授業の紹介「サービス経営論B」
市場戦略学科配置の授業として「サービス経営論A・B」があります。前期にサービス経営論Aがあり、後期にサービス経営論Bがあります。11月24日(木)に「サービス経営論B」(担当:武谷慧悟 准教授)の教員向け授業公開が実施されました。ここでは、どんな授業だったのかをご紹介します。(市場戦略学科のカリキュラムはこちらを参照ください)
授業は3-307教場における対面授業。60名以上の学生が参加していました。
授業のテーマは、今注目の「製造業のサービス化」。一言で言えば「作っておわり?」からの脱却です。
メーカーは自社製品のコモディティ化への有効な対応策として、価値をつけていかなければなりません。
これを考えるための最初のキーワードは「サービタイゼーション」です。特に顧客に焦点をあてた製造業のサービス化を意味します。武谷准教授はサービタイゼーションの解説を、東邦レオ、SSK、エアウィーブなどの事例から丁寧にわかりやすく解説されました。サービタイゼーションを実施する会社は、ビジネスモデルまで変化させるところに面白さがあります。
しかし単純にサービス化すれば利益が上がるわけではありません。サービス化のためのコストが高まり収益性が停滞することもあります。これを「サービス・パラドックス」といいます。
どうすれば効果的なサービス化ができるのか、そこでキーワードとなるのが、製品サポート型サービスと顧客活動サポート型サービスです。一般に企業業績に直接関係するのは、顧客活動サポート型サービスですが、製品サポート型サービスによって実績を積むことも重要になります。
その他にも専門用語のならぶ講義でした。しかし、武谷准教授はこれらを多くの事例を用いて実にわかりやすく説明されます。
サービス業志望でなくても面白くて役に立つ授業です。まさに「忍び込んででも聞いてみたい!」といった講義ですが、感染症の影響もあるので関係者以外の立ち入りは固くお断りします。入学後ぜひ受講してください。お待ちしております。
(H.O.)