硬式野球部

DATE:2024.09.03硬式野球部

再び1部へ 仲井完封で開幕戦勝利

240902 2-1
先制点となる捕失を誘発する犠打を決めた水畑
240902 2-2
2点目となる犠飛を放った工藤

240902 2-3
2安打を放った原
240902 2-4
先制点のホームを踏んだ鈴木

東都大学野球秋季2部リーグ対拓大1回戦が9月2日、等々力球場で行われた。

結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム/回12345678910
駒大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
拓大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

◆打者成績
守備位置選手 (学年=出身校)
1 [8] 工藤 (4年=弘前南) 4 1 0
2 [7] 渡邉旭 (3年=仙台育英) 2 0 0
PH 三方 (4年=創志学園) 1 0 0
[7] 眞邉 (1年=東邦) 1 0 0
PH→[7] 網治 (2年=筑陽学園) 1 0 0
3 [9] 知花 (1年=沖縄尚学) 4 1 0
4 [D] 原 (3年=中京大中京) 4 2 0
5 [5] 平井 (4年=日本航空) 1 0 0
PH→[5] 倉重 (2年=福工大城東) 2 0 0
PR→[5] 鈴木 (2年=大阪桐蔭) 0 0 0
6 [3] 柳野 (4年=大阪桐蔭) 4 0 0
7 [6] 武富 (1年=向上) 3 0 0
8 [4] 網治 (2年=筑陽学園) 2 0 0
PH 出村 (3年=星稜) 1 0 0
PR→[4] 水畑 (2年=岡山理大附) 1 0 1
9 [2] 渡邊怜 (1年=相洋) 3 1 0

◆投手成績
投手 (学年=出身校)球数被安自責
○仲井 (2年=下関国際) 10 126 34 2 0

初回満塁のチャンスを作るも、先制点を奪えない。その後相手投手に苦戦し、9回まで得点を奪うことができない。先発の仲井慎(法2)は150キロを超える直球と変化球を交え相手打線を2安打無失点に抑える投球を披露し、タイブレークに突入する。10回表、先頭の⑦武富航佑(市1)が犠打で走者を進め、1死二、三塁のチャンスで⑧水畑秀汰(政2)の捕失の間に先制。⑨渡邊怜斗(法1)が死球で、1死満塁のチャンスをつくる。続く①工藤波音(政4)の左犠飛でさらに1点を追加する。10回裏の相手の攻撃を仲井が完璧に抑え、開幕戦を勝利を収めた。

◆戦評

今春の入替戦で敗れ、再び1部を目指すこととなった秋季リーグ戦。初戦の相手は小技が武器の拓大。

初回①工藤が左安で出塁する。2死一塁となり、④原尚輝(営3)が左安、⑤平井友弥(政4)が死球で2死満塁となるも、後続が続かず、先制点を奪うことができない。その後も走者を出すものの、打線が続かず得点を奪うことができない。

先発の仲井は初回、先頭を死球で歩かせるも、捕手渡邊怜が盗塁を刺し、走者を進ませない。仲井は5回裏に初安打を許すも後続を打ち取り得点を与えない。

その後両チームとも得点を奪えないまま、9回を終了したため、10回より無死一、二塁から始まるタイブレークに突入する。

10回表、先頭のリーグ戦初出場の⑦武富が犠打で走者を進め、1死二、三塁のチャンスをつくる。続く途中出場の⑧水畑の捕失で先制する。⑨渡邊怜が死球で出塁し、1死満塁のチャンスで①工藤の左犠飛でさらに1点を追加し、この回2点を追加する。

