4年生攻撃陣を中心に5得点!大勝で有終の美を飾る
JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦 第22節・産能大戦が11月18日に開催された。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。
スコア |
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駒大 5-1 産能大 |
得点者 | |
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12分 | [駒]上野 正騎 |
17分 | [駒]野村 天真 |
36分 | [駒]上野 正騎 |
39分 | [駒]鈴木 心月 |
81分 | [駒]鈴木 心月 |
90+3分 | [産]岡 健太 |
メンバー | ||
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スタメン | ||
ポジション | 背番号 | 名前 |
GK | 1 | 古屋 潤一[3年=高川学園高] |
DF | 3 | 小針 宏太郎[4年=鹿島Y] |
4 | 鷹啄 トラビス[4年=市立船橋高] | |
14 | 後藤 康介[2年=相洋高] | |
18 | 小林 栞太[2年=鹿島Y] | |
MF | 6 | 欠畑 魁星[3年=盛岡商高] |
7 | 上野 正騎[4年=熊本Y] | |
10 | 小島 心都[4年=湘南工科大附高] | |
11 | 野村 天真[4年=C大阪U-18] | |
FW | 19 | 松本 ケン チザンガ[4年=浦和東高] |
30 | 鈴木 心月[3年=三浦学苑高] | |
サブ | ||
GK | 21 | 亀井 一起[1年=長崎総科大附高] |
DF | 5 | 篤 快青[4年=広島県瀬戸内高] |
16 | 福田 隼士[3年=滝川二高] | |
MF | 2 | 藤田 和也[3年=長崎総科附高] |
8 | 浅倉 勇翔[2年=相洋高] | |
20 | 川口 太誠[1年=西武台高] | |
23 | 松原 智[1年=駒大高] | |
FW | 9 | 本吉 利安[4年=千葉U-18] |
12 | 近藤 稜真[4年=岡山学芸館高] |
選手交代 | |
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73分 | 上野 正騎→川口 太誠 |
73分 | 野村 天真→松原 智 |
75分 | 松本 ケン チザンガ→本吉 利安 |
80分 | 小林 栞太→篤 快青 |
88分 | 後藤 康介→近藤 稜真 |
1部昇格・2部優勝を決めて臨んだ第21節。リーグ戦最終節となる今節の相手は産能大であった。
駒大は両サイドハーフに4年生の上野と野村を今季初のスタメン起用をしてキックオフ。前半から攻勢を握る展開を繰り広げる。12分、右サイドからのコーナーキック。小林からのクロスを上野が頭で合わせて先制点を挙げる。立て続けに17分、小針のロングフィードを松本が頭で落とし、小島が繋ぎ、野村が相手GKをかわして無人のゴールへ流し込み2点目。36分、野村の右サイドからのクロスをペナルティエリア内でフリーの上野が流し込み3点目。39分、鈴木がペナルティエリア内でファールを受けPK獲得。普段であればキッカーは小島が務めているが、今節のキッカーは鈴木。鈴木は試合開始前時点で12ゴールを挙げており得点ランキング3位につけていた。1位の猪狩祐真(産能大)は14ゴールを挙げており、最低でも2点が必要な状況であった。「前日に(小島)心都くんから蹴らせると伝えられていた」というPKを落ち着いて決めて4点目。前半から大量得点を挙げて4-0で試合を折り返す。
後半は鈴木にボールを集めて攻め込んでいくもなかなかゴールに至らず。75分に4年生の本吉、80分に同じく4年生の篤を投入しさらに攻勢を強めていく。直後の81分、小島からのコーナーキックを鈴木が頭で合わせて5点目。今季総ゴール数を14とし、猪狩に並んだ。88分、後藤に替えて近藤を投入して登録メンバーの4年生が全員出場した。90+3分、フリーキックのこぼれ球を押し込まれて失点。今季最終節を5-1で終え、有終の美を飾った。
鈴木は猪狩、駒沢直哉(早大)と並んでシーズンで14ゴールを挙げた。「最多得点選手が複数の場合は、成績が上位チームの選手を得点王とする」という規定により鈴木は2部得点王に輝いた。また、2部ベストイレブンに小針と松本の2人が選出された。
◆秋田 浩一監督
――今日の試合を振り返って
「上級生をたくさん使ったが、今シーズンの中でも1、2番に良い試合だった」
――今日は前半で4-0と余裕のある展開だったが
