験をしてください。「普通」という枠組みにとらわれないで!

・就活するうえで1つの選択肢として知ってほしいこと
 日本仕事百貨など、マイナビやリクナビなど、大手企業を中心とした企業サイト以外にも、企業選びには数多くの選択肢がある。
★説明、企業のストーリー解析が丁寧
★ゆくゆくのキャリアとして1つの選択肢を
地方:自分に合う好きなスピードをコントロールできる良さ

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出典:https://shigoto100.com/

二瓶さん:ゼミをはじめとして社会人になるまでに興味を探求する研究活動をぜひ!
安田さん:自分の好きを極めて原動力に!!

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>KOSMOS:インタビューを終えての感想

 アットホームな雰囲気の中、先生とゼミ生さんの研究内容や魅力にたくさん触れられました!フィールドワークを通じ、幅広く知見を磨いてきた先生とゼミ生さんだからこそ、長期的な視点で物事を考えられていて感心しました。また先生が学生の関心を元にイベントやより深く知る機会を紹介してくれるからこそ、好きを原動力に、のびのびと学習に励めているのではないかと感じました。
 専攻の経営学が地域貢献に活きてくるのだという新たな可能性と、中小企業の成長性についてよく学びが深められました。(岩﨑・金子・川邊・橋爪)

ありがとうございました!

(H.K.)