秋季リーグ戦 強豪相手に大接戦！開幕1勝を勝ち取る！

2024年秋季・1部関東学生卓球リーグ戦が9月9日、港区スポーツセンターで開幕した。春季に続き1部Aクラス(4位以内)入りを目指す駒大。開幕初日から春季上位2校との激戦を繰り広げた。 結果、インタビューは以下の通り。

第1試合 対日大戦

【1】木村飛翔(商4) 3-0 辻井

第1試合に登場したのは駒大のエース木村飛翔。 相手のスマッシュに回転を使って対応し、ミスを誘い出す。得意のカットによる攻撃からのスマッシュで相手に打ち込み、ストレートで1本をとる。エースの名に相応しい、チームを引っ張る快調なスタートを切る。

【2】日髙智貴(経1) 1-3 小林

第2試合は全日学関東予選を勝ち抜き、本戦出場が決まっている期待のルーキー日髙智貴。 序盤から点を取り合う戦いを見せたが11-13とわずかに届かず、その勢いに引きこまれて第2セットも連取された。追い詰められたが食らいつき、第3セットを奪う。その後も根気強く戦ったが第4セットを落とし、味方の勝利を願う。

【3】管琉乃介(経2) 3-2 加山

相手のミスを冷静に見極め、果敢に攻めるも得点にはつながらず、相手の2セット連取を許す。第3セット、大きく点を離されるが巻き返した。相手との熱戦に熱がこもり大きな発声で気合を入れ、チームの応援も力が入る。長いラリーを制し、続く第4・5セットを制して大逆転勝利を収めた。

【4】木村/白山遼(経4) 1-3 小林/伊藤

第4試合には木村飛翔、白山遼が出場。相手は1月に行われた全日本卓球選手権大会(天皇・皇后杯)で優勝した国内最強ペアだ。序盤から2人の武器であるカットで攻めて点数を重ねるも、相手にすぐさま対応され、第1・2セットを連取される。続く第3セットは得点4-1から相手に6連続得点を許し4-7。さらにデュースにもつれ込む。粘り強く戦い抜き、第3セットを守り抜く。その後第4セットは大量失点で、苦しい状況が続きそのまま相手の流れに飲まれて敗れた。

【5】加藤渉(経3) 0-3 伊藤

勝利を目指し接戦を繰り広げる両校、両校共に勝ち試合2本の場面で行われた第5試合は、加藤渉が出場。 なんとか勢いづけて3本目の勝ちを取りたい場面。第1・2セットを取られ、第3セットはデュースまでもつれ込むも、あと一歩のところで届かなかった。

【6】岡崎将大(現1) 3-1 加藤

続く第6試合は第5試合と並行して2台進行で行われた。その状況下で登場したのは春季リーグでも大活躍した期待のルーキー岡崎将大だ。隣のコートで加藤がプレーをしている中、緊張しつつも第1セットを取る。第2セットは3-11と点差を離され巻き返されるが、続く第3・4セットは緊張に飲み込まれず、笑顔を見せながら戦い、勝利を収める。秋季リーグでも活躍を見せ、3勝3敗と両者互角の戦いとなる。

【7】白山遼 3-2 王

日大戦最終試合に出場したのは白山遼。大きなプレッシャーがかかる場面、仲間の応援を背に挑む第1セットはあと一歩及ばず。第2セット以降は冷静に相手のミスを見極め、カットで相手を翻弄する。得点の取り合いが続きセット数2-2で迎えた最終セット。序盤はリードされるも食らいつき8-9の場面、相手からも緊張が伝わるタイムがとられる。タイム明け、白山は連続で3点を重ね、激戦の末に春季2位の日大に勝利を収めた。

第2試合　対専大戦

【1】加藤渉 0-3 溜

第1試合には加藤渉が登場。 春季リーグの王者の雰囲気に押されたのか、11-7、6-11、7-11と相手のペースに飲まれた。

【2】木村飛翔 2-3 木塚

第2試合には木村飛翔が出場し、第1セットから11-5と順調に得点を重ねる。相手の全く予想しないコーナーに持ち味のカットで強く打ち込むなど、技術的なプレーを魅せる。早いテンポで試合が進み、お互い2セットを取りあう。第5セット、試合運びがうまく行かずに敗北し、相手に連勝を許す。

【3】管琉乃介 2-3 田中

第3試合は管琉乃介が登場。相手を追い、追いかけられる展開が続く。セット数1-1で迎えた第3セット。管は一切集中を切らさず、自分のペースに持っていく。リードするも第4・5セットを奪われ、あと一歩及ばなかった。

【4】木村/白山 3-1 野田/木塚

第4試合は日大戦と同じくカットマンペアが出場し、過去に対戦して敗北した野田・木塚ペアとの一戦となった。相手のサーブに翻弄され接戦が続くも第1・2セットを先取。その後1セットを追い返される。第4セットは2人の息を合わせ、11-5と快勝。専大があと1試合で勝利という場面で野田・木塚に対して一切臆さず、リベンジを果たして1勝を取り返す。駒大に勇気を与える勝利となった。

