学生シンポジウムに経営学部から12チームが参加

11月19日(日)、駒澤大学駒沢キャンパスで第3回学生シンポジウムが開催されました。今回は経済学部、法学部、経営学部の3学部と1団体から18ゼミ、全42チームの学生たちが参加しました。このイベントは経済学部ゼミナール連合会が主催し、駒澤大学、経済学部同窓会が後援するもので、学部の枠を超えた学際的な公認イベントとして行われています。

経営学部からは青木ゼミ、鹿嶋ゼミ、菅野ゼミ、中野ゼミの4ゼミから計12チームが出場しました。

12時30分の開会式では、学生代表、中野教務部長、大場経済学部同窓会会長の挨拶の後、当日運営の諸注意を経て、参加者は学生スタッフ誘導の下、各会場に向かいました。

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分科会のテーマは8つ。

「1.地域活性化」、「2.格差」、「3.労働問題」、「4.企業と労働者」、
「5.日本の政策・政治・税金問題」、「6.グローバル・ガバナンス」、
「7.食のあり方と資源活用」、「8.消費者行動」。
チーム毎に20分発表、15分質疑応答という構成で議論を交わしました。

当日のプログラムは経済学部WEBサイト(PDF資料)をご覧下さい。
https://www.komazawa-u.ac.jp/gakubu/keizai/pdf/2017_symposium.pdf

以下、経営学部からの出場チームの議論を紹介します。


「地域活性化」分科会 菅野ゼミ 不安解消班
 「不安は消費者の購買行動にどのような影響を与えるのか」

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消費者の不安はその購買行動にどのような影響を与えるのかについて発表しました。調査した結果、不安を感じている消費者ほど購買は消極的になり、同一商品を継続して購買(ルーティーン化)する傾向から反れることが分かりました。要因としてそれまで選択していた対象が不安感情と同化されたことなどが考えられます。

≪参加学生の声≫

同年代の学生のみならず、OBOGの方々や、普段指導してくださっている先生以外の先生方にもたくさんのご意見をいただくことが出来ました。テーマごとに分かれての発表、聴講であったため、自分たち以外の発表にも関心を持って聴講することができ、より興味関心を広げることが出来ました。懇親会に関しましても、様々な分野の学生の方々と関わることができ、とてもためになる機会であったと思います。


「地域活性化」分科会 菅野ゼミ CM班
 「広告における有名人起用~男女が広告から受ける影響の違い~」

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広告の有名人起用によって、消費者にどのような影響を及ぼすのか、また男女によって広告の有名人起用の捉え方は違うのかについて発表しました。

≪参加学生の声≫

シンポジウムで自分たちの調べたことや考えたことを発表することで、客観的な意見を頂き、自分たちの中では気づかなかったことに気づくことができ、これからの自分達の改善点を知ることができました。ありがとう御座いました(松井 琴海、横山 彩乃、 浜 利典、佐藤 航太)。


「労働問題」分科会 鹿嶋ゼミ D班 「特例子会社は普及していくのか」

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現在世界の人口の約15%が障害者であり、障害者の活用は大変重要であると考えられます。そのなかで、日本企業が障害者雇用に向けて取り組んでいる特例子会社に目をつけ、利点や課題をふまえたうえで今後特例子会社が普及していくかについて調べました。

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≪参加学生の声≫

・現在起きている労働問題だけでなく、これから予想される労働者の課題についても研究されており、自分にとって新たな刺激となりました(3年 宇佐美喬大)。
・テーマ選びが大事だと感じました。また、同じ本を読んでも学部によって、考え方が違うのが面白かったです(2年 小林雄太)。


「労働問題」分科会 鹿嶋ゼミ C班 「宅配便事業のドライバー不足」

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近年ドライバー不足やネット通販の拡大による荷物量の急激な増加などの影響により長時間低賃金労働で注目を集めている宅配業界について、市場シェアの大半を占める大手宅配会社の対策や活動の実例を取り上げ、今後の宅配業界の課題及び展望を考察しました。

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≪参加学生の声≫

・労働問題の分科会でしたが、同じテーマに対して学部が違うだけでアプローチの仕方や考え方に違いを感じることができました。一辺倒な知見だけでなくあらゆる考え方に触れることで自分自身の考え方に幅を持たせる良い機会になったのではないかと思います(3年 佐々木優春)。
・夏休み前からテーマ決めをし、時間をかけてパワポ、レジュメ、プレゼンを作り上げました。沢山修正を加えたり、質問を予想し答えを考えることは大変でしたが、達成感と自信を得ることができました。今後につなげていける経験になったと思います(3年 尾作帆乃)。


「企業と労働者」分科会 鹿嶋ゼミ A班
 「在宅勤務の導入によってワークライフバランスは向上するのか」

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鹿嶋ゼミA班は、近年テレワークという言葉を耳にしますが、そのなかの一つである在宅勤務の導入によってワークライフバランスは向上するのかという研究テーマで発表しました。

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≪参加学生の声≫

・参加してみて、20分間の発表を準備する大変さ、文献資料の探し方など卒論に生かせるようなことがたくさんありました。また、今回は発表者側から聞き手に対しての質問も多々あり、そういうやり方も良いなと思い、今後のゼミ生活にも使いたいと思います。
・他の学部の発表を聞く機会はないので、とても良い経験でした。


「企業と労働者」分科会 中野ゼミ C班
 「中心情報、周辺情報の提示による説得的コミュニケーションへの効果」

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私達の班は日常的な購買行動の中で「おねだり」に着目しました。おねだり(説得的コミュニケーション)をする際に効果的な情報提示を追究しました。

