DATE:2022.09.29仏教行事のおはなし
太祖降誕会
仏教学部 講師 舘 隆志
曹洞宗では、一仏両祖といって、お釈迦様を中心に、高祖・道元禅師と太祖・瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師をお奉りしています。道元禅師のお姿は教科書などで知っている人も多いと思います。一方、瑩山禅師は曹洞宗が全国に広がる礎を築いた高僧であるにも拘わらず、知る機会はあまり多くないかもしれません。
そんな瑩山禅師ですが、現在、駒澤大学には、3体もの尊像が奉られているのを皆さんご存知でしたか?禅文化歴史博物館の中央に奉られているのをはじめ、苫小牧駒澤大学から移設された尊像が中央講堂への階段踊り場に、現在の種月館の前身である体育館に奉られていた尊像が記念講堂に奉られています。
太祖降誕会は瑩山禅師の誕生日を祝う法要です。太祖降誕会を縁として、駒澤大学を巡って瑩山禅師の尊像をお参りしてみては如何でしょうか(記念講堂の尊像は行事の際に見ることができます)。新たな駒澤大学を発見できるかもしれませんね。
※ 本コラムは『学園通信349号』(2021年10月発行)に掲載しています。掲載内容は発行当時のものです。