2014年度発掘調査報告
日本発掘:静岡県湖西市 神座古墳群第4次発掘調査
4号墳
5号墳
6号墳
7号墳
今年は8月3日から8月31日まで、静岡県湖西市の神座B古墳群の学術発掘を行いました。
神座B古墳群は1号墳から8号墳まであり、1・2号墳以外は嵩山尾根上に作られております。
今年の発掘調査は地形測量と並行して、4・5・6・7号墳を発掘調査しました。
4号墳は閉塞部と墓道の調査を行ないましたが、墓道を見つけることはできませんでした。
5号墳は石室・墳丘の構築構造・周溝・閉塞部の調査を行ない、墳丘の構築構造を解明することができました。周溝は昨年度から引き続き調査を行ない、 墳丘の北側に周溝を確認することができました。閉塞部は出土した礫の記録で終えたため、来年度も引き続き調査を行なう予定です。
6号墳は今年度から調査を行ない、石室のプランを確認することができました。
7号墳は昨年度に引き続き調査を行ないました。7号墳は残存率が悪くどのような古墳かまだ詳しく分かっていませんが、解明の糸口になる須恵器を今年度発見することができました。
神座古B墳群は来年度も調査する予定で、今年度は埋め戻して終了しました。
中国発掘発掘:鳳雛基址南遺跡
2014年9月9日から20日まで、中国陜西省扶風県と岐山県にまたがる鳳雛基址南遺跡の発掘調査に参加しました。
鳳雛基址南遺跡は周原遺跡の一部で、西周王朝の都であった可能性が高い遺跡になります。
発掘調査は北京大学の学生とともに行ないます。
発掘を行わない日は、遺跡周辺の博物館へ見学にも行きました。