英米文学科 教員紹介
英米文学科には、英米を含む英語圏の文学や文化から、英語の歴史、音韻論から語用論にいたるまで、学生のさまざまな関心に応えられる充実した教員スタッフがそろっています。
●専門分野名 ■演習テーマ名
教授 上石 実加子
●イギリス文学 ■イギリス近代詩
イギリスのロマン派詩人バイロンが残した言葉に「最良なる未来の予言者は、過去なり」(The best prophet of the future is the past.)という名言があります。様々な情報が行きかう世の中にあって、人間はこれまで、何を信じ、何を考え、それをどう判断してきたのか。イギリスの近代詩には、過去に生きた先人たちの知恵がぎっしりと詰まっています。私たちが生きる未来の予言書として、色々な英詩をこれから一緒に読んでいきましょう。教授 逢見 明久
●英米文学 ■シェイクスピア劇と文化
シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の物語を辿ってゆくと、中世ナポリの宮廷作家マスッチオ・サレルニターノが書いた『物語集』の第33話にたどり着きます。第33話は所々曖昧な点があり、予備知識なく作品のニュアンスをくみ取ることが困難な作品です。3年次ゼミでは、作者マスッチオの生きた中世イタリアの政治・経済・宗教・慣習などの時代背景をゼミ生全員で調べて、問題点を可能な限り補完しながら、作品の実像を探求して、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』と比較検討します。教授 川崎明子
●英文学と文化 ■イギリス小説
ヴィクトリア朝の代表的な作家であるディケンズ、ブロンテ姉妹、ジョージ・エリオット、ギャスケル、サッカレーなどの小説を精読します。英文読解力の向上とテクスト分析の基礎技術の習得を主な目標としながら、「繁栄の時代」であるヴィクトリア朝の文化や歴史についても学びます。英国小説研究ブログ
教授 川崎 浩太郎
●アメリカ文学 ■アメリカ文学・文化
植民地時代から19世紀末までに書かれたアメリカの小説や詩を読み、アメリカという国家の基礎が形成された過程を辿ります。さらに応用として、20世紀以降の文学、絵画、映画、音楽など様々な表象文化の中で、19世紀までに形成されたアメリカ的アイデンティティがどのような形で表れているかを考察します。こうした作業を通して、英語力を高めると同時に、文学を含む文化の知識を増やし、総合的な読解力や表現力の向上を目指します。関連サイト