教育・研究環境
駒澤大学-VARIAN 放射線治療人材教育センター
2018年3月より、駒澤大学とVarian Medical Systemsは産学連携事業として「駒澤大学-VARIAN 放射線治療人材教育センター(Komazawa-Varian Education Center, KVEC)」を共同運営しております。KVECは駒沢キャンパスの種月館に設置され、医療用直線加速装置 TrueBeam および放射線治療計画システム Eclipse、放射線治療情報システム ARIA などをを用いながら、がんの高度放射線治療計画および実施に関する医療従事者と学生のための実践的な教育コースを実施しています。
これらの設備を活かして、教育だけでなく先進的な研究も実施しています。KVECに設置されているTrueBeamは世界のがんセンターや大学病院で使用されている装置と全く同じものです。教育と研究専用機であり、病院施設では実施できないような研究開発が実現可能です。
医療用直線加速装置 TrueBeam(Varian Medical Systems)
最新の放射線治療装置です。定位放射線治療や強度変調放射線治療などの高精度放射線治療技術に対応しています。さらに、本学の装置には研究用オプションであるDeveloper Modeも搭載されています。Developer Modeでは臨床で使用するよりも自由度の高い機器制御が可能であるため新しい技術の開発に応用できる可能性があります。
放射線治療計画システム Eclipse(Varian Medical Systems)
現代の複雑な治療技法を簡便に計画立案可能な包括的な治療計画システムです。従来から行われてきた治療法だけでなく定位放射線治療,強度変調放射線治療などの高精度放射線治療の治療計画を実施可能です。さらに、本学の装置では研究開発が可能なAlgorithm APIが使用でき、これを使用した新しい技術の開発を実施しています。
バーチャル放射線治療システム VERT(Vertual)
放射線治療をバーチャル体験できるシステムです。本物の患者のCT画像がリアルな3Dとなって大画面に映し出され、実際には目に見えない放射線が照射される様子を画像で確認できます。どのように放射線が患者の患部に照射されるのか、またどのような方向や強度が最適なのかを視覚的に体験し、治療をシミュレーションすることが可能です。