硬式野球部

DATE:2023.05.15硬式野球部

亜大戦5試合ぶりの勝利 決着は第3戦へ

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追加点をあげた髙田(撮影・武藤亘輝)
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先発で試合を作った松村(撮影・武藤亘輝)

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2安打の活躍の角田(撮影・武藤亘輝)
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好リリーフをみせた仲井(撮影・大塩希美)

東都大学野球1部春季リーグ対亜大2回戦が5月12日、神宮球場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム/回123456789
駒大 0 2 0 2 0 0 0 0 0 4
亜大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

◆打者成績
守備位置選手
1 (9) 橋口 1 0 0
2 (7) 小林 4 0 0
3 (8) 大森 4 0 0
4 (2) 岩本 3 0 0
5 (3) 神宮 4 0 0
6 (5) 渡邉 2 1 0
7 (4) 角田 2 2 1
8 (D) 百瀬 2 0 1
HD 柳野 2 0 0
9 (6) 髙田 3 1 2

◆投手成績
投手被安自責
〇松村 6 22 4 0
髙井 1 1/3 7 1 0
仲井 1 1/2 6 0 0

勝ち点獲得のためには、なんとしても負けられない駒大。2回一死満塁にすると⑧百瀬和馬(法1)の二エラーの間に先制、⑨髙田祐輝(法4)のスクイズの間に2点目。4回無死一塁で⑦角田蓮(法3)の左越二塁打で3点目、その後走者を進め、⑨髙田の中安で4点目をあげる。投手陣は先発のマウンドに上がった松村青(商3)が走者を出すものの、得点を与えない投球を披露。その後髙井駿丞(経3)、仲井慎(法1)とつなぎ亜大打線を無失点に抑え、このカード1勝1敗にし、決着は第3戦へ持ち越しとなった。

◆戦評

先日完封負けで1戦目を落とし迎えた第2戦。松村と齋藤(亜大)の両先発で始まった試合は初回、先頭の①橋口采生(法4)が四球で出塁するも②小林伶斗(政2)の犠打が投手正面。1塁走者が入れ替わると③大森廉也(法4)が二併殺打に倒れ無失点に終わる。マウンドに上がった松村は先頭から二者連続三振を奪うなどし、初回を無失点に抑える。

先制点を取りたい駒大は先頭の④岩本皓多(経4)が死球で出塁、⑤神宮隆太(市4)は捕邪飛に倒れるも⑥渡邉旭(現2)、⑦角田が連続四球で一死満塁とすると、今季初スタメンの期待の1年生⑧百瀬の打球が二塁手のエラーを誘い先制点をあげ、⑨髙田のスクイズの間に2点目をあげる。2回松村は先頭から四球、犠打、四球でピンチを招くも⑦水谷(亜大)を二併殺打に打ち取り無失点で抑える。

追加点といきたい駒大は、3回は三者凡退に倒れるものの、4回先頭の渡邉が死球で出塁すると、今季代打で結果を残し、初スタメンを勝ち取った⑦角田の右越え2塁打で追加点、その後相手の牽制エラーの間に走者を進め、一死三塁で⑨髙田の中安でこの回2点をあげ、4点リードで試合をすすめる。

援護を受けた松村は3回に⑨小山(亜大)に初安打を浴びるも、牽制死もありこの回を無失点に抑え、4回を三者凡退、5回二死で⑧杉山(亜大)に投犠安を許すも後続を抑え、無失点と安定したピッチングを見せる。

5回を三者凡退に抑えられた駒大は、6回先頭の⑥渡邉の二安で出塁し⑦角田が犠打で走者を2塁に進め、⑧百瀬のところで代打柳野友哉(社3)を送るも三振、⑨髙田は二直に倒れ追加点を奪えない。松村は6回先頭の天井(亜大)に右二塁打を浴び、犠打を決められ、一死三塁のピンチを招くが後続を二飛、一邪飛に抑え、この回も無失点でマウンドを降りる。

