世田谷区のポスターに学生のデザインが採用

経営学部学生が、世田谷区による「ひとり親世帯家賃低廉化補助事業」の制度の告知のためのポスターをデザインしました。

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行政の支援制度はなかなか理解されづらい点があります。そこで多くの人に親しみやすくひろく知らせるために、グラフィカルにデザインするプロジェクトが開始されました。動いたのは世田谷区都市整備政策部の皆さんと経営学部小野瀬ゼミです。

今回は、試験的に「ひとり親世帯家賃低廉化補助事業」の案内チラシの制作を行いました。5月からスタートしたこのプロジェクトには、学生によって制作された49のデザインがあつまりました。

その後2度の選抜がありました。デザイン的に優れているもの、誤った表現はないかなどのチェックが行われていきました。特に、世田谷区情報のユニバーサルデザインガイドラインが示されたことは、学生にとって見る人を思いやることを学ぶ機会となりました。

この選抜を経て、酒井 優衣さん(経営学科3年・千葉県立柏中央高等学校)の作品が採用されました。

酒井さんは「今回世田谷区の皆様と一緒に仕事させていただき、より見やすくわかりやすく情報を伝える作り方を追求することが出来ました。この作品を通じて、多くのひとり親世帯の方々にこの制度を知っていただくことができたら嬉しいです」と採用の喜びを語っています。

酒井さんのポスターは世田谷区役所本庁舎第1庁舎4階の居住支援課窓口に掲載されています。ぜひご覧ください。

今回の取り組みについて、世田谷区都市整備政策部住宅管理課長 蒲牟田 和彦 様よりメッセージをいただきました。

小野瀬ゼミの皆様、この度は、行政と大学との連携事業に、ご協力いただきまして、ありがとうございます。
私どもは、区の住宅整備方針策定を担当しており、整備方針改定作業にあたり認知度について区民アンケートを取ったところ、多くの方に認知されていないことが判明しました。
認知していただくための手法として、小野瀬教授にインフォグラフィックをご提案いただき、まずは試験的に「ひとり親世帯家賃低廉化補助事業」の案内チラシでの作成をお願いしたところ、依頼とともに、いろいろな視点や発想で49点もの作品のご提案をいただき感動いたしました。
ともすると、行政の資料は、条件や説明等をすべて盛り込んでしまうため、視覚的に興味を持ってもらい、手に取りたくなる資料作成の必要性を感じさせられたところです。
ご提案いただいた作品につきましては、世田谷区住宅委員会の委員だけでなく、若い職員も参加して選定し、今回、選定させていただいた酒井優衣さんの作品は、住宅委員会委員の方々からは、「情報もある程度だして、よくまとまっている」「提示情報のわかりやすさ、ジェンダーの点からも秀でている」との評価をいただきました。その他の作品については、「ひとり親のキーワードが目立たなく、気づきづらい」「単なる家賃補助という印象を与えてしまう」なども、いただいたところです。
担当者としましても、多くの作品のご提案をいただくことで、「対象事業のどこをアピールするのか」、「誤解を与えない表現は何か」など、改めて考える良いきっかけとなりました。インフォグラフィックを活用した取り組みは、住宅政策に限らず、行政の多くの施策や事業のPRに活用できればと考えておりますが、まずは、第四次住宅整備方針の認知度を上げる提案について、今後も、ご協力いただければと思います。

蒲牟田様はじめ世田谷区都市整備政策部の皆様、世田谷区住宅委員会の皆様どうもありがとうございます。

駒澤大学経営学部は、これからも世田谷区と地域の皆様のために活動してまいります。どうぞよろしくお願いします。


今回のデザインの題材となった「ひとり親世帯家賃低廉化補助事業」については、世田谷区の以下のページをご覧下さい。
ひとり親世帯家賃低廉化補助事業対象住宅のご案内

(H.O.)