【陸上部夏合宿インタビュー特集】Vol.5 亘理魁
昨年の出雲、全日本を制し、二冠を達成するも、箱根を準優勝で終え、三冠へのリベンジを誓う駒大陸上部。コマスポでは、来たる駅伝シーズンに向け、夏合宿中に注目選手、監督へのインタビューを行った。
5日目の今日は、今シーズン副主将として主将の篠原倖太朗(地4)やチームを支え、大学ラストイヤーとなる今年自身初の三大駅伝出走を狙う亘理魁(地4)のインタビューを紹介する。
ーー前半シーズンを振り返って
「チームの状況としては少し結果を残せなかったという部分が少なからずあると思っている。個人的にも、情けないがチームのためにというところで結果が残せなかったので、正直自分としては反省が多く残るシーズンだった」
ーーチームを引っ張る立場としてのトラックシーズンだったが
「昨年腰を痛めてしまってから、納得のいく走りが個人としてできておらず、チームを引っ張る立場として走りで見せないといけない部分においては、まだチームに対して大きな影響力をあまり与えられていないので、そういった部分ではまだまだ反省が残っている。これから後期シーズン、駅伝シーズンに入っていくので、そこでまた挽回できればと思っている」
ーーチームを引っ張る上で大切にしていることは
「一人がチームに対して何ができるのかというところと、一人一人がチームに対して、自分の価値観を十分に発揮していって、自分は利他性をすごく大事にしているので、自分がチームに何ができるかということを大切にしている」
ーー夏合宿の調子は
「一次合宿には復帰段階として入ってきたが、一次合宿の途中で腰を少し痛めてしまい、自分としては苦しくも悔しい期間になっている」
ーーチームとしての雰囲気はどのように感じているか
「4年生が今年はみんな気合が入っていて、距離もみんな踏んでくれているし、何より下級生の下からの突き上げというところで、雰囲気もいいし、一人一人の意識がすごく高く、この夏合宿で足並みがそろってきたと感じている」
ーー期待している、注目している後輩は
「Aチームで篠原と一緒に桑田(駿介、経1)が練習しているが、彼はストイックで練習に対しても意識が高く、練習の質もAチームで篠原たちがやっている中で食らいついてやってきている。彼は元々ロードも強い選手なので、ロードも期待したい」
ーー夏合宿の楽しみは
「個人的には野尻寮(1次合宿)と合わせて2回部屋替えがあるので、普段寮で接している後輩とはまた違う環境になる。後輩みんな個性豊かなので、その子たちとコミュニケーションをとりながら部屋で過ごすというのが、個人的には楽しみになっている」
ーー後輩は面白いか
「みんな面白い。今のチームは結構雰囲気よくやっているので、こちらから話しかけなくても話しかけてきてくれるし、みんな個性豊かなキャラが多く、楽しくやっている」
ーー最後の夏合宿になるが、残りどのように過ごしていきたいか
「個人的にはけがをしてしまっており、走れていない状況が続いているので、今の合宿においてはチームに対して自分ができること、練習のサポートや、走れていない分、選手とのコミュニケーションを大事にしてやっているので、一人一人に向き合って接していければと思っている。明日(27日)が最後のポイント練習になるが、そういった部分を大切にしながらみんなで雰囲気よく終われれば、東京に戻ってからの駅伝シーズンに向かって良い流れで入っていけると思っているので、まず自分はしっかり故障を治して、自分の走りで勢いづけられるようにしたいというところと、チームは本当に良い雰囲気になってきているので、これから期待していただければと思っている」
ーー駅伝シーズンの目標
「チームとしては三冠を目標に掲げていて、(今年優勝すれば)出雲は三連覇、全日本は史上初の五連覇になると思うが、箱根は昨年負けてしまい、本当にみんな悔しい思いをしている。青学大や中大、国学大など、本当に強いチームがそろっていると思うので、そこをすべて倒して、しっかり今年こそ三冠できるように頑張っていきたい」
ーー個人の目標は
「今は篠原にチームとして走りで引っ張ってもらっている部分があるので、自分ももちろん走りでチームを引っ張っていく部分もあるが、篠原のサポートをしっかりしていきながら、自分はそれ以外の選手との接し方やチームマネジメントに力を注いでいきたい。今の自分の腰の状態では出雲は間に合わないと思うので、全日本、箱根に向けて、出走、チームに貢献するというところを目標にしていきたい」