陸上競技部

DATE:2024.06.03陸上競技部

金谷、篠原荒天でも自己ベストー第314回日体大長距離競技会兼第9回NCG

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(撮影:大塩希美)

第314回日本体育大学長距離競技会兼第9回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)が6月1日から2日にかけ、日本体育大学健志台キャンパス陸上競技場で行われた。駒大からは10000メートルと5000メートルに計6名が出場。1日目には帰山侑大(現3)が大学入学後初の10000メートルに臨み、自己ベストを更新。2日目には強い雨が降る悪状況の中、5000mで金谷紘大(政4)が、NCG5000mで篠原倖太朗(地4)がそれぞれ自己ベストを更新した。
結果、インタビューは以下の通り。

◆結果

※表の見方
種目 組
着順
名前
タイム
男子10000m 6組
7着
帰山侑大
29分17秒19 ※自己ベスト
男子5000m 11組
13着
坂口雄哉(市1)
14分16秒26
男子5000m 12組
28着
小牧波亜斗(現4)
15分28秒09
男子5000m 14組
1着
金谷紘大
13分49秒47 ※自己ベスト
20着
工藤信太朗(地2)
14分02秒45
NCG男子5000m 2組
14着
篠原倖太朗
13分33秒13 ※自己ベスト

◆戦評

男子10000m 6組

序盤は集団の後方でレースを進める。レース中盤までは安定したペースを刻み、集会を重ねるが6000メートルを過ぎると徐々にペースが落ち、第2集団を走る展開に。残り2周でペースを上げ、前方を走る選手を抜かし、自己ベストを記録した。

男子5000m 11組

坂口は集団の中盤からスタートし、1周68秒前後のペースでレースが進む。6周を過ぎたあたりから集団からはこぼれ落ち、先頭がペースを上げ、雨足が一気に強まる中、残り4周で口が開いて苦しい表情に。ラスト1周でグッとタイムを上げ(ラップタイム64秒)、14分16秒でフィニッシュした。

男子5000m 12組

集団のやや後方でスタートした小牧は、残り10周で集団が分かれ、一度は第2集団の先頭をひくが、そのまま第2集団の後方に。8周を残して最後方に。最後は足を引きずりジョグのようなペースで周回差がつきゴールした。

男子5000m14組

工藤、金谷と並ぶ形で集団の中腹を位置取りレースを進める。集団がばらけ始めても隊列を崩さずに走り続けるが、終盤になると金谷はスピードを上げる。残りの1周で一気に周囲の選手を抜き去ると、そのまま組トップでフィニッシュ。自己ベストを10秒近く更新した。一方の工藤は中盤から抜けきることができず、20着でレースを終えた。

NCG男子5000m 2組

集団の前方でスタートすると、外国人選手たちの後ろにぴたりと付き周回を重ねていく。中盤には大八木弘明総監督から「前に行け!」と声をかけられ、手を挙げて反応する余裕も見せた。ラストスパートをかけ14着でフィニッシュ。終始安定した走りを見せ、2年ぶりに自己ベストを更新した。

◆インタビュー

帰山侑大

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(撮影:横張日好)

ーー今日の調子は
「体調や練習での状態はかなりよかった。目標が28分40秒だったので、それに向けて状態はよく仕上げられていた」

ーーレースプランは
「前の方で集団についていくプランだったが、少し力がなくついていけず、後ろの方でついていく形になった」

ーー大学に入って初めての10000メートル出走だったが
「今回は大きい記録を狙うというよりかは、秋とかにある記録会に向けて、1万メートルの経験を積むということをした。初めてで課題も得られた。結果は出なかったがよかった」

ーー監督やコーチから言われていたこと
「試合前は総監督から28分半くらいでいくようにと言われ、藤田監督からも40分くらいでと言われていた。7000メートルくらいからきつくなってくるので、そこからどう頑張っていけるかというところだった。試合後は少し前の方でレースして、最後に前へ行けという指示があったので、しっかり前に行っていれば28分台を狙えたと思う。そこが少し甘かったと言われた」

ーーレースを振り返って
「少し自分の中では暑いと感じでいた。ペースはそこまで速くなかったので、もう少し前の方でレースできればよかった。今回は悔しい結果だったが、経験になったのでよかったと思う」