10回裏、仲井は3人で抑え、12奪三振を奪う好投で完封勝利。最短で1部部復帰を目指すリーグ戦初戦白星スタートとなった。

◆インタビュー

◆香田誉士史監督

240902 2-5

ーー辛抱強く、仲井慎(法2)が投げたと思うが
「非常に粘り強いピッチングだった。初回の入りのところは自分の体を制しきれてない、修正できてない部分があると思ったが、すぐにマウンドをつかんで、らしく投げ始めたと思った。本当に粘り強く投げていた。早く打者がなんとか打つ手をうちながら、なんとか点を1点でもと思った。だが、これが野球なんだと思う。1点取っていたら仲井がハイになっていた可能性もあり、この流れでいけたのが良かったのが野球だとも思うので、これも含めて非常に粘り強いピッチングをしてくれた。本当は、100球あたりやタイブレークになったタイミングで交代するといった話をフィールディングの部分など色々な観点から、スタッフとも話をした。タイブレークの表で2点取り、裏で同点にされ次の回に入るようだったら、次の投手に変えると思っていたため『なんとかここまで頑張れ』という部分を、すべてしっかりとやってくれた。ここからがスタートなので、今日のようなピッチングを仲井には守ってもらい、次の試合も頑張ってもらいたい。その試合の大事な節目のところで良い仕事をしてくれた。良い落ち着きだった。素晴らしかった」

ーー仲井に初戦を託した理由は
「春が終わって、当然春と同じような形ではだめだと思っていた。野手の布陣、投手にしても何か変わるものがなければと思っていた。変わらないところと変わるところが出てこないといけないと思っており、そこの部分で投手も当然スターターを変えた。仲井は春も活躍したが、自分の思った活躍だとは思っていないと思うので、夏の期間しっかりと充実した日々を送れており、周りからの信頼も夏の段階で非常に厚かったため、すっと決まった」

ーー今日の試合を汲んで、今後の試合でいくつか課題があると思うが、明日の試合をどう戦っていきたいか
「野手はバッティングの話をしようと思う。心構えの部分とバッティングの話をして、まだ少し時間があるので明るいうちに修正をやろうかなとは思っている。仲井も言ったが悔しさを持って、今日からの試合に臨んでいる。1部に上がることは使命、大前提だと思うので、明日の試合もそのための1試合だと思っているので浮かれずにやっていこうと思う」

ーーこの夏、具体的に力を入れてやってきたことは
「特に、何かに力を入れたなどはない。心構えや悔しさを持ってノックやバッティング、オープン戦に取り組んだ。その中でみんなのスピリットであったり、どういった心構えで9月2日からスタートするのかを粛々と毎日、積み上げていた。何か特別なことをやったということはない」

ーー何千本とバットを振ったりといったことはしていないのか
「選手それぞれに自分の置かれている状況や立場、今どうあるべきかなどがあり毎日やっていた。そのような中で今日の仲井も落ち着いてやってくれたと思う。明日も同じくやっていきたい」

◆仲井慎(法2)

240902 2-6

ーー初先発どんな感じだったか
「僕自身、先発を今季から任されることはわかっていた。初戦になるかどうかは分からなかったが、以前から伝えられていたので準備して、試合に望むことが出来た」

ーートレーニングなど、何か変えたことはあるか
「春から継続だが、食事面に気をかけ、体重を増やした。8キロほど増えて、83キロになった」

ーー先発の時とそう出ない時で試合前、のルーティーンに違いはあるのか
「先発と言われた日から、気持ちのスイッチを入れ替えて準備をしていた」

ーー相手の打線を意識したか
「試合中もキャッチャーの渡辺と、まだ(投げ)続けられるか、この球でいけるか、と話し合っていた。試合前通りというか、少し立ち上がりに不安があったが、何とか上手くいった」

ーースタミナはどうだったか
「問題なかった」

ーー次の回行くぞと監督から言われた時の気持ちは
「あの展開だったので、行けるところまで行こうという気持ちだった」

ーーコンスタントに150キロ代の球を投げていたが
「いつも通りという感じ」

ーー今日の最速は153キロ。今までと比べるとどうだったか
「1キロ更新する」

ーーいい形のスタートだが、秋季リーグの目標は
「2部で優勝して昇格するのが目標。というより、(1部)は戻らなければならない場所。
繋がっていくので、切り替えてやっていきたい」

執筆者:武藤亘輝

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