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≪参加学生の声≫

・普段のゼミ活動では得ることのできない、他学部の方からの意見を頂くことができ、大変参考になりました。今後のゼミ活動に活かして行きたいと思います。
・普段のゼミ活動では得られない意見を頂けました。経済学からの新たな視点も考慮した上で、今後のゼミ活動に活かしたいと思います。


「企業と労働者」分科会 鹿嶋ゼミ B班 「広告代理店における労働の課題」

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私たちは「広告代理店における労働の課題」というテーマのもと、大手広告代理店の中で特に「電通」に焦点を当て、長時間労働と過労死の関係性について研究しました。

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≪参加学生の声≫

・その学部ならではの考え方、意見に触れることができる機会だった為、自分が研究したことについても、他学部の人の研究発表を聞けたことも、とても勉強になりました。また、発表後の質問タイムでは意外な切り口の意見もあった為、答えにくいものもあり、もっと詳しく調べていくべきだったと感じました(3年 鈴木美卯)。
・労働者と企業という分野において特に経済学部の立場から解釈したブラック企業に対する考察がとても興味深く、経営学部としての学びに活かせる貴重な考え方を受け取ることが出来ました(2年 安西文哉)。


「食のあり方と資源活用」分科会 中野ゼミ B班
 「歩行空間におけるピクトグラムを利用した行動操作)」

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本大学の問題でもある学生の歩道での並列歩行をもとに、私たちに身近な「ピクトグラム」を利用することで、歩行者にどのような影響を与えるのか明らかにしました。

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≪参加学生の声≫

・今回の学生シンポジウムを通して、他学部のゼミ生がどのような現代の問題に着目し、考えを持っているのか知ることが出来ました。また、自分たちの研究を客観的に見てもらうことで新たな発見ができたとともに、今後の研究に活かしていきたいです。
・ゼミごとに特色が出ていて、とても面白かったです。他のゼミに比べて自分たちに足りないと思うこともあれば、その逆もあり、良い刺激になりました。今後とも是非続けていって欲しいです。


「消費者行動」分科会 菅野ゼミ 衝動買いチーム
 「愛着を金銭にエクスチェンジすることは可能か」

人が無意識に抱くモノへの愛着に着目。愛着を抱くことで本来は不必要なものを手元に置いてしまい、生活の質に影響があるのではないか、と考えました。仮説を「愛着あるものを手放すことはできないが、貸すことはできる」とし、アンケートをとりました。結果として貸すことはできる回答が過半数あったので仮説は立証されたといえます。さらに、愛着あるものを他者へ貸すサービスを考案しました。

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≪参加学生の声≫

色々と学生に矛盾点や不可能な点を突っ込まれたので今後の参考にしたいです。


「消費者行動」分科会 青木ゼミ マーケティング班 

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駒澤大学付近の飲食店グランミールと青木ゼミの共同プロジェクトです。具体的には学生の認知度向上のために新商品の開発に取り組みました。学生のニーズを正確につかみ、そのニーズを満たす価値のある商品開発に今後も取り組んでいきます。

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≪参加学生の声≫

・私は、あまり発表や議論は苦手なので、最初はあまり乗り気ではありませんでしたが、やっていくうちにメンバーとの仲も深まり、楽しくなってきました!いつもゼミ内で議論していましたが、他のゼミや他の学部と関わることで視野が広がりました!他ゼミの発表資料から学べる点もたくさんあったり、マクロな視点とミクロの視点という学部の違いを実感しました。学部を超えるイベントは滅多にないので、参加してよかったと思いました!(3年生)
・他ゼミや他学部の学生に向けて発表、議論ができて楽しかったです!違う分野を研究しているゼミだからこその発表を聞いたり、指摘をいただくことで視野が広がり、よい経験と刺激になりました。そしてもっと他の学部の学生とも議論をしてみたいと思いました!(3年生)
・初めて参加してみて、他の学部のプレゼンを聞くことがなかなかできないので貴重な体験ができて楽しかったです!(2年生)


「消費者行動」分科会 中野ゼミ A班 「待ち時間による店舗への評価」

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私たちの班は待ち時間について着目しました。「待つ」時に生じるストレスを減少させることで、顧客の店舗への評価に影響があるのかを明らかにしました。

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≪参加学生の声≫

・同じ学部内のゼミに留まらず、他学部のゼミが行っている研究に触れたり、意見を交換したりすることはとても新鮮でした。いつもと違う視点からのアドバイスや意見はとても参考になり、今後の活動に生かしていきたいと思います。
・経済学部と経営学部では取り組む内容が違うため最初は不安を抱いていましたが、実際に参加すると、得られるものばかりでした。様々な視点や考え方に触れることができ、自分自身の知識の棚を増やす努力をしなければいけないと考えさせられました。


「消費者行動」分科会 菅野ゼミ ストーリー班
 「ストーリー広告が与える消費者への影響」

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研究テーマはストーリーが与える消費者への影響です。

≪参加学生の声≫

このような発表の場を設けてくれてとてもよい経験になりました。たくさん勉強にもなりましたし、ゼミの仲がより深まりました。非常に良い経験でした。



前日の経営学部生・OBOG会交流会では、経営学部卒業生が在学生に語りかけるスタイルを取りましたが、学生シンポジウムでは発表する学生に対して経済学部卒業生がコメントするという対照的なもので、学部の個性も出て研究以外の面でもいろいろ参考になりました。


学部の枠を超えた懇親会の様子

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春から準備を始め、プログラム冊子、誘導、議事運営、懇親会スタイルなど細かいところまで気配りされたイベントを企画し、相互啓発の機会を提供して下さった実行委員、並びに後援下さった大学、経済学部同窓会の皆さま、関係者のすべての皆さまに改めて感謝の意を表したいと思います。