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DATE:2023.09.01特集

【紙面連動企画】甲子園を沸かせた仲井慎 独占インタビュー

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目標は最多勝のタイトルと語った(撮影・中島健士郎)

9月2日から開幕した東都大学野球秋季リーグ。駒大は昨季の入替戦で惨敗を喫し、2部へ戦いの場を移すことになった。そんな中期待の1年生が入部し、昨季からチームの戦力として活躍を見せた選手が仲井慎(法1)だ。下関国際高(山口)時代には夏の甲子園に出場。二刀流としても注目を浴び、チームを準優勝まで導いた。駒大進学後は、初のリーグ戦となる昨季、7試合に投手として出場し、初勝利もあげた。試合の大事な場面で登板することも多く、期待の高さがうかがえる。

昨季終了後、インタビューを行い、大学野球を経験しての感想や、普段の生活、今後の意気込みなどを語ってもらった。(聞き手:井上義郎、中島健士郎)
(取材は春季リーグ戦後、6月下旬に実施。コマスポ108号との連動企画となっている)

◆インタビュー

――駒大に進学したきっかけは
「高校の監督に勧められて、練習会に参加した時に良いなと思ったので決めました」

――練習会に参加したのはいつ頃か
「5月のゴールデンウィーク明けです」

――夏の甲子園で注目が集まった時には、駒大一本だったのか
「そうですね」

――高校の時にプロの道は考えていなかったのか
「春の大会の結果で決めようと思っていて、その結果が悪かったので、進学に切り替えました」

――仲井選手から見て、夏の甲子園で近江高(滋賀)や大阪桐蔭高(大阪)の強豪に勝てた要因は
「高校の時に、キツイ練習をたくさん乗り越えて、チーム全員でやってきたからこそ、甲子園でも一つになってそういった強いチームにも立ち向かって行けたからだと思います」

――夏の甲子園の期間は調子が良かったのか
「常にゾーンに入っていて、自分でも不思議な感じでした」

――趣味は
「大学に入ってからは、寝ることが多くなっていつも寝ています(笑)」

――休日は何をしているのか
「買い物に行ったり、遊びに行ったり」

――どういうものを買うのか
「服とかスニーカー」

――スニーカーを集めるのは好きなのか
「特別好きではないけど、それなりの靴を履いてみようかなと」

――勉強は得意なのか
「全くできないです(笑)」

――プロ野球は見るのか
「たまに見るくらいですね」

――好きな球団とかはあるのか
「小さい頃は阪神が好きだったけど、今は特には(ない)」

――好きな野球選手は
「好きな選手はいないのですが、YouTubeなどで、山本由伸投手などのピッチングをよく見ます」

――自分の強みは
「強気で相手に立ち向かう姿勢です」

――春季リーグ終わった実感や手応え
「大学生のレベルの高さは、高校の時と比べて全然違うなと感じました」

――東都のレベルの高さを感じた瞬間は
「青学大の打者は特に凄いと感じた。東都全体でも投手も野手も非常にレベルの高いところでやらせてもらっているので、そこは良い刺激を貰っています」

――初勝利の実感は
「実感はあまり湧かなかったんですけど、秋はまず入替戦を勝ち抜いてまた1部に上がらないと、東都でやらせて貰っている以上意味がないと思うので、チームを勝たせるようにしていきたいです」

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5月1日の対国学大1回戦で初勝利をあげた(左)仲井、(右)岩本
(撮影・東海圭起)

――投手と野手、二刀流でやっていこうと思っているのか
「これからは投手一本でやろうと思っているので、投手に専念して信頼されるようになりたいです」

――最終的には仲井選手が決断したということか
「そうです、自分で決めました」

――初登板した日の試合後の囲み取材で、「ピッチャーに専念させるのか」という質問に、大倉孝一監督は「バッティングがまだまだ」という発言があった。春のオープン戦にはバッターとしても出場し、安打も放っていたと思うが、仲井選手はどう捉えているのか
「そうですね、出場していて打つこともあったのですが、監督ともよく話し合った結果、最終的にはピッチャーの方が、自信があったので専念することにしました」

――得意球種は
「スライダーです」

――今後は先発、中継ぎどちらでやっていくのか
「自分は中継ぎでいきたいです」

――背番号「7」は監督が決めたのか
「そうですね、特に意味はないって感じです(笑)」

――高校時代の最速は147〜148キロだった。今は150キロも出るが、球速がアップした要因は
「体重が増えたことが要因かなと」

――体重は何キロくらい増えたのか
「大学に入学してから5キロくらい増えました」

――1年生から試合に出してもらえるのは、大倉監督からの期待の高さの表れだと思うが
「試合に早くから出させてもらっている以上は、チームを勝たせるピッチングをしないといけないので、そこはしっかり練習の中から準備をして試合では結果を残こせるようなピッチングをしていきたいです」

――部内に目標の選手はいるか
「僕はエースの松村青(商3)さん。やっぱり松村さんはコントロールが非常に良くて安定感があるので。僕はどちらかというとあまり安定感がないので、そこは見習えればなと思っています」

――同期で仲のいい選手は
「鈴木塁(政1)です」

――他校の選手を含めて、負けたくない選手は
「同級生のピッチャーには負けたくないです」

――ルーティンは
「マウンドに上がってから投球練習を終えた後に、一度バックスクリーンを見て心を落ち着かせています」

――対戦したい相手校の打者は
「甲子園でも対戦した伊藤(中大)や星子(青学大)はもう1回対戦したいですね」

――岩本皓多(経4)主将について
「めっちゃ投げやすいです。高校の時の捕手も投げやすかったんですけど、岩本さんは体が大きいのとリードに対する信頼もあります」

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質問に答える仲井(撮影・井上義郎)

――ファンへメッセージ
「大学へ入ってからも手紙を貰ったりしていたり、応援してもらったりしている分は結果を出さないといけないのでいいプレーを見せられるように頑張っていきます」

※なお、東都大学野球2部開幕は9月4日、UDトラックス上尾スタジアムにて、午前9時00分より、駒大対専大が行われる予定。

(執筆者:東海圭起)

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