優勝記念ページへ戻る

SPECIAL INTERVIEW

ヘッドコーチ 藤田 敦史
駒澤大学陸上競技部 ヘッドコーチ 藤田 敦史

自身初めての優勝
来年は真価が問われる戦いに

第97回箱根駅伝では、13年ぶり7回目の総合優勝を成し遂げることができましたが、今回の総合優勝は私にとっても初優勝となりました。私の学生時代は準優勝が最高順位で、優勝まではなかなか手が届かず、とても悔しい思いをしたことを鮮明に覚えています。そんな私にとっての初優勝は、監督の大八木と選手たち、そして多くのサポートメンバーが本気になって取り組んだ結果でもありました。
箱根駅伝の後、今回の総合優勝は来年もう一度頑張れよと言われているような優勝だった、と監督からもあったように、次は真価が問われる戦いとなります。そこで更に進化した姿で自信を胸に戦うことができるよう、これからまた新たなチャレンジが始まります。一人ひとりがチャレンジしようとする強い心を持ち、強い駒澤の一員であるという自覚を持ち続けることが大切です。高みを目指し努力することが、我慢ではなく手段に変えられるよう、また一緒に頑張っていきましょう。

日頃よりたくさんのご支援をいただいております皆さま方、そしてたくさんのご声援を送ってくださる皆さま方に対しまして心より御礼申し上げます。また、コロナ禍の中、大会開催に向けご尽力くださった関係者の皆さま方に対しましても心より御礼申し上げます。また、沿道での応援自粛の中、テレビ等でたくさんのご声援をいただけましたこと、心より感謝申し上げます。
第97回箱根駅伝に向けましては、新型コロナウイルス感染症という自分たちではコントロールすることができない目に見えない敵との戦いでもありました。いつもとは違う日常の中でいつも通りの練習ができず、チームとして大変苦しい時期もありましたが、本当に多くの方々に助けていただきながらここまで来ることができました。今まで当たり前だったものが当たり前ではなかったことに気付き、改めて感謝の心を持てたことはチームとしてとても大きな成長でした。
今回の総合優勝は、決して圧倒的な力で勝ち取ったものではなく、与えていただいた総合優勝だったと思っております。コロナ禍の中でも決して諦めることなく、チーム一丸となって努力してきたことが、今回の箱根駅伝の最後まで諦めない力に繋がったのだと信じております。
次に向けて戦いは始まっておりますが、次は与えられた優勝ではなく、実力で優勝を勝ち取ることができるよう、挑戦する気持ちを忘れず、感謝の心を持って前に進んで参りますので、今後も駒澤大学陸上競技部に対しまして変わらぬご支援とご声援をいただけましたら幸いです。