あなたの知らない日光江戸村の秘密 ~時代村相談役 野口氏が講義~
日光江戸村といえば、江戸時代にタイムスリップしたようなテーマパークで知られています。
2018年11月9日のベンチャー企業論は日光江戸村を運営されていらっしゃる株式会社時代村相談役の野口義和氏をお招きして、その創業の経緯から現在までをお話いただきました。
1979年に東京ディズニーランドのオープンが決定したときに、野口氏のお父様が「日本の歴史と文化をテーマにした施設」を発案しました。 しかしテーマパークは始めようにも地元の理解がないとできません。自治体との大変な交渉の末、ようやく1986年に日光江戸村がオープンします。 日光江戸村は好景気の追い風を受け順風満帆。多くの誘致の声を受け、いくつもの歴史テーマパークが建設されていきます。
しかし、不況と少子高齢化の影響で、来客者が伸び悩みはじめます。多額の負債をかかえることとなったテーマパーク事業は苦しくなります。 いくつもの地域に展開した多くのテーマパークを閉ざし、一族が経営から退くなど大変な状況に陥りました。
この逆境の中で時代村の取締役となった野口氏は、あらゆる方法を考え続けました。起死回生の策はインバウンドでした。2006年から経済発展が見込まれる親日的な国から営業をかけていきました。 タイ、台湾、ベトナム、インドネシアからも来場者が増え、日光江戸村は業績を回復していきました。
現在、たくさんの国々から多くの人が日光江戸村を訪れ、江戸時代の文化を楽しんでいます。
野口相談役の話に、学生からは「何度か行ったことがありましたが、そんな大変なことがあったなんて知りませんでした」、「逆境に負けず改善策を考え立て直していったのはすごい」といった感想がありました。
ありがとうございました。
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今回ご登壇されました野口氏の時代村(日光江戸村)のウェブサイト
「EDO WONDERLAND 日光江戸村」(http://edowonderland.net/)
(H.O.)