駒沢小学校サマースクールに経営学部の学生64名が参加。

駒澤大学経営学部は、8月29日(火)に駒沢小学校サマースクールのプログラムに企画参加しました。経営学部の各ゼミ生が地元の小学生を対象に講師を務めながら、経営学の面白さを伝えました。

今回第3回目の共通テーマは「楽しさの上の学びへ」。昨年の反省を活かし、楽しさを残し膨らませつつも、いかにすれば小学生に社会科学的な視点で学んでもらえるか、各チームが趣向を凝らしました。参加したのは5ゼミ(青木ゼミ、小野瀬ゼミ、鹿嶋ゼミ、中野ゼミ、渡辺ゼミ)からの7チーム総勢64名。

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以下、各グループの活動概要を紹介します。


まずは、開会式で当日の流れの説明と注意事項。すべて学生主導で進めていきます。

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A.500円のTシャツをなぜ1万円で買うの?(鹿嶋ゼミ2年)

【企画の概要】

前半は身近にある商品の原価と値段の決まり方をパワーポイントを使用しクイズ形式で紹介しました。後半は大学生と小学生でグループワークを行い、どのように商品の値段を決めるか話し合い、発表を行いました。

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【参加学生の感想(抜粋)】

●普段小学生とは関わる機会があまりないので、このイベントはとても貴重な体験となりました。同じ小学生でも色々な子がいるなと感じました。小学生が意外とコーラやTシャツなどの原価に興味を持っていたしクイズに正解するととても喜んでいました。これをきっかけに少しでも経営学に興味を持ってほしいです。

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●久しぶりに小学生と接してみて自分が想像しているより鋭い意見がたくさん出て驚いた。小学生の具体的な意見を引き出すのに苦労した。具体的な意見が出たとしてもグループで意見を一つに絞らせる誘導も大変だった。でも小学生に教える機会は滅多にないし、いい経験、勉強になったと思う。画像

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B.駒沢小編集者のみんな集まれ!ポスター作り!(中野ゼミ)

【企画の概要】

私たちのグループではポスター作りをしました。ポスターとはなにか、キャッチコピーとかなにかをわかりやすく説明し、ポスターの重要性を伝えました。好きな遊園地のアトラクションを1つ選び、そのアトラクションのキャッチコピーを考えてもらい、遊園地に来たことがないお友達が来たくなるような魅力的なポスターを目標に作ってもらいました。

【参加学生の感想(抜粋)】

●小学生を相手にするのはとても難しいと思っていましたが、当日はとても雰囲気がよく、みんな意欲的でとても楽しんで制作し、小学生ならではのポスターができたのでポスターの重要性を感じてもらえたと思います。

●キャッチコピーという難しいお題に不安もありましたが、小学生達は私達が想像していた以上のクオリティのポスターを作り上げていてとても驚かされました。遊園地の世界観も楽しんでくれている子が多く、成功して本当によかったです。


C.駒小商品開発部!みんなのアイデア募集中!(鹿嶋ゼミ3年)

【企画の概要】

子供たちに東京水という商品を、一からデザインしてもらいました。講義を通して、商品のデザインを考える面白さや、お客様の印象に残るようにするための工夫を体感していただきました。画像

【参加学生の感想(抜粋)】

●運営委員の仕事もあり講座の準備もしないといけないという立場は大変だったが貴重な経験であり、終わった後の達成感からやって良かったと思った(3年 尾作)。

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●パッケージ作りにおける小学生の発想力や創造力の豊かさに驚かされた。小学生は限られた時間内で完成させたオリジナルのペットボトルを見て、達成感に満ちた様子だったのでこの講義をやって良かったなと感じた(3年 飯田)。

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D.エコワークショップ(小野瀬ゼミA班)

【企画の概要】

駒沢周辺の町工場の廃材を活用したペンスタンドをつくります。その目的は駒沢周辺の町工場のPR。もう一つはこの作業を通して、みんなでリサイクルを考えてみることです。このため株式会社友成工芸様よりアクリル廃材のご提供をいただき、株式会社橘光学様よりアクリル板加工のご協力をいただきました。ありがとうございました。

【参加学生の感想(抜粋)】

●とにかく、前準備が大変でした。コンセプトはあっても実際に実現するまでの道のりは遠く、安全性やいろんな配慮を考え、試行錯誤をしなんとか当日は成功しましたが思いを形にする難しさを学びました。また、2年生には初めてのことなのに自主的に活動してくれたので非常に助かりました(小野瀬ゼミ3年小川達海)。