【5】白山遼 3-2 福澤

第5試合は日大戦でも大きな活躍を見せた白山遼。カットで相手の球を返球し続けて連続で得点。第4・5セットはデュースになり長い戦いとなったが、集中を切らさず果敢に攻め、ダブルスに続き勝利を収める。

【6】岡崎将大 0-3 野田

第6試合は岡崎将大が出場した。この試合は第5試合と同時進行で行われた。白山の粘り強く戦いセット数を重ねる姿に感化され、岡崎も粘るが、相手にストレートで３セットを取られ、春季優勝の専大に敗れた。強豪2校との試合、日大を相手に大きな1勝、専大を相手に接戦を繰り広げて今後の試合に弾みをつけた。

インタビュー

◆長崎隆志 監督(43)

――今大会の目標は
「チームとしてはAクラスという上位4校に入ること」

――日大戦を振り返って
「管や白山の勝ちが大きかった。特に管の逆転勝利が全てだった」

――専大戦を振り返って
「日大戦はよかった。でも実力は専大の方があるため入りが難しかった。トップの加藤に期待をしていたがスッと負けてしまい日大の勝ちの流れにより萎びてしまった。しかし木村や管の活躍、最終的には負けてしまったがダブルスや白山は勝ちに等しい2試合だった」

――今日の試合を通しての課題点や明日以降の試合への意気込み
「雰囲気的な所では、前半に出た選手が負けてもムードを持ってきてくれたら勝ちに繋がったと思う。前半に出た選手の心持ちや負け方が後半に繋がっていく。勝てばどんな試合でも勢いづくため、負け方が大事になる。明日以降に向けては、構成は総力戦のためもつれると思うがチーム全員の力を使って4ー3で勝つ。4ー0で勝てる相手じゃないため4時間という長丁場を制したい」

◆奥住祐太 主将

――今大会の目標
「春リーグと一緒でAクラス入りを目標にしている」

――4年生としてこのリーグをどう締めくくりたいか
「最後だからといって良い結果がついてくるとは限らない。駒大の良さである、雰囲気良く盛り上げていくことを意識しながら最後は全員で楽しく雰囲気を良くしたい」

――日大戦について
「管が0-2の場面から耐えて、勝ってくれた。それが繋がって後半の試合ができたと思う。最後までなにがあるかわからない。管や岡崎、後輩のおかげで白山も踏ん張ることができた」

――専大戦について
「専大には0-4で負けることも多かったが、ダブルスと白山のシングルスが勝った。結果的には負けてしまったが、悪い試合では無かった、悲観的にならず明日に挑もうと思う」

――明日の意気込み
「1試合目の法大はかなり大事な試合。今日のいい雰囲気のまま、明日も頑張りたい」

◆白山 遼

――今大会の目標
「全員でAクラスを目標にしている」

――4年生としてこのリーグをどのように締めくくりたいか
「今まで4年間やってきた経験と、集大成として、どんな形であろうと笑顔で終われるようにしたい」

――勝ち点を取った日大戦を含め、今日の試合の感想
「何度も負けそうになった。特に日大戦のラスト3-3、緊張したが、深呼吸をして息を整えることができた。専大戦も、最後に攻めることを意識して試合をできた」

――明日に向けての意気込み
「これから大事な試合が続くので、体調管理をしっかりする。支えてくれている人への感謝もして、チームのために頑張りたい」

◆木村 飛翔

――今大会の目標
「個人的にはシングルスは全勝したいと思っていた。だが、専大の春季リーグでも戦った相手に今日負けてしまったので悔しい。ダブルスは最低でも勝ち越せるようにしたいと思い、今大会に臨んでいる」

――4年生としてこの大会をどう締めくくりたいか
「春季リーグは苦しい思いだった。4年生を最後1部でプレーをしてもらうために残したいという後輩の気持ちが伝わってきて、残留することができたので、楽しむことに加えて、後輩たちに少しでもいい結果を残したい」

――日大戦の感想
「第1試合に出場させてもらった。相手も強い選手だった。自分自身あまり出だしが得意ではないが、今回は関東学生やインカレの流れもあって、うまく試合ができた。ダブルスは負けてしまったが、総力戦でみんなで勝ち取った試合になった」

――専大戦の感想
「前半、第3試合試合まで負けが続きとても苦しい展開だったが、ダブルスで前回大敗をしたペアに勝つことができて、白山がシングルで出場する後半に回せたのが良かった」

――明日の意気込み
「朝1発目、法大に勝てるようにしたい。2試合目は明大で強い相手ではあるが、今日と同じように勝ちに貪欲になって試合に挑みたい」

◆管 琉乃介

――今大会の目標
「今大会は春が7位で入替戦になってしまった。チームの目標としては、4位以上を目指して練習をしてきたため試合に勝って目標を達成したい」

――勝ち点に貢献した日大戦を含め、今日の試合の感想
「個人的にはダメかなと思ったが、3ゲーム目は粘ってボールが取れたので絶対勝つという気持ちを持ってプレーをした」

――明日の試合に向けての意気込み
「明日からまた大事な試合があり接戦になると思うがリーグ戦は続いていくのでチーム一丸になって頑張りたい」