バスケットボール部

DATE:2024.07.02バスケットボール部

バスケ部田中晴瑛 学外活動で強まった意識

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6月10日から16日にかけて中国邯鄲で行われたFIBA 3x3 U23ネーションズリーグ(アジア2)において、日本は最終日のStop6で初優勝を飾るなど出場6か国中総合2位の好成績で大会を終えた。
日本代表の司令塔として全15試合に出場したバスケ部田中晴瑛(営4)に大会を振り返ってもらった。

インタビュー

◆田中晴瑛(営4)

――ネーションズリーグの率直な感想は
「まず一番はとてもきつかった。開催地の邯鄲は非常に暑く、気温が40度近い中で1日に多くて3試合行わなければならなかったので体力的に非常にタフだった」

――良かったことや刺激を受けたことは
「ともに戦ったメンバーに高校時代(市立船橋高)の同期や所属している3x3のクラブチーム(ALPHAS.EXE)のチームメイトもいたので、楽しい環境で大会期間を過ごせた」

――普段の5人制との違いは
「5人制と3人制では点数のルールが違う。5人制では着実にインサイドで2点を取りにいき、アウトサイドからの3点はあまり狙いにいかないが、3人制では特に国際大会の場合、日本はサイズの面で他国より劣ってしまうため積極的にアウトサイドから2点
を狙いにいかなければ太刀打ちできない。5人制ではゲームコントロールを主に担っているが、3人制では自分でも積極的に得点を狙うように意識している」

――ともに全試合に出場した淺野ケニー選手(専大)との連携はどうだったか
「初日はスクリーンプレイがうまくいかず、選手それぞれが孤立してしまい1対1が3か所で起こってしまうようなシーンが多くあったが、日を追うごとにコンビネーションで点を取ることができていったところは2人で成長できた部分だと思う」

――主にシューターの役割を担った3人、岩屋頼選手(早大)、佐藤寛太選手(専大)、下川拓海選手(日体大)との連携はどうだったか
「自分が大会前半で点を取らせてもらった分、後半はマークがきつくなったところを3人が点を取りに行ってくれたので、6日間いいバランスで戦えた」

――大会期間で一番印象に残っていることは
「最終日モンゴルに勝ってStop6優勝で終えられたこと。モンゴルとは大会を通して接戦に持ち込めはしていたものの勝ちきれない試合が続いていたので、最終戦で接戦をものにし、優勝できたことはとても大きかった」

今年1月からB1リーグ川崎ブレイブサンダースで練習生として活動。2月には3x3日本代表の合宿メンバーに選出されるなど、ネーションズリーグと同様に学外での活動やプロの選手たちと時間をともにすることで吸収できたことも今の選手生活に活きているという。

――川崎ではチームメイトに篠山選手やファジーカス選手など日本を代表するような選手がいたが、そのような選手たちから学んだことや自分の中で変わったことは
「まず感じたのは、大学とプロは別世界だということ。フィジカルやシュートのスキルはもちろんだが一番は"練習に対する姿勢"。練習自体は長くないが、一回一回の練習に集中し大事にしているところは見習っている」

――特に刺激を受けた選手は
「篠山竜青さん。コートに立つと年齢関係なくプレーしてくれるし、少しでも悪い方向に行きかけるとすぐに選手を集めて話をするキャプテンシーもある。ベテラン(35歳)で代表まで経験してきた選手でも、常に地に足をつけて積み上げようとしているのを強く感じた」

――それらの経験から心掛けていることは
「個人としてもチームとしても課題をしっかりと理解して一つ一つの質を上げていくこと。どんな場面でも冷静に、どうするのがチームとして一番いい方向に進むのかを考えること。練習や試合に対する姿勢は常に意識して取り組んでいる」

執筆者:相澤 悠

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