2011年度発掘調査報告
日本発掘:静岡県湖西市 神座古墳群
今年は8月8日から9月3日まで、静岡県湖西市の神座古墳群の学術発掘を行いました。
神座古墳群は8号墳まであり、1・2号墳以外は尾根上に作られております。
4・5号墳を発掘しましたが、地形測量と石室、墳丘、周溝にトレンチを入れました。
墳丘に礫を含むことが確認でき、周溝から湖西産の須恵器が出土しました。
神座古墳群は三年計画で調査する予定で、埋め戻しました。
中国発掘:陝西省岐山県 鳳凰山遺跡
9月8日から9月20日まで陝西省岐山県の鳳凰山遺跡の発掘調査を、北京大学と合同で行いました。
当遺跡は北京大学との合同調査の一貫で2005年から行われており、今回北京大学調査隊は2012年1月まで発掘を行ないます。
発掘区は2カ所でしたが、駒澤大学が調査したのは下の地区でした。2008年度に調査した数条の溝跡を埋めるように灰層から西周時代の空芯磚や土器、獣骨、焼けた建物の壁などが出土しました。
今年度調査した地区は、その溝跡の上にある西周時代の版築建物跡が位置する場所ですが、調査期間中は建物跡の上面を確認できました。
雨の日は秦公1号墓、宝鶏市青銅器博物館、兵馬俑坑博物館の見学に行きました。