「上野と野村が点数を取り、思いもよらぬ、期待半分だったが良かった」
――上級生を多く起用したが
「4年間一緒にやってきた仲間。いちばん信頼しているので良かった。みんな怪我ばかりだったが、やっと治ってきた。ちゃんとやれば実力があると証明してくれてよかった」
――今年1年間を振り返って
「出だしは厳しかったが、終わってみたら優勝していたのでまあよし。夏から後期は負けていないので、粘り強くなり、チームとしてひとつになり良かった」
◆小針 宏太郎(経4)
――今日の試合を振り返って
「前節で優勝は決まったが、最終節が残っている中で、最後勝って終わろうと前回(立教大戦)の後も話していた。良い立ち上がりができ、前半に4得点できたのはよかったが、最後に失点してしまったというのは自分たちのずっと掲げていた課題が出たと思う。駒大らしいサッカーができ、5得点できた。駒大らしいサッカーを続けて最終的に優勝という結果で終われてよかったと思う」
――今日の試合は今季ベストゲームだったと思うが、後ろから見ていてどうだったか
「メンバー変わってはいたが、4年生の上野や野村といった4年間やってきたメンバーが最後に出て、点をとってくれてチームとして本当に盛り上がった。4年生の頑張りが最後に出たゲームだったと思う。後ろから見ていても本当に前の選手も戦ってくれたし、自分自身も今季ベストゲームに上げてもいいのではないかという内容だと思う」
――登録メンバー内の4年生が全員出場したが
「最後に4年生全員で出ようという話はしていた。なるべく出させてあげられるような状況をスタメンの選手でしっかりと作ってあげようという話をしていた。最終的に4年生全員がピッチに立つことができ、よかったと思う」
――今年1年間を振り返って
「去年の降格など苦しいことがあったが、4年生が中心となってまずは1部に1年でしっかり戻るという目標を掲げて1年間やってきた中で、しっかり降格だけではなく優勝ということを達成できたのはみんなに感謝したい。最後に秋田監督を胴上げできて嬉しかった。後輩たちには来年1部の舞台で暴れてほしい。これからも本当に強い駒大を続けていけるように後輩たちをずっと応援していきたいと思う」
◆上野 正騎(政4)
――今日の試合を振り返って
「今日は入りからみんなで集中して前から行けて運良く先制点が取れた。そこから前半はほぼ自分達の攻撃をするうちに攻撃する側でずっと前からいけた。自分達の特徴でもある前に速いサッカーでどんどんゴール前に攻め込めたと思う」
――今季初のスタメンとなったが
「今年は怪我でずっと試合に絡むことができなかった。スタメンは今回初で出させてもらった。入りから自分のプレーを出していこうというのを意識して前半から守備をしっかりしていこうという意識があった。まあまあできたと思う」
――起用に応える形で2ゴール決まったがそれぞれ振り返って
「1点目のヘディングはボールが上手く来て、合わせただけ。2点目は野村がクロスをあげて逆サイドを抉った時にゴール前にしっかり入っていくというのはずっと言われ続けていた。そこにしっかり入れたので右足で打つだけだった」
――登録メンバー内の4年生が全員出場したが
「最後にみんなで試合に出て、勝って終わることができたというのはすごくいい形で終われたと思う」
――今年1年間を振り返って
「勝ち点にも表れていると思うが、負けが少なく、勝ちが多いというのを1年間通してやり続けたシーズンだったと思う。自分達は1部にいるチームだという証明ができた」
◆鈴木 心月(仏3)
――今日の試合を振り返って
「4年生のためにもいい形でみんなと勝利を目指して頑張っていた」
――今日は得点王がかかっていたこともあり、ボールが集まってきたが
「自分の力ではなく、みんなからのボールを自分が決めるというFWとしての役目をずっとした。最後に4年生がみんなボールを集めて得点をさせてくれた。4年生に感謝している」
――PKはいつも小島が蹴るが、今日はキッカーを務めた
「前日に(小島)心都くんからPKを蹴らせると伝えられていた。譲ってもらって得点王になるというのが実現した」
――ゴール2つをそれぞれ振り返って
「1点目は自分でPKを勝ち取って自分で決めた。2点目は気持ちで押し込んだみたいな感じ。今までの上積みみたいな感じで1年を通してこういう結果になったと思う」
――今日の試合で得点王を獲得することができた
「シーズン初めはこのような形で終わるとは思っていなかった。監督から言われたことをずっとやってきた結果。監督に感謝している」
――今年1年間を振り返って
「チームとしては色々目標があったが、まず1部昇格というのを決め、それに2部優勝という形で気持ちよく終わった。4年生には感謝している。来年の自分達にとっても次に繋がるシーズンだったと思う」
(執筆者:岩渕隆悟)