陸上競技部

DATE:2024.11.02陸上競技部

三大駅伝第二戦!全日本大学駅伝明日に迫る

第56回全日本大学駅伝対校選手権大会が11月3日、熱田神宮西門前(名古屋市)から伊勢神宮内宮宇治橋前(三重県伊勢市)までの8区間計106.8キロで行われる。2020年の第52回大会以来4連覇を果たしており、大会史上初の5連覇を狙う駒澤大は、入学以来3年連続の全日本区間賞がかかる山川拓馬(営3)や、10月の「もうひとつの出雲駅伝」で自己ベストをたたき出し優勝した谷中晴(経1)らを順当に組み込むが、注目のルーキー・桑田駿介(経1)や主将の篠原倖太朗(地4)を補員に回した状態で暫定エントリーを提出した。
また、大会を前に行われた監督会見で藤田敦史監督は「補員に回した篠原と桑田は少なくとも当日変更でエントリーさせるつもり」とした上で「全日本は非常に相性のいい駅伝で、私たちは過去の選手たちが積み重ねてきた連覇の歴史を大切にしている。チーム一丸となって5連覇を目指していきたい」と、前人未到の5連覇への挑戦を誓った。
暫定の区間エントリー、藤田監督のインタビューは以下の通り。

第56回全日本大学駅伝 駒澤大学暫定エントリー
1区(9.5㎞)
島子公佑(営2)
2区(11.1㎞)
金谷紘大(政4)
3区(11.9㎞)
伊藤蒼唯(政3)
4区(11.8㎞)
谷中晴(経1)
5区(12.4㎞)
村上響(地2)
6区(12.8㎞)
安原海晴(商2)
7区(17.6㎞)
森重清龍(社3)
8区(19.7㎞)
山川拓馬(営3)
補員
篠原倖太朗(地4)
吉本真啓(経4)
帰山侑大(現3)
山口真玄(地3)
桑田駿介(経1)

◆藤田敦史監督インタビュー

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(撮影:大塩希美)

ーー今大会のテーマ・目標
「第56回の全日本を迎えるにあたり、我々はここまで4連覇を積み重ねてきた。今いる選手、スタッフだけではなく、過去にも4連覇、3連覇、2連覇をしたことがあり、非常に相性のいい駅伝だと思っている。私たちは過去の選手たちが積み重ねてきた連覇の歴史を非常に大事にしている。今回も5連覇がかかる中で他大学には非常に強いチームもあるが、5連覇を達成したいという思いでここに来た。強い気持ちを持ち、チーム一丸となって5連覇を目指していきたい」

ーー5連覇に向けてチームの調子は
「非常に短い期間だったが、チームとしていい状態をキープしてここに来ることができた。そのため、明日は自信を持って8区間に選手をエントリーし、その選手たちを信頼してしっかりとトップでゴールできるようにしたい」

ーーレースの展望、鍵になる区間
「明日の朝に最終的なオーダーが発表されるが、区割りが変更になってから、各チーム前半の主要区間2区、3区、後半の主要区間7区、8区、ここにどれだけの人材を配置してどれだけの走りができるかということで、チームの順位が決まってくるようなレースになった。今回も各大学前半区間に主要となる選手、それから後半区間に主要となる選手を配置してくると思う。私たちのチームも明日朝発表にはなるが、前半と後半にしっかりした選手を配置できる状態にある。昨年までは佐藤圭汰(経3)を2区に持ってき流れをつかみ、その流れに乗って独走するというようなレースをした。しかし、今回は佐藤がいないので、特に前半区間、どれだけの位置で、どれだけ流れに乗れるかというところが私たちの1つのポイントかと思う。今日の最終調整にて選手の状態を確認したが、非常に良い状態で来ている。そのため、前半区間で流れに乗って、後半区間はかなり自信を持っているので、そこでしっかりと勝負をかけて5連覇を目指したいと思う」

ーーエース級と称される篠原倖太朗(地4)は現在補員に入っているが、篠原の様子は
「出雲は最後、篠原で負けるような形にはなったが、出雲の時もコメントしたように、篠原にタスキを渡す時にリードを奪えなかった時点で、まだまだ勝てるチームではなかったなという大きな反省があげられた。今回は篠原だけに頼るのではなく、それ以外の選手たち一人一人が自分に役割を果たそうという話をしっかりした。篠原が出雲の時よりも状態良くここまで来ているので、篠原の状態が上向いて来てくれれば、5連覇は近づいてくるのかなと思う。篠原自身が出雲の時に、チームを勝たせることができず涙を流したが、その悔し涙を見た谷中晴(経1)がその後の記録会でトップを取ってきた。それがやはり駒澤大学の強さではないかと非常に強く感じたので、その強さをこの大学駅伝でまたみなさんにお見せするために来たので、篠原だけではなく全員で5連覇を勝ち取りたいと思う」

ーー当日変更はあるか
「みなさんある程度は予想しているとは思うが、篠原と桑田駿介(経1)を補員に回しているので、少なくともこの2人は変えるつもりでいる」

ーー平林清澄(国学大)がアンカーなら貯金はどのくらい必要か
「アンカーには山川拓馬(営3)がエントリーしているが、もしアンカーにタスキが渡って平林が来ても勝つ自身は十分にある。同着でくれば勝てると思う」

ーー篠原倖太朗(地4)は9月後半に5000mで13分14秒を出したが、あれから長い距離を走る練習をできているのか
「前半区間に持ってくるなら10キロ台前半の距離になり、後半区間に持ってくるなら7区は17キロのため、作り方が少し変わってくる。出雲の後も順調に練習を積むことができ、状態は出雲の時より格段によくなっている。実際、篠原を前半区間に持ってくるのか7区に持ってくるのかは大八木弘明総監督とも話を重ね、かなり悩んだ。最終的な決断は既にしているため、明日の発表を楽しみに待っていただきたい。先ほど言ったように篠原は駒大の主将を務めており、出雲の敗戦を非常に重く受け止めている。駒大のエースの過去は、田澤廉(23卒・現トヨタ自動車)しかり鈴木芽吹(24卒・現トヨタ自動車)しかりチームを勝たせてきた。篠原は今、そこを目指し、駅伝だけではなく世界を目指しながらやっている。チームメートはそこを非常に理解していて、篠原を主将として負担をかけないように他の選手が頑張っているため、明日の発表を楽しみに待っていてもらいたい。私は全幅の信頼を篠原に置いているので、前半区間と7区のどちらに入ってもチームを押し上げる走りをしてくれるのではないかと思っている。
 国学大の前田康弘監督からあったが、決して平林君を低く評価しているわけではない。私も平林君を福井・美方高に勧誘に行ったが、前田監督の元に行ってしまったため非常に残念ではあった。本当に強い選手だと思う。駒大の選手も、篠原や山川もそうだが全幅の信頼を置いている選手のため、あまり負けるという意識はしたくないという思いがあるので、平林君もとても強いが力以上の走りを彼らはすると思うので楽しみに見ていただきたいと思う」

第56回全日本大学駅伝は明日朝8時10分にスタートする。

執筆者:大塩希美

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