7回一死で②小林が四球で出塁し、③大森が犠打で二死2塁のチャンスで④岩本を迎えるも一ゴロで無得点に抑えられる。7回、この回からマウンドにあがった高井は先頭を三振に抑える。二死で6回から出場している⑦西川(亜大)に三安を許すも後続を打ち取り無失点に抑える。

8回二死で⑦角田が左安で出塁するも⑧柳野は左飛でこの回も追加点を奪えない。髙井は8回先頭を遊エラーで出塁を許してしまい、四球、三犠で、一死2、3塁に進められる。この場面で駒大はマウンドに仲井を送る。先頭の代打③稲生(亜大)を四球で、一死満塁にピンチを広げるが、後続を右飛、二飛に抑えピンチをしのぐ。

仲井は9回も続投し三者凡退に抑えこの試合投手陣は無失点リレー。駒大は2022年4月3日、昨春リーグ対亜大2回戦以来、5試合ぶりに勝利した。

なお、次戦対亜大3回戦は5月16日(火)、第3試合(14時00分)開始予定。

◆大倉孝一監督

――今日の松村のピッチングは
「やっと勝ちも付き、安定したピッチングだった」

――今まではいいピッチングも勝ちがつかなかったが
「彼の中でここまで苦しんできたが、少しずつ落ち着いてきた。それが形になった」

――仲井が8回相手のチャンスを封じたが
「結果0点だったので、ナイスピッチングだったが、これから色々なこと覚えてくれればいい」

――仲井を信頼しているのか
「信頼ということではないが、向かっていく姿勢が1番ある。駒大のピッチャー陣にはその気持ちがないので(笑)すぐ頭で考えるので。まだまだたくさん課題はあると思うが、今日は力でおせていた」

――スタメンマスクが薩美ではなく、岩本を使っているが
「薩美だけではなく、守備位置を変更したり、打順も変更した中で薩美が今季いいところが出でいなかった。そのため今ある戦力で上手に組み替えた」

◆松村青(商3)

――今季初白星の気持ちは
「やっとスタートラインに立てた。若干安心したが、これからもっと勝っていきたい」

――今までのピッチングと変えた点
「今期の序盤は考えすぎていた。今日は何も考えずに投げることができた。それがよかったのかもしれない」

――今日1番よかった球種は
「ストレート。変化球ではスプリット」

――チームが1部残留のためには自分のピッチングが大事だと思うか
「昨秋季リーグ戦も入れ替え戦に行ってしまったので、なんとかしてチームを救わないといけないと言う気持ちが強いので、今日をスタートにして上がっていけたらいいと思う」

――入れ替え戦には行きたくないのか
「行きたくない。残り勝ち点3つを取りにいく。とにかく勝ち点を取りにいく」

――ふりこ投法にはどのような効果があるのか
「吉村貢司郎投手(国学大卒、現・東京ヤクルトスワローズ)を参考にして、自分自身テイクバックに悩んでいて、真似をしていたら、自分にはまった。2年生になる直前に始めた。安定してきていると思う」

――なぜ考えないようにしたのか
「細かい話にはなってしまうが、本当はマウンドに立てばフォームのことを考えてはいけないが、今までは考えすぎて自分と戦っていた。投手は対打者ということを監督から気づかせてもらった。相手あっての勝負なので。あま考えすぎないでいいぞと背中を押していただいた」

――ストレートの最速は
「150キロ」

――監督がいい経験をしたと話したが
「春のオープン戦では調子が良く、このままリーグ戦も行けると思ったが、なかなかうまくいかなかった。そのような中で監督から自分の持っているもので勝負をしなさいと言われていたので、いい経験になったと思う」

――ピッチングで1番心掛けていること
「気持ちを全面に出てしまうタイプなので、ストレートで攻めて、変化球でかわすこと」

(執筆者:武藤亘輝)

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