【紙面連動企画】"仲良し"2年生投手陣、対談インタビュー!~第2部~
今年の春季リーグ戦を通じて、若い新戦力の活躍が光った。
その中でも特にチームへの貢献度が高く、普段から仲の良い、髙井駿丞(しゅんすけ・経2)・松村青(じょう・商2)・エーアン・リン(現2)・東田健臣(けんしん・商2)ら2年生投手の4名にインタビューしたので、第1部~3部に分けて掲載する。※インタビューは6月中旬に行いました。
(聞き手:中島健士郎・東海圭起)(撮影:清水呼春)
――高校野球と大学野球の違いはどのような場面で感じるか
髙井「高校のときは対戦する人も必死だったと思うが、東都の1部は必死さが違う。死に物狂いで来る感じがして、緊張感があると思う」
松村「東都で野球をやるということは、それぞれの高校で目立っていた選手がチームに入ってくる。その選手たちが1番から9番までいるとなると、打者一人気が抜けない。一球に対して全力をかけて気が抜けない」
エーアン「大学野球はリーグ戦というところが大きい。高校野球だとトーナメントなので1試合勝てば次にいけるが、東都だと(同じ相手と)2回、3回戦わなければならない。打者にどう勝負していくのか考えるところでレベルが高いなと思う」
東田「投げていくごとにデータがとられていく。打者も投手も成長していかなければならない世界。レベルが高い選手がたくさんいて、力勝負じゃ抑えられない。東都はレベルが高いと思う」
――持ち球、球種、決め球は(答えられなければパスで)
髙井「パスで」
松村「真っすぐ。決めに行くときもほとんど真っすぐで決めに行く」
エーアン「自信をもって投げられる決め球はスライダー」(大学に入ってから)「ずっと」
東田「今は全部未完成、あまり自信のあるボールはない」
――試合後の取材では、監督から(4人に対して)頑張っていると言われているが、普段監督とはどのような話をするのか
髙井「お風呂に入るときに(タイミングが)よく被って入るときがある。リーグ戦であれば『こういう課題があったよね』と話したり、『次のリーグ戦や3年生、福山さんがいなくなったときに今度はこういう立ち位置になるから、課題を潰していかないと』と話したりする。良かった点も話してくれるので話しやすい」
松村「監督はあまり怒らない。説教じみたことは一回も言われたことがない。ブルペンに入ったり、お風呂に入ったりするときも僕の変化球の課題や、監督はもともとキャッチャーなので、配球のことも言われる。僕のタイプを理解して組み立て方などを話してくれるのですごく勉強になる。投げていてもすぐに感覚が湧いてきて、イメージしやすく理解できる」
エーアン「秋のリーグ戦に向けてどういう課題を潰していくかという話や、将来的に僕がどういう投手になっていくのか、といった話をする」
東田「大体3人と同じだが、お風呂入っているときは面白い人で、カラオケ大会が始まる」
――何を歌うのか
「監督は昔の曲が好きなので合わせて昭和の歌を歌っている(笑)」
――監督も歌うのか
「監督は歌わない(笑)」
――2年生になり、後輩ができたことに対して思うことや、注目している後輩は
髙井「下手なことはできない。ついていきたいと思えるような先輩になりたい。練習や私生活にも気を付けて生活している。期待している後輩は、同じ左投手の西村(陸努・商1)投手」
松村「僕たちが後輩のときは先輩の姿がよく目についていた。先輩になったら後輩にもよく見られると思うので、私生活や練習の態度で後ろ指さされないように気を付けている。頑張ってほしい後輩は石川(永稀・市1)投手。住んでいるところも近く、高校野球も神奈川で同じだった」
エーアン「恥ずかしい姿を見せられないと感じる。そういう意味で責任感ができたのかなと思う。期待している後輩は仲村(竜・営1)投手」
東田「後ろ指さされないということは確かにその通りだと思う。1個下で年齢も近いので、話し相手が増えて嬉しい。注目している選手は(松村)青」
髙井「1個下、1年生やで」
東田「そっか(笑)。渡邊(旭・現1)選手。秋に出てくると思う」
――話し相手として誰とよく話すのか
「なめられている(笑)、ピッチャーの子は練習も一緒ではなしやすい。みんな仲良くしている。石川君かな」
――お互いの選手として良いところ
髙井「松村だったら、今バッターにも挑戦しているのですが、2つを両立するってこと。後ろにいて人柄的にも1番信頼できる人なので。良いところだと思う」
「エーアン君だったら、苦手な事はあまりやらないタイプなのですが、野球に取り組む姿勢というのはちゃんと見られるので、そういう姿勢という部分でとても尊敬できる」
「東田君は、寮の階も一緒で、良く一緒にいるので、ずっと一緒にいるからこそ分かる私生活での意識の高さなどはスゴい選手だなと思う」
松村「東田は普段ニコニコして僕らを元気づけてくれるのですが、マウンドに上がると顔色変えて、熱くなってくれるのでそこが良いところだと思う」
「エーアンは高校から同じで、僕的にはとても変わったなと思いますし、結構努力してきたと思うし、野球面だとコントロールだとか成長してきた姿がすごい刺激になっている。」
「髙井は人間的に尊敬する部分がいっぱいあって、色々深い会話とかも出来て、すごい努力家なので彼から吸収していかなければいけないなと思っている」
エーアン「髙井はどの面に対しても自然で勉強になる。しっかりしているので、そういった所は見ていかなければいけないと思う」
「松村は高校から同じで、色々悩んできた所を見てきたのですが、その度にまた成長している。また二刀流などチャレンジする姿っていうのは本当にカッコいいって思う」
「東田は野球に対する姿勢、オンオフがしっかりしている所は良い所だと思う」
東田「髙井はしっかりした目標が明確になっていて、オンオフの切り替えも上手で見習う所がある」
「青は学部が同じで、人間性が良くて、僕には出来ない事、フレンドリーな感じとかとても良いところ」
「エーアンは、、エーアンは、、、エーアンは、」
松村「可哀想だろ」
髙井「何かあるだろ」
エーアン「ないだろ」
東田「1年の秋頃までずっと喧嘩していた。和解してそこからはよく一緒にいるんですけど、本当に可愛いんですよ。だけど野球になるとすごい球投げるじゃないですか。そういった所が尊敬できる」
――どういった喧嘩なのか
全員「しょうもないんですよ」
松村「大喧嘩とかじゃないです」
東田「ノリが長引いて、それがヒートアップしてガチになってダルって感じです」
――松村選手の二刀流というのはいつから挑戦しているのか
松村「春のリーグが終わってから、まず林コーチに『やりたいです』と言って、監督に伝えてもらって、じゃあ挑戦してみろとなりました。高校の時からバッターが得意だったり、クリーンナップを打っていたりしたので、これも大学で活かすため、かけがえのないものになるのだろうというワクワク感があったので挑戦してみたいと思った」