証券業界・証券市場って何だろう? ~日本証券業協会 福田氏が登壇~
「現代マネジメントⅠ」は、第一線で活躍する方をゲストにお招きし業界についてお話しいただく講義です。2023年6月6日は日本証券業協会の 福田 徹 氏をオンライン上で招聘しお話しいただきました。
証券会社の仕事を説明するために、まず株式会社の資金調達と株式会社のしくみ、証券の発行市場と流通市場の説明、証券取引所と上場会社との関係が説明されました。膨大な情報量のはずですが、実にわかりやすくお話しくださりました。
さて、投資というと「お金儲け」のイメージが強いですが、投資することで事業の拡大を支えることにより、企業は製品の製造・サービスの提供をします。これにより、人々の暮らしやすさが向上し、社会問題の解決が促進されます。現在では、ESG投資が注目され、SDGs債の発行額も発行件数も右肩上がりで増えています。このような最近の事情をお話されました。
このように証券会社の行う仕事は、決して遠い世界の話ではありません。受講生からは株式投資を考えるうえで、受講者からの質問が多くあがりました。たとえば、「株式投資の際に何の情報を見るべきですか?」という質問には、「業績を見る事とチャートを見る事のふたつの観点」とのこと、「証券業はAIにとってかわられるのか?」という質問については、「証券会社の仕事は、株の取引以外にも人対人で行う仕事が多い。当面完全に置きかわることは考えられない」など、多くの質問に一つ一つ丁寧にお答えくださいました。
アメリカでは非財務情報が株式投資の上でより重視されるようになってきました。株式投資の際には、短期の損益計算書より、その会社がサステインするかどうかを調べるとよい、と福田氏は締めくくられました。
終了後受講者からは「資料や説明が簡単な言葉ですごくわかりやすかった」、「SDGsも関係していると初めて知り驚いた」、「リスクのないものはないと聞いて慎重に投資を行わないといけないと感じた」といったような感想がありました。
どうもありがとうございました。
(H.O.)