元・銀行経営者が語る銀行業界

5月21日の現代マネジメントⅠでは、経営支援NPOクラブの藤川修治氏をお招きし銀行業界についてお話を伺いました。

240521_gendai1.JPG

インドネシア三井住友銀行の社長を務めた経験を持つ藤川氏は、学生に銀行に興味を持ってもらいたいと述べました。講義では、一般的な銀行の業務や組織図の説明がありました。銀行は変化の大きい業界です。三井住友銀行でも、売上高に相当する業務粗利益は国内より海外が上回っていますが、これは過去10年ほどで生じた変化だそうです。これをうけるようにキャリアパスも変化しました。

藤川氏は銀行員の仕事とキャリアパスについても話しました。インドネシア三井住友銀行の社長を務め、インドネシア経済誌 『Investor』ではBest Bank表彰を受けるほどの藤川氏ですが、最初は海外での仕事を希望していなかったそうです。しかし、実際に海外での業務を経験すると、多くの気づきがあったようで、これまでのキャリアを「楽しかった」と藤川氏は振り返ります。藤川氏は、銀行の良さについて「巨大企業であるため、大きな仕事ができる」と銀行の魅力を語りました。

240521_gendai2.JPG

この3回分の現代マネジメントⅠは、5月14日に登壇した杉田一志氏のコーディネートによるものでした。杉田氏は、「持続的競争優位性とRBV理論」のタイトルで経営理論を解説した後、就職活動を控える学生に「企業の存在理念、ビジョンと『自分はこうありたい』という個人のビジョンの親和性」が重要であるとまとめました。

240521_gendai3.JPG

学生からは「銀行に就職するために必要な資格は何か?」という質問があり、それに対して「資格は問われない。早い段階で、駒澤大学から銀行に就職している先輩を訪問してほしい」との回答がありました。また、「銀行は大変と思うがどうか」という問いには「昔は大変な面もあったが、現在はコンプライアンスを重視する業務でもあるので、勤務時間や服装も以前とは異なり、働きやすくなっている」との回答がありました。そのほかにも多くの質疑応答が行われました。

240521_gendai4.JPG

学生からは「銀行の基本的な組織構造や業務内容から、現場のイメージまで把握することができた」「将来海外で働くことも視野に入れて就活を進めていきたい」といった感想がありました。

どうもありがとうございました。

(H.O.)