物流・運輸など、輸送史的視点に留意した近現代日本経済史・経営史の研究を進めています。戦前期日本の企業経営における輸送面での諸問題についてセメント業を事例にまとめた著書、『浅野セメントの物流史−近代日本の産業発展と輸送−』(立教大学出版会)を2005年に公刊しました。
その後は、戦前の京浜工業地帯、植民地期の台湾製糖業、奈良県吉野郡の林業などに関連する輸送・流通問題に関心を広げていますが、従来から別個に扱われがちな産業史と交通史を統合して理解しようとする視角は一貫しているつもりです。
このほか、地域に残された歴史資料の整理・保存活動、会社史の分担執筆、他大学・研究機関に属する研究者との共同研究にも積極的に参加しています。
駒澤大学へ通学する学生にはお馴染みの東急電鉄を創業した企業家・五島慶太についても、通説的な評価を再検証した研究を発表しました。
東京都目黒区生まれ。駒澤大学の隣にある駒沢オリンピック公園は、小さいころからの遊び場でした。木立の向こうに駒澤大学の校舎らしきものを見た記憶もあります。その大学の教壇に立っているのですから、何とも不思議な縁だと思います。
駒沢オリンピック公園で凧揚げ
(1970年代初頭)
大学PR誌の写真撮影(2015年)
かつての少年は50歳を過ぎたが、広場の敷石は昔のまま
変わっていない
Kアリーナ横浜にて(2024年)