2013年度発掘調査報告
日本発掘:静岡県湖西市 神座古墳群
巨石群
4号墳
5号墳
7号墳
今年は8月5日から9月1日まで、静岡県湖西市の神座古墳群の学術発掘を行いました。
神座古墳群は8号墳まであり、1・2号墳以外は尾根上に作られております。
巨石群・4・5・7号墳を発掘し、地形測量と石室、墳丘、周溝にトレンチを入れました。
4号墳では石室および墳丘の構築方法が確認でき、5号墳の石室は胴張りで床面の一部に床石が敷かれ、周溝からは湖西産の須恵器が多数出土し、7号墳からは鉄製品や須恵器が出土しました。
神座古墳群は追加で二年調査する予定で、埋め戻しました。
中国発掘:陝西省岐山県 双庵(そうあん)遺跡
9月11日から21日まで陝西省宝鶏市岐山県の双庵遺跡の発掘調査に参加しました。
双庵遺跡は岐山県双庵村にあり、広大な面積を持つ集落遺跡で、陜西龍山文化(客省荘第2文化)の重要な遺跡です。
北京大学との合同調査を行い、客省荘第2文化の住居址、灰坑の調査を行った結果、土器や紡錘車が出土しました。