タイブレークを制し連敗を止める 入替戦への望みを繋ぐ!
東都大学野球秋季2部リーグ対東洋大2回戦が10月7日、駒沢公園硬式野球場で行われた。
結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。
チーム/回 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
駒大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1× | 2 |
◆打者成績 | |||||
---|---|---|---|---|---|
順 | 守備位置 | 選手 (学年=出身校) | 打 | 安 | 点 |
1 | [D] | 工藤 (4年=弘前南) | 3 | 0 | 0 |
PH | 倉重 (2年=福岡工大城東) | 1 | 1 | 0 | |
PR→[D] | 鈴木 (2年=大阪桐蔭) | 0 | 0 | 0 | |
2 | [7] | 小林 (3年=豊川) | 2 | 0 | 0 |
3 | [5] | 永野 (1年=日大三島) | 4 | 2 | 0 |
4 | [8] | 三方 (4年=創志学園) | 4 | 2 | 0 |
5 | [9] | 知花 (1年=沖縄尚学) | 2 | 0 | 0 |
PH | 原 (3年=中京大中京) | 1 | 0 | 0 | |
[9] | 西田 (2年=享栄) | 0 | 0 | 0 | |
6 | [3] | 柳野 (4年=大阪桐蔭) | 4 | 1 | 0 |
7 | [4] | 角田 (4年=昌平) | 2 | 0 | 0 |
8 | [6] | 武富 (1年=向上) | 2 | 0 | 0 |
PH | 出村 (3年=星稜) | 1 | 0 | 0 | |
9 | [2] | 渡邊怜 (1年=相洋) | 4 | 1 | 1 |
◆投手成績 | |||||
---|---|---|---|---|---|
投手 (学年=出身校) | 回 | 球数 | 打 | 被安 | 自責 |
◯髙井 (4年=広島商業) | 9 | 101 | 32 | 5 | 1 |
東田 (4年=西脇工業) | 1 | 6 | 2 | 1 | 0 |
先発の髙井駿丞(経4)は6回表に右適時打で先制を許すも、粘りの投球を見せ、9回までをこの1失点に抑える。打線は6回裏、2死一、二塁のチャンスで④三方陽登(心4)の左適時打で同点に追いつく。その後、両チームともにチャンスを作るも得点できず、タイブレークへ。10回表を無失点に抑えた10回裏の攻撃。先頭の⑨渡邊怜斗(法1)が犠打をうまく決めきれず2ストライクまで追い込まれるとヒットエンドランに切り替え、これが成功しサヨナラ勝ちとなった。1勝1敗となり勝負の行方は第3戦次第となった。
◆戦評
激戦を繰り広げるリーグの中、勝ち点を渡すことのできない駒大。前日の対東洋大1回戦では敗戦し、迎えた2回戦。
先発の髙井はエースの貫禄を感じさせるピッチングで5回まで1安打、無失点に抑える。6回表、味方の失策から1死二塁のピンチを招くと③花田(東洋大)に右適時打を打たれ、先制を許す。なおも1死一三塁のピンチが続くもしっかりと抑え1失点で抑える。その後髙井は粘りの投球で9回を投げ抜く。
反撃を試みる6回裏、2死から②小林伶斗(政3)が四球を選び出塁。③永野陽大(仏1)が左安打を放ち、2死一二塁と、好機を広げ、④三方が左適時打で1点を返し、すぐさま同点に追いつく。さらに追加点を獲りたい駒大だが、後続が倒れ、逆転とはならない。
何とか勝ち越し点を奪いたい両者。8回裏、代打①倉重和宏(現2)が中安打を放つ。②小林が犠打を成功させ、代走の鈴木塁(政2)を二塁に送る。続く③永野は中安打を放ち1死一、三塁のチャンスを迎える。だが、④三方が一邪飛、代打⑤原尚輝(営3)が中飛に打ち取られ、追加点獲得のチャンスを逃す。その後9回は両校とも得点を奪えず無死一、二塁のタイブレークに突入する。
10回表からは東田健臣(商4)をマウンドに送る。二塁走者を牽制で刺し1死。先頭打者から見逃し三振を奪い2死、次の打者を遊ゴロに打ち取り3死。無失点で抑え、攻撃を迎える。
10回裏、⑨渡邊怜は犠打を決めることができず2ストライクに追い込まれる。ヒッティングの構えに切り替え放った打球は、遊撃手の横を抜け、二塁走者が本塁へ生還し逆転サヨナラ勝ち。
駒大は対東洋大戦を1勝1敗に持ち込み、勝ち点を一つも落とすことのできない駒大にとって、望み繋がる勝利となった。
対東洋大3回戦は、10月28日(月)、11時半よりUDトラックス上尾スタジアムで行われる予定だ。次戦は10月16日(水)、等々力球場で14時より対専修大戦が行われる予定だ。
◆インタビュー
◆香田誉士史監督
ーー昨日も今日も1点差、今日はタイブレークという事で、連敗を止める試合となったが試合を振り返って
「ミーティングでも、連敗をしないというか、負けた後に負けられない試合というか、連敗をしないことが重要だと話をしていた。明日試合がないので、今日ここで終わりなわけだし、次戦の10月28日にもつれこまないとだめというところでの、どちらの采配勝負になってくるかなと思っていたが、昨日はやられてしまった。その中で采配は難しい、分からないこともある中で最後選手達に助けてもらって、どうしようと思いながら最後の最後、渡邊怜もサヨナラで決めてくれたので良かったなと思う。選手としての仕事はしっかりやってもらわなくてはいけないがこちらも助けて貰っているところがあるので、うまく噛み合ってのサヨナラだったので良かった」
ーー渡邊怜斗のところは犠打、犠打で、最後ヒッティング
「2ストライクまでバント、良いことに1ストライク3ボール、2ストライク3ボールという形になったので、ゾーンに来たものだけを当ててくれればいいからバントよりも打ちでとにかく当てろとは思った。ストライクゾーンだけ当ててくれと。そこは練習の中で、1年生ではあるけど分かってくれてると思っていた」
ーー先発の髙井は非常に良いピッチングだったがどうだったか
「今日負けられないという試合の中で彼が好投してくれた。スタートからとにかく初回大事だという話はしていたので、良いスタートをきってくれて、これは多分0-0の展開になるんじゃないかなと予測はつけていた。両チームの投手の立ち上がりを見て、初回のところで1-0、そのような試合になるのではではないかなと。そのくらい髙井は良かった」
◆渡邊怜斗(法1)
ーー今日は3打席安打が無かったが、最後どんな思いで入ったのか
「正直犠打だと思って準備して入ったが、そこで練習していることを出せず、サインが変わり犠打のところを取り返そうという気持ちで入った」
ーー打った球は
「球種は真っ直ぐ。少し内寄りだったが、ゾーンに来た球だったので打ちにいった」
ーー打った時点で抜けてみんな大喜びしていたがその時どんな気持ちだったか
「1点目も自分のミスから失点してしまい、負けられない戦いだったので4年生のために1本打てたというのが良かった」
ーー捕手としても4年生の投手を非常にいいリードしていたが、ここのところチームが勝てていない中で今日はどんな所を注意したか
「東洋大はいいバッターが多く、1発もこの球場だと出やすいので、1発が出ないようなリードを心がけた」
ーー1年生から活躍されているが、目標や参考にしている選手
「参考にしている選手は阪神の坂本誠志郎選手。入部して肩には自信があるが、キャッチングやブロッキングという細かいところが自分の弱いところだと思い坂本選手の動画を見始めた」