ご卒業される皆さんへ

ご卒業おめでとうございます。また、卒業生のご両親などご家族の方々にも、経営学部教員一同とともに心よりお祝い申し上げます。

今年度は新型コロナウイルスの感染拡大から、卒業式と学位記授与について、それぞれ中止および小規模・簡素化という大きな変更となってしまいました。卒業式という式典は大学生活の大きな区切りとなるものであり、それを心待ちにされていたことを考えますと断腸の思いです。また、例年であれば、式典後に経営学部教員から一人ひとりに学位記を授与していましたので、それも叶わなかったことが残念でなりません。ただ、これは皆さまの安心安全を最優先する観点からの大学の苦渋の選択であり、何卒ご理解いただければと思います。

さて、足許では新型コロナウイルスの影響で、日本経済や世界経済が大きな影響を受け、先が読めない状況となっています。また、将来的にもイノベーションやグローバル化などから不確実性が高まることは確実です。こうした状況の中では、自分で必要な情報を収集して正しく分析し、適切な意思決定し行動することが強く求められます。そこでは、駒澤大学経営学部の4年間で修得した経営学を中心とする専門知識や、教員や仲間と共有した様々な経験が役に立つと確信しています。

しかし、一方では、大学生活の4年間は長い人生の中では短期間であることも事実です。学問をはじめとしてあらゆるものは常に進化・進歩しています。したがって、常に「学習」する姿勢を持ち、それを実践することが重要です。新年度からの新たな環境の中で、学びを続けてください。

駒澤大学を巣立つ皆さん一人ひとりが、学びを続けることで、それぞれの道で自己の能力を大きく開花させることを願っています。また、これからの人生が幸多からんことを心からお祈りいたします。

2020年3月24日
経営学部長
小本恵照