片岡ゼミでは、文化社会学のさまざまな分野をテーマとして、共同で調査研究を行い報告書を作成しています。音楽、スポーツ、ファッション、食などの多様なジャンルの文化や趣味実践のほか、SNS利用の実態、価値意識、友人関係などについて、大学生への質問紙調査を実施して、現代の若者文化・大学生文化の社会学的分析をおこなっています。例えばJPOPを好きな人、クラシック好きの人、体育会系の人など、それぞれの違いがどのような価値意識や生活スタイルと関連をもっているかを明らかにします。また文化資本という概念を用いて、文化の不平等研究も行います。
過去には、日本の音楽産業とそこで活躍する音楽プロデューサーやライブ活動を支えている人々にインタビュー調査を実施し、その仕事内容やヒット曲などの音楽を生み出すメカニズムについて社会学的な分析を行い、報告書を作成しました。
過去のゼミ研究テーマと報告書タイトル:「大学生の文化ライフスタイル研究」「JPOPを支える人々と大学生の音楽聴取」「お笑い文化研究」「シェア文化研究」「街コン調査」「社長インタビュー調査(成功者の価値観調査)」など。
松信ゼミでは、2年次には「家族・結婚」、「ジェンダー・セクシュアリティ」に関連する学術論文を輪読し、3年次は特にセクシュアル・マイノリティに焦点をあて、ゼミ活動を行っています。4年次ではそれぞれの関心に応じたテーマで卒業論文に取り組みます。
3年ゼミでは、2022年度からは世田谷区立男女共同参画センターらぷらすに協力して、世田谷区内の小・中学校で「セクシュアル・マイノリティ」についての出前講座を行っており、その資料作成のために、多くのセクシュアル・マイノリティ当事者の方にインタビューを行っています。
また、セクシュアル・マイノリティの方についての理解を深めるために、東京レインボープライド(セクシュアル・マイノリティの方の権利主張の祭典)にボランティア参加したり、らぷらすで開催されるセクシュアル・マイノリティのコミュニティスペースに参加したりしています。
セクシュアル・マイノリティの方の生の声、その多様な生きざまの語りを伺うだけでなく、その語りに基づいて、小・中学生に対する「講座」を行うというゼミ活動は、机上の学習とは異なり、セクシュアリティの多様性を体現できる大変貴重な経験であると考えています。
山田ゼミでは、これまで若者の雇用とそれに関連する問題をテーマとして、文献の輪読や共同研究を行い、ゼミを運営してきました。しかし近年、参加者の関心が多様化し、従来のテーマをはるかに超えた事象を研究対象とする人たちが増えてきています。そこで、ゼミのテーマも変更して、標記のようなタイトルにしてみました。このゼミにおいては、従来のように、若者の雇用とそれに関連したテーマも扱います。しかし、それにとどまらない広範な事象を対象にして、日本社会を分析することを課題とします。グローバル化という長期的なトレンドが進展することによって、人々の活動や情報の流れが国境という境界を超えていることがあたりまえになっている現代社会において、「比較」や「相対化」という視点から日本社会をとらえ直し、日本に生きる自らのあり方について、社会学という学問ツールを使って考え直すことを追求していきたいと思います。
地域をフィールドに、面白く楽しく生きる大人たちと出会い、多彩なプロジェクトに参加しながら学ぶフィールドワークのゼミへ、ようこそ!
私たちは、ボトムアップで社会を変える方法を探るという大きな目的に向けて、多様な市民が関わる多彩な地域プロジェクトに関する参加型調査研究を行っています。調査研究の打ち合わせや発表、地域の大人たちと交流する場として、大学から徒歩15 分程度にあるみんなの居場所「ふかさわの台所」をゼミの隠れ家としております。
2年次に、システム変革を必要とする今の世界の捉え方、ソーシャル・イノベーションに関する読書を幅広く行い、それぞれの問題意識を育んだうえで、3年次には新たな社会的な仕組みや価値の形成につながる面白い地域プロジェクトを対象にフィールドワークを行います。単なる「習い事」にとどまらない、メンバーの一人一人が大人として成長していく上で、「手ごたえ」が感じられる学びの体験をしていきます!
深澤ゼミでは、伝統的メディアからインターネットまでメディアコミュニケーション全般を研究対象としています。
3年生が毎年取り組んでいる共同研究では、これまで番組ディレクター、アナウンサー、新聞記者、ネットニュース制作者など、メディアの最前線で活躍する送り手や受け手にインタビューを試み、情報の受発信のあり方を検討してきました。
2024年度は、広告の炎上が問題となるなか、テレビCMの制作に携わる方々に話を聞いたほか、フェイクニュース時代の情報との向き合い方を探るために受け手にインタビューしました。また、パリ五輪報道の内容分析を行い、スポーツ報道のあり方を検討しました。
このように、本ゼミではゼミ生の関心に沿って研究に取り組むことができ、学びをとおしてメディアを主体的に読み解く力の獲得を目指しています。
2023年度の濱田ゼミでは、首都圏外縁部における移住政策および移住による影響について、共同で調査研究を行いました。具体的には、静岡県三島市を調査対象地域とし、行政やNPO団体の担当者に対するインタビュー調査、三島市移住アンバサダーおよび移住者の方々に対するインタビュー調査を実施しました。調査によって収集した資料やインタビューデータをもとに、行政による移住推進に向けた取り組みの現状や課題、大都市圏から移住をした人々のビジネスや生活の状況、意識や社会的ネットワークなどの状況について分析を進め、調査報告書を完成させました。
過去のゼミ研究テーマ例に、「過疎地域の研究」「外国人集住地域の研究」などがあります。
土田ゼミでは、①人の国際移動と②多様な文化的背景を持つ人びとの共生について考えることをテーマに調査研究を行っています。2024年度は、外国人留学生の日本での就職活動をテーマとして設定し、調査を実施しました。文書資料、先行研究の整理に加えて、留学生の就職活動をサポートする大学のキャリアセンター、企業や団体、そして実際に日本で就職活動を経験した元留学生の方たちにご協力いただき、インタビューを行いました。収集したデータをもとに、日本で就職を希望する留学生をめぐる状況はどうなっているのかについて皆で考察し、その内容を調査報告書としてまとめました。今後も、ゼミ生とともに多文化という視点から日本社会の現状と変化を把握し、課題について考えていきたいと思います。