ユーザのために事業譲渡! ~PR TIMES 下田氏が講義~
6月29日の「ベンチャー企業論」は、タスク・プロジェクト管理ツールJootoを提供している株式会社PR TIMESのJooto事業本部長 下田 祐介 氏をお招きしての講義でした。
株式会社PR TIMESは、日本国内最多のプレスリリースを取り扱う会社です。先日のスタートアップ系のニュースサイト「THE BRIDGE」の買収で注目をあつめている急成長著しい会社です。
そんなPR TIMESに、自ら立ち上げ成長させてきたJooto事業を譲渡したのが下田氏でした。
下田氏は、シンガポールにおいて、様々な事業をたちあげています。そんななか問題となったのは、国籍の異なる人々が英語でコミュニケーションをとっていくことでした。母国語と違う言語で生じる「うまく伝わらない部分」が仕事の障害となりました。
そこで下田氏が率先してつくったものが、ビジュアル的に仕事を把握しやすいツールでした。こうしてメンバー間で情報を共有しやすいタスク管理ツールJootoの原型ができあがります。2014年に日本に逆輸入するような形でJootoがリリースされました。100,000人超のユーザ数となったJooto事業がPR TIMESに譲渡されたのは、2017年9月のことでした。Jooto事業がより多くのユーザに受け入れられるための最もよい手段だったそうです。
現在、PR TIMESのJooto事業の代表となった下田氏は、言語化できないものの大切さ、観察することの大切さを説明され、「(自分が主体的に取り組める)オーナーシップを持てるものを探してください」と講義を締めくくりました。
学生からは 「ユーザのことを考え事業譲渡に踏み切ることに感銘を覚えた」「人のことを考え、徹底した観察が良いサービスを生むのだと感じた」といった感想が上がりました。
スタートアップ界隈の多くの場面で事業譲渡が行われる現代において、下田氏の話は大変貴重なものでした。
どうもありがとうございました。
●今回ご協力賜りましたPR TIMES様 Jooto様のサイトはこちらです
「プレスリリース・ニュースリリース配信サービス シェアNo.1|PR TIMES」(https://prtimes.jp/)
「タスク・プロジェクト管理ツールJooto(ジョートー)」(https://www.jooto.com/)
(H.O.)