星の活躍光る!ライバル東洋大に価値ある勝利
第99回関東大学バスケットボールリーグ戦の第15節東洋大戦が10月7日に駒大玉川キャンパスで行われた。結果は以下の通り。
〇駒大 84-82 東洋大● | |
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1Q | 14-15 |
2Q | 22-24 |
3Q | 21-21 |
4Q | 14-11 |
OT | 13-11 |
スターティングメンバー | |
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PG #3 | 田中晴瑛(営3) |
SG #12 | 野口竜真(法2) |
SF #30 | 末永昂士(法4) |
PF #31 | 石山威月(G4) |
PF #35 | 星健太朗(営3) |
選手からライバル視する声も多い東洋大との一戦は、お揃いのTシャツに身を包んだOBも多く観戦に訪れた駒大玉川キャンパスで行われた。
試合は手に汗握る大接戦。勝敗は延長戦までもつれ、#35星のスリーポイントシュートが逆転の決定打となり、駒大が価値のある一勝を収めた。
第1Q序盤は完全に東洋大モード。試合開始から3分が経っても無得点に抑えられ、苦しい状況が続いた。しかし#30末永昴士(法4)のミドルシュートを皮切りに、1点差まで詰め寄った。
第2Qは今試合チーム最多得点タイの#11齊藤雄都(市3)と35番星が活躍。東洋大もかなり深い位置から3pシュートを決めてくることで、思うように点差が縮まらず3点ビハインドで後半に繋ぐ。
抜きつ抜かれつのシーソーゲームになった第3Qは、終盤に#4石川昴(G3)が2本、#10宮内郁人(国4)が1本の3pシュートを決め「離されまい」と言わんばかりの気迫を見せた。
勝利をかけた臨んだ第4Qは#31石山がゴール下を中心に相手の裏を取ったプレイを展開。#35星は3pシュートのファールをもらい、フリースロー3本すべてを落ち着いて沈めた。残り約1分半で#3田中の3pシュートから逆転するが、追いつかれそのまま延長戦に。
延長戦も両者譲らず白熱した戦いを繰り広げた。決定打となったのは試合終了まで残り約30秒、2点ビハインドの場面でむかえた#35星の逆転3pシュート!星はチームメイトから満場一致で「今日は(星)健太朗だろ!!」と賞賛されるほどの活躍を見せ、今試合勝利の立役者となった。
インタビュー
◆星健太朗
――今日のヒーローとなったが今の気持ちは
「最高!」
――第4Q、延長戦と大事な場面でしっかりシュートを決めていたが
「前半はシュートが当たっていなかったが、後半結構入りだして『絶対パスもらったら打とう』と思っていた」
――昨年度に比べてかなり出場時間が長くなって活躍も増えたが
「昨年度はアイクさん(松本アイクバリー、23年卒)がいて、控えで出ることが多かったが、今年度はアイクさんがいなくなって自分がやらないといけない立場になった。『自分がやってやるんだ!』という気持ちでいつもいる」
――いつもチームが落ち込んでいる時に声を出して鼓舞し、雰囲気を良くしようとする様子が見られるが
「それが自分の役目だと思っている。自分は4ポジ(PF)で泥臭いプレイやDFリバウンド、声を出してチームを支えるというところが僕の仕事だと思って意識している」
◆田中晴瑛
――今日の試合を振り返って
「ホームゲームというのもあって、入りは気合いが入りすぎたというか、力んでしまったのが印象的。最初、相手にランプレイをやられたのはこちらの反省点かな。その後全員で耐えて、交代で出た選手もよく働いてくれたので、(勝利に)繋がったと思う」
――相手が東洋大ということは意識していたのか
「昨年度1勝1敗というところで、今年度は2勝して勝ち切ろうというのは試合前にみんなで話していた」
――延長戦の3pシュートは打とうという意識があったのか
「特に意識していたという訳ではないが、空いていたら『強気で自分がやらないといけない』というのは常に心の中に入れながらプレイしていた」
――アジア競技大会の3×3の日本代表選手として世界の舞台を経験してみてどうだったか
「(海外には)サイズが大きくて動ける選手がいるのが当たり前。その中だと自分はサイズがすごく小さい(身長175cm)ので、リバウンドやフィジカルで負ける部分はあった。そこで自分は外の2ポイントやアシストでチームを引っ張れたのは自分の中で、成長してきた部分だと思う」
――世界と戦ってみて課題はあったか
「大事な場面でのアウトサイドのショットがすごく大事な課題。タフショット(OF側が劣勢な状態でシュートを打つこと)が増えてしまって、いい判断の中でシュートが打てなくなることが多かった。どんなときもいい判断でシュートまで行くことが大切」