ゼミクエ!第2弾 ~新任の先生と駒大経営学部生でつくるゼミ~

Q, ゼミクエ!とは?

➡今年度から新たにKOSMOSが独自で企画したインタビューイベントです!「ゼミ×クエスト」の造語で、先生と駒澤大学の経営学部生がゼミを共創していく過程を追い、現役学部生のみなさんに新たな研究分野や先生の知見、魅力を届けることを目的としています!(KOSMOS=経営学部公認学生団体)

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山藤竜太郎先生 日本経営史@学習室

OFF:大学の正門の横にある洋菓子店、「LE PATISSIER TAKAGI」の焼き菓子を差し入れとしてくださいました!とても思いやり深い方で、事前にお送りした質問にも、私たちが深堀りしやすいよう、あらかじめ詳しく回答を下さり助かりました!

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Q、研究関連の本

・「B級グルメ」の地域ブランド戦略
 →福岡県久留米の焼き鳥が取り上げられている。
 久留米には工場がたくさんあり、工場で働く人はさっと食べられる物を好むので、昔から
 庶民的グルメとして広く親しまれている。
静岡県の富士宮焼きそばがB-1グランプリ殿堂入り、製糸業で働く女性が休日に外食したことで普及した。
★地元の産業と歴史の関係
・国際人的資源管理の経営史

>ゼミで輪読する本
・ラグジュアリー産業
 →LVMH(ルイ・ヴィトン)などの高級ブランドの歴史
・ビューティービジネス
 →ロレアルなどのビューティービジネスの歴史

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Q、山藤先生のプロフィール(研究内容)
★元エリート就活生!?
 一橋大学商学部卒業、3年生の時は就活で外資系コンサル4社でインターン、うち1社から
内定
(3年生3月)。長期インターンしながら就職か大学院進学か悩んでいた
 一橋大学大学院商学研究科修了 修士1年生の時は就活で野村総合研究所でインターン、
 博士課程に進学して博士号取得。
研究テーマ:「中国における日本とイギリスの商社」
 大学院修了後は一橋大学で1年間講師、その後は2年間研究員。
 2009年4月から2023年3月まで横浜市立大学国際商学部准教授。
 担当:国際経営論(商社の研究を活かして14年間)
 2023年4月から駒澤大学経営学部准教授。

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Q、前任校のゼミ活動について

 駒澤大学のゼミ活動と基本的に同じで、輪読、ビジネスコンテスト、工場見学
 工場見学は前任校では横浜からアクセスしやすいところ。
 例:鶴見の森永工場(出来立てチョコの試食)、東京の南の羽田空港
 →駒澤でも東京の工場にたくさん行きたい!!と意気込む山藤先生。

Q,ビジネスコンテストや印象的だった出来事
 今年2023年度のビジネスコンテストに3年生3チームが参加して、3チームとも入賞。
 印象的だった出来事:卒業式で寄せ書きをもらったこと。

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 →学生を想い、現役学生との飲み会は避けていたと話す山藤先生。
ゼミ生との距離も近く、食事会には良く行かれていたそうです。
卒業後には飲みに行くようにしたと生徒と長く信頼関係を築いている様子が印象的でした。

 横浜市立大学では、崎陽軒や京急など神奈川の会社が集まる神奈川経済同友会でお題を
出され、みんなで解決策を考えるビジネスコンテスト(神奈川産学チャレンジプログラム)に
毎年参加していました。駒大生社会連携アイデアコンテスト(駒澤大学、東急グループ、
ドトールコーヒー)にも参加したいそうです。

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<ビジネスコンテストの種類>

①ベンチャー系でみんなにアイディア
→起業家精神がある人向け、0→1の政策
★②既存の会社内での課題(山藤ゼミでのメイン)
→学生ならではのアイディアで既存の内部資源をいかす
→競合分析にも活きてくる

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・山藤ゼミ、学びの特徴
 日本経営史という分野自体が、抽象的な理論ではなく具体的な企業活動の歴史を学ぶ
分野
です。なので、ゼミの学びも企業活動の歴史を輪読を通じて広く学んだり、工場
見学などで深く学んだりします。
 学んだ成果を活かすためにビジネスコンテストにも積極的に参加する予定です。

→★日本の企業活動について詳しく学ぶ機会と実践の機会がバランス良く保たれている

Q, 輪読と実践機会の割合
 輪読50%、実践機会50% (1:1)
 ➡教科書の輪読だけでなく、山藤ゼミでは実践機会も多く、ビジネスコンテストが
 大きな存在感をみせる。 
 日本経営史:会社が歩んできた道筋、具体的+オーラルヒストリー:インタビューで
 歴史を紡ぐ
 →生の情報を取り入れる、第三者的な立場で聞き入れる

Q, 学びに関連した工場見学・発表例
 横浜の大学だったので、地場産業として横浜家具ダニエルの工場見学をした成果を
まとめて、帝国データバンク資料館でパネル展示してもらいました。
 横浜家具ダニエル元町本店 - 洋家具発祥の地・横浜 ダニエル元町本店 横浜家具・横浜クラシック家具 (yokohamakagu.com)
 特別展 地場"讃"業 ー伝統と革新の軌跡ー | 企画展 | 帝国データバンク史料館 (tdb-muse.jp)

Q, ゼミ生の進路
 資生堂、カゴメ、ニチレイ、サッポロHDなど消費財メーカーが多いです。
 航空大学校経由でソラシドエアのパイロット、JALとJTAの客室乗務員になった人もいます。
 ★工場見学のゆかりで専門大学へ進み、航空パイロットに就職された方も!

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・最後に

Q,駒澤大学でどんなゼミをつくりたいか?
 「よく学び、よく動くゼミ」
 輪読で本や論文などの文章を読んで得た知識を、ビジネスコンテストや工場見学などの実践的な場で活かしてもらいたいです。
 さらに、そうして得た実践的な知識を活かして、卒業論文(ゼミ論文)で文章としてまとめてもらいたいです。

★駒澤大学経営学部生に一言メッセージ
 単位という意味ではゼミはタイパ(タイムパフォーマンス)が良くないので、ゼミを避ける
気持ちもわかります。
 しかし、ゼミでの深い勉強は講義よりもずっと能力を成長させてくれるので、長い目で
見ればきっと価値があります。
 ぜひ色々なゼミの説明会に参加して、自分に合いそうなゼミを見つけて、大学生活をさらに
充実させてください。

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>KOSMOS:インタビューを終えて

 山藤先生の学生時代のお話から研究分野、ゼミ関連のエピソードなどをお聞かせ頂き、興味深く楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 私は特に「卒業式で寄せ書きをもらった」お話が印象に残っています。この寄せ書きにはゼミ生からの暖かい言葉がズラリと並んでおり、学生を想う山藤先生の優しいお人柄が伝わってきました。豊富な知識と実践機会で学びを深めたい方は是非山藤ゼミに入ってみてはいかがでしょうか。(笹島)

(H.K.)