硬式野球部

DATE:2023.04.02硬式野球部

1点をもぎ取った!投手陣の踏ん張りと粘りの打撃で開幕戦勝利!

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先発で好投した松村(撮影・小川裕貴)
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先制タイムリーを放った出村(撮影・中島健士郎)
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勝ち星をあげた東田(撮影・東海圭起)
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押し出しサヨナラ四球を選んだ小林(撮影・中島健士郎)

東都大学野球1部春季リーグ対青学大1回戦が4月1日、ナゴヤ球場にて行われた。
結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム/回123456789
青学大 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
駒大 0 0 0 0 0 0 1 0 2
◆打者成績
守備位置選手
1 [7] 小林 2 0 1
2 [4] 渡邉 3 1 0
R4 髙田 0 0 0
3 [8] 大森 3 0 0
4 [5] 岩本 3 1 0
5 [3] 神宮 3 0 0
6 [9] 橋口 3 2 0
7 [D] 出村 3 2 1
R 阿部 0 0 0
8 [6] 工藤 3 0 0
9 [2] 薩美 4 0 0
◆投手成績
選手被安自責
松村 5 21 5 0
エーアン 1 4 0 0
〇東田 3 15 2 1

ついに開幕した2023年春季リーグ。開幕戦の相手は昨季リーグ3位の青学大。開幕戦は白星発進でリーグ戦の勢いをつけたいところだ。

駒大の先発は、昨季リーグにおいて、駒大の3勝の内すべての勝ち星を挙げた松村青(商3)。立ち上がりを三者凡退に抑え、好発進を決めた。
一方の打線は、今年のドラフト注目選手とも言われる常廣(青学大)に対する。初回、リーグ戦初出場となった①小林怜斗(政2)が四球を選び出塁するが、こちらもリーグ初スタメンとなった②渡邉旭(現2)の打球は、遊撃手への併殺打となりチャンスを演出することができず。三人で回を終える。
2回裏の攻撃、先頭の④岩本皓多(経4)が、右前安打で出塁。続く⑤神宮隆太(市4)の内野ゴロの間に、2塁へ進むも、後続が倒れ無得点。

松村は走者を許すが、牽制死やピンチの場面で、味方の好プレイにも助けられ、5回までを無失点の好投。試合を作ってみせた。
6回は、エーアンリン(現3)がマウンドに上がる。一死から四球で走者を置くも、後続を断ち、無失点の投球。

6回裏の攻撃。一死から②渡邉の一安打と③大森廉也(法4)の四球で1,2塁のチャンスを作るも、②渡邉の代走に入った髙田祐輝(政4)の走塁死と④岩本の三振で攻撃終了。常廣の前に点が入らない状況が続く。

7回からマウンドには東田健臣(商3)がマウンドへ。走者を許しながらも要所を締める投球で抑え、先制点を待つ。

7回裏の攻撃、四球を犠打で一死2塁のチャンスとすると、⑦出村夢太(法2)が左越適時二塁打を放ち先制、ついに均衡を破る。続く⑧工藤波音(法3)、⑨薩美進之介(法4)が凡退で追加点とはならなかった。

マウンドの東田は9回表、一死から中安打と暴投でピンチとすると、小田(青学大)に中前同点適時打を許し同点とされるが、1点で食い止め、味方の反撃を待つ。

9回裏、一死から⑥橋口采生(法4)が中前安打で出塁すると、⑦出村の左安打、⑧工藤の申告敬遠で満塁のチャンス。①小林が押し出しの四球を選びサヨナラ勝ちを決めた。

駒大の開幕戦勝利は、2021年秋季リーグの対中大戦以来、5季ぶりの勝利となった。

◆大倉孝一監督

――今日は良い投手を3人使った。開幕戦はどうしても勝ちたいというものはあったのか
「開幕戦ということでどうしても勝ちたいが、松村がどこまでいけるかという。いけたら6、7回まで行く予定だったが、力が落ちてきていたのでエーアンに交代した」