●当日、活動をする主役は私達2年生だったのですが、去年の例がないため手探り状態でのスタートで難しかったです。先輩方も今回が初めてということであまり頼れるような状況ではありませんでしたが、チーム全体で協力し成功した時は感動しました(小野瀬ゼミ2年山本昌希)。


E.オリジナルの広告を作ってみよう!(小野瀬ゼミB班)

【企画の概要】

はじめに広告当てクイズを行い、そのあとにグループになって意見を交換しながらオリジナルの広告作りに挑戦してもらうことで、広告作りの面白さや難しさを体験してもらいました。

【参加学生の感想(抜粋)】

●途中で様々な質問が飛んできて小学生の好奇心旺盛さに驚かされました。普段の生活で広告に注目するきっかけになってほしいのはもちろん、今回一緒に学んだ人たちと、交流を深める機会になってくれればうれしく思います。

●思った以上に小学生は素直なので、企画がうけてよかった。

●2年生ということで、駒沢小サマースクールへの参加は初めてでしたが、とても有意義な時間でした。ゼミに入った当初からサマースクールの準備について声かけがありましたが初めはイメージが全く掴めず、参加してくれる児童たちに何か伝えられることがあるのだろうかと心配でした。しかし当日になり児童たちの反応を見ると、思っていた以上に興味を示してくれ、児童たち自身が何か新しいことを発見したような表情を見ると、しっかりと児童たちのために新しいことを伝えられたのだと思いました。相手に何かを伝えることは簡単なことではないですが、伝える間にうまれるコミュニケーションや気遣いにも意味があると感じました。


F.自分だけのリゾートを作ろう!(渡辺ゼミ)

【企画の概要】

遊園地リゾートのアトラクションのチップを集めて、自分だけのリゾートを作るという内容。各アトラクションにはポイントが割り振られており、最終的に集めたアトラクションのポイントの合計を競う。まず、参加をしてくれた児童を四つのグループにわけ、経営管理に関係させたクイズに答えてもらう。その回答の正誤に応じてポイントの高いアトラクション、低いアトラクションのチップを選ぶことができる。

【参加学生の感想(抜粋)】

●今回の講座では児童たちと触れあいつつ、児童同士のつながりも作ることができたのが最も嬉かった。児童同士、新しい友達もできたようでその力になれたと思うとやってよかったと思える。経営管理の勉強をするなかで楽しみながら行えたのは本当によかったと思う(二年 小堺友介)。

●小学生に経営学を教える。自分自身が小学生の時、経営学なんて皆無だったので、どのように分かりやすくかつ楽しく教えることができるのかが課題となりました。一方的に話すのではなく、ひとりひとりに考えさせる参加型にする。そして答えに導くヒントをあげる。簡単なようで、小学生の興味を引くのはとても難しいことでした。小学生のパワフルさに圧倒されましたが、無事に終えることができ、楽しんでいただけてとても安心しました。確実に自分の力となり、とてもいい経験をさせて頂きました(二年 長根里佳子)。


G.目指せNo.1プロデューサー!(青木ゼミ)

【企画の概要】

アクティブラーニングのできる教室をプロデュースしてもらうという講義。ホワイトシートに教室の図を書き、その教室に自分たちでアイテムを付け足しながら作業することで、アクティブラーニングを理解しつつ、プロデュースの楽しさを知ってもらう。

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【参加学生の感想(抜粋)】

●今回でサマースクールへの参加は3回目。年々規模も大きくなり活発な活動に嬉しく思います。小学生の価値観、ストレートな反応に学ぶ事が多く成長させていただきました。より参加する相互が高められる場にしていけたらと思います。(4年女子 須賀彩水)

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●昨年度参加したときの反省をふまえて挑んだ今年度は、後悔が大きかった昨年に比べ充実度がとても大きいです。「来年もまたやるの?」と聞いてくれた小学生の言葉がとても嬉しかったです。今年もやれてよかった。来年はもっとよりよいものを作り上げたいです(3年女子 老川仁美)。

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●サマースクールに初めて参加させていただきました。思っていたよりもパワフルな小学生が多く、最初は圧倒されていましたが、喜んでもらえた瞬間はとても嬉しかったです。来年もまた小学生の笑顔が見られるように頑張りたいです(2年女子 増田南)。

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終了後は、小学校の教室をお借りして、当日運営の振り返り。校長先生、副校長先生、学校運営委員の皆さまからもご意見をいただき、その上で、学生相互に反省点や改善点を出し合いました。

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今回も世田谷区立駒沢小学校、学校運営委員の皆さまには大変お世話になりました。ありがとうございました。