ーー自己ベストを更新して
「高校のベストだったので、そこからほとんど更新できなかった悔しさはある。28分40秒はいきたかったので、悔しい結果となった」

ーー今後の目標
「次はホクレンディスタンスチャレンジに出場するので、まずこの後の合宿でしっかりスタミナをつけてから、今度は5000メートで自己ベストを狙っていきたい」

金谷紘大

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(撮影:若山穂乃佳)

ーー今日の調子は
「関東インカレの結果は良くなかったが、調子は良く、その調子のまま今回の記録会を迎えられた。関東インカレは着順を目的にやっていたが、今回は記録(を狙う)というところで、しっかり記録を狙おうと、いい調子で臨めた」

ーー大雨の中の調整となったが
「良くもなく悪くもなくという感じ。特に気にすることなくアップもでき、レースも走ることができた」

ーーレースプランは
「13分45秒から50秒くらいを想定していた。それを出すには(1キロラップが)2分45秒ぐらいというところだったので、ずっと2分45秒をイメージしてやっていたが、2分48秒くらいでレースが進み、思ったより遅かった。余裕を持って走れた分ラストでしっかり上げられたので、(結果は13分)49秒だったが、50秒は切れたので、想定内くらいのタイムで走れてよかった」

ーー監督やコーチから言われていたこと
「(1キロ)2分45秒のペースをしっかりイメージして、しっかり粘ってラストを上げて(13分)45秒くらいを出していこうということだったので、レース展開は思ったようにはならなかったが、結果的には13分50秒を切れたので、よかったと思う」

ーーレースを振り返って
「イメージしていたのと違う部分があったので少し動揺はあったが、しっかり後ろの方で我慢して、自分が自信のあるラストで上げられて、組トップを取れたのもよかったし、タイムもギリギリ13分50秒を切ったので、ラストをしっかり上げられたのが良かったと思う」

ーー自己ベストを更新して
「今シーズンずっと練習ができている中で何本か5000mを走っているが、自己ベストが出ていなかった。今回はどうしてもタイムが欲しかったので、そこをクリアできてよかった」

ーー今後の目標
「7月にホクレンディスタンスチャレンジがあるので、そこでもう1回5000mに出ると思う。しっかりもう1度自己ベストを目指していく。それ以降は夏合宿に入ってくるので、しっかり4年生としてチームを引っ張っていく存在になって、夏を経て駅伝で勝負していけるようにしたい」

工藤信太朗

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ーー今日の調子は
「調整段階までは結構いい感じでやっていたが、本番になってから緊張や雨の中で体が冷えたというのもあり、後悔の残るレースになった」

ーーレースプランは
「先頭についていき、得意のラストで(上げる)というプランだった。関東インカレでも入賞ラインの8位には入ったので、最後はさして金谷さんと一緒にゴールする予定だったが、スタミナ不足だった」

ーー監督やコーチから言われていたこと
「自分はスタミナが課題なので、粘って粘って、最後は得意のスパートで出すようにと言われていた」

ーーレースを振り返って
「言われていた課題がもろに明確になったと思う。長い距離が苦手なので、そこを強化していかないといけないと思う」

ーー今後の目標
「まずは今回14分を切れなかったので、安定して14分を切れるようになること。スピードを生かせるようになると13分40秒台というのは当たり前なので、もっと上のレベルで戦えるように、練習をもう1度積んでいきたい」

篠原倖太朗

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ーー雨の中でのレースとなったが調子は
「調子はよかった。自分の走る時は雨もほとんど止んでいたのでコンディションもよかった」

ーーレースプランは
「3000メートルを遅くても8分3秒で通過。(先頭が)7分58秒ほどで通過してくれるとありがたかったが8分10秒での通過だったため、その時点でタイムはかなり厳しかった」

ーー自身の走りを振り返って
「あの3000メートルの通過で自己ベストが出たということは、強くはなっていると思う。しかし、まだまだいかないといけないところがあるので、もう一度練習を積み直さないといけないなと思う」

ーー監督やコーチに言われていたこと
「13分25秒切り」

ーー自己ベストだが悔しさが残るレースとなったか
「元々の自己ベストが13分34秒で、1秒しか更新することができなかった。あまり意味がない」

ーー今後の目標
「今までずっと日本選手権の標準を切って出場することを目指して練習をしてきた。それが叶わなくなってしまったのでまだ目標は考えられていないが、また練習していく」

戦評:梅川岳飛、中西真雪、大塩希美、若山穂乃佳
執筆者:大塩希美

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