――エーアンは不安定だったが松村も東田もいい投球だったのでは
「開幕という事もあり3人とも固くなったと思うが、今日でひと汗かいて明日以降落ち着いてくれればなと思う」

――出村が良い安打を打った
「打つとは思いませんでした(笑)。何か今日(出村に)しなきゃいけないね」

――最後、サヨナラの場面で打者に指示などはしたのか
「最後は打ちに行くしかないので良い球は打ちましょうという話だった。動くとしたら薩美のところになるが、ボールが暴れていたので動くに動けなかった。嫌な感じだったが、良かったです」

――監督から見て出村選手はどのような選手なのか
「前向きな選手。最近までケガをしていてOP戦にはあまり出られていなかった。それでも状態がよくなったので出村を起用している。ただ長丁場ですから今日だけかもしれない、それは分からない」

――出村を起用した意図は
「ここまでの彼の取り組み、姿勢だと思う。今日までですよ(笑)」

――(出村のストレッチの質問に対して)
「運は持っていると思うよ。それを彼らに分けてあげるのが仕事だと思っているからね。僕には運いらないから」

◆出村夢太選手

――先制打、速いまっすぐだったと思うが狙っていたのか
「まっすぐ1本に絞っていた」

――9回のサヨナラの場面を呼び込んだ安打も狙っていたのか
「追い込まれていたので変化球もケアしながら、逆方向に狙いを定めていた」

――まっすぐには自信があるのか
「そんなことはないが対応していこうと思った」

――常廣(青学大)から打った球は
「真ん中より甘めの直球だったと思う。逆方向を狙ったらファールになると思ったのでセンター方向に強く上から弾こうと思った」

――打球はレフトへ飛んだがイメージ通りだったのか
「たまたまレフトに飛んだだけで、イメージ通りではあった」

――ケガというのは
「2月下旬頃、くしゃみをしたら右肋骨にひびが入った。1か月くらい試合に出られない状況が続いた」

――ケガの期間はトレーニングなどの練習はできていたのか
「最初は何をしても痛かったので1週間は安静にした。状態が少しずつ良くなってきたところで、バッティングはできたので、Aチームの補助をしつつ合間時間でバッティング練習に取り組んできた。状態が上がった気はする」

――開幕戦の結果が出た気持ちは
「本当に嬉しいです」

――監督は今日限りかもしれないと言っているがこれからの抱負は
「まだ1試合にすぎない。これから1か月以上あるので、これからが勝負」

――前向きという言葉があったがこれは日々意識しているのか
「内心はネガティブになることもあるが、声を出したりすることで無理にでも自分を奮い立たせることは普段からやっている。今日も緊張やマイナスなことを考えずに打席に入ることが出来た」

――ケガをしていても自身の役割を見つけることが出来たのか
「はい」

(監督に声をかけられて)
「朝、監督がランニングから散歩のときにグラウンドに入ってくるが、その時に(大倉監督の)ストレッチの相手に自分を選んでくださった。監督からは俺の運をもらえよと言われている。そのころは分からなかったが、そういうことなのかなと」

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試合後、取材に応じる東田(左)と出村(右)(撮影・東海圭起)

◆東田健臣選手

――コントロールが荒れ気味だったが抑えた
「開幕戦という事もあり、OP戦での投球が上がっていない中でのマウンドだったのでいつも以上に緊張していた。要所で良い球が行ったので、今日は気持ちで抑えることが出来た」

――今季はリリーフなのか
「そうですね。毎試合後ろでスタンバイしている形になる」

――ピンチの時に声をかけてもらっていたがどのようなことを話していたのか
「自信が無い事が多いので、内野の方が集まってくれた時には『お前は絶対に打たれない』と言葉をかけてくれて、ちょっと安心する」

(執筆者:東海圭起)

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