どんどん挑戦 どんどん失敗 ~マーソ代表西野氏が講義~
5月17日のベンチャー企業論Aでは、昨年2023年末に上場したばかりのマーソ株式会社の代表取締役社長、西野恒五郎氏をお招きして講義をいただきました。マーソは人間ドックの仲介サービスを行っています。同社の経営戦略である「戦わずして勝つ」という予防医療の考え方が今注目を集めています。
西野氏の経歴は山あり谷ありで、在学中にコンサルティング会社を起業。卒業後はゴルフの予約サービスを提供する三和システムで売上高を4億円から20億円にまで拡大しました。予防医療に取り組むきっかけは、その提供能力を活かしたことによるといいます。同社の新規事業であった医療関連事業のマーソに可能性を見出し、上場に導きました。
西野氏は我慢の大切さについて語りました。なんでも我慢すればいいわけではありませんが、それが達成につながるときには大きな喜びを得られるといいます。そのために挑戦することと失敗を伴うことの重要性を説明されました。「どんどん挑戦、どんどん失敗」という言葉は子どもが使っていた言葉で、大変気に入っているそうです。
授業の多くは質疑応答に充てられました。「起業してから一番大変だったことは?」という質問に対しては、2017年の社長交代の時期だと答えました。誤った情報をもとに損失を出し、大切な後輩を交代せざるを得なかったことが大変だったといいます。
「どこから行動を始めればいいのか」という質問には、様々な人と積極的につながることが重要だと答えました。
その他にも多くの質問が寄せられ、時間いっぱい答えていただきました。また、終了後には個別に質問にも対応されました。
学生からは「遠回りや失敗が近道になることがある。自分も失敗を恐れず挑戦していきたい」といった感想や、「『成功する場所を選ぶのではなく、自分自身で成功させる場所にする』という言葉が心に響いた。この先、困難が続いても乗り越えていきたい」といった感想が寄せられました。
どうもありがとうございました。
(H.O.)