工藤、1500m意地の入賞!5000mも全員決勝へ-第103回関東インカレ
第103回関東学生陸上競技対校選手権大会が5月9日から12日にかけ、国立競技場で行われている。駒大は1500メートル。1万メートル、5000メートル、ハーフマラソンに計8名が出場。1日目に行われた1500メートル予選では白井恒成(歴2)、工藤信太朗(地2)が出場し、2名とも決勝に進出した。
2日目には1500メートル決勝と5000メートル予選が行われ、1500メートル決勝では工藤が8位に入賞。5000メートル予選には桑田駿介(経1)、金谷紘大(政4)が出場し、2名とも12日に行われる決勝進出を決めた。結果、インタビューは以下の通り。
結果
種目 組 | |
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着順 | |
名前(学科学年) | |
タイム |
1日目
男子2部1500m予選 1組 | |
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2着 | |
工藤信太朗 | |
3分49秒79 ※決勝進出 |
男子2部1500m予選 2組 | |
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5着 | |
白井恒成 | |
3分50秒70 ※決勝進出 |
男子2部10000mタイムレース決勝 2組 | |
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29位 | |
伊藤蒼唯(政3) | |
29分36秒55 | |
途中棄権 | |
安原海晴(商2) |
2日目
男子2部1500m決勝 | |
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8位 | |
工藤信太朗 | |
3分54秒40 | |
11位 | |
白井恒成 | |
3分55秒77 |
男子2部5000m予選 1組 | |
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8着 | |
桑田駿介 | |
13分57秒43 ※決勝進出 |
男子2部5000m予選 2組 | |
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1着 | |
金谷紘大 | |
14分04秒47 ※決勝進出 |
戦評
◆1500m予選 1組
集団の中腹でスタート。中盤に入り集団が縦長になると少し後退するが、徐々に前との距離を縮め、最後の1周に入ると先頭集団に食らいつく。残り200メートルを切るとさらにギアを上げ、7人を交わすごぼう抜きを見せた工藤は、2着で決勝進出を決めた。
◆1500予選 2組
白井はスタート後、集団の前方を位置取る。2周目で少し後退し、集団の中腹でレースを進める。ラストスパートで集団を飛び出すと5着でフィニッシュ。関東インカレ初出場にして見事決勝進出を決めた。
◆10000m決勝 2組
伊藤は集団の中腹を位置取りスタートを切った。5周目で集団が分かれると先頭集団でレースを進めていたが、9周目で集団からこぼれてしまう。苦しい表情を見せながらも走り続けるが、集団の選手とはかなり離され、トップを走る選手との間には周回差がついてしまう。最後は懸命なラストスパートを見せたが、苦しいフィニッシュとなった。
一方安原はレースの中盤でバランスを崩し、苦しいレースが続く。審判の制止を振り切ってレースを続行する場面も見られたが、終盤で途中棄権した。
◆1500m決勝
序盤、2人は集団の真ん中を一度ってレースを進める。スローペースでレースが展開し、集団は分かれないまま最後の1周に入る。最後の1周に入ると先頭のペースが急激に上がり、工藤は対応するが追いつくことはできず、8位でゴール。白井はスパートで一歩出遅れる形となり、11位でレースを終えた。
◆5000m予選 1組
序盤から集団の中腹でレースを進める。レース中盤まで安定したペースを刻み、周回を重ねる。3400mを過ぎると集団がばらけ、少しペースが落ち、2位集団で走る展開となる。残り1周になると、先頭集団からこぼれた選手を1人抜き、そのままフィニッシュ。自己ベストにはあと一歩届かなかったが、決勝に進出した。
◆5000m予選 2組
集団の後方からスタートした金谷。中盤まで集団の後方で周回を重ねるが、3000メートルを過ぎると徐々にペースを上げ、集団の中腹まで詰めよる。残り1000メートルを切り縦長だった集団が分かれると、金谷は集団の後方を位置取る。残り1周になったところで一気にペースを上げた金谷は、驚異のラストスパートで独走状態に入ると、そのまま組トップでゴール。決勝へ駒を進めた。
インタビュー
◆工藤信太朗
ーー今日の調子は
「春から少しずつスピード練習をやっていて、気候も悪くなくコンディションはよかったが、スピードの無さ、無酸素での足の動かし方に課題が見つかったので、ここから無くしていきたい」
ーーレースプランは
「途中までは思ったよりスローペースになってしまった。ポジション的にもスローペースで行くと思っていたが、スパートのかかるタイミングが早く、そこでもたついてしまったことと、ラスト200mでの切り返しで間隔があいてしまった。最後は皆走るスピードが同じだったので、足が止まってしまった。今思えばもっと前に行けていたらなと思った」
ーーレースを振り返って
「自分の得意なところはラストスパートで、総監督からも長所として伸ばしていただいている。だからこそもう少し上にいかなければいけないなと思った」
ーー大きな競技場でのレースだったが
「今日よりも昨日の方が感動した。自分が走ってきた中で一番大きいので、応援の声もかなり響いていて緊張した」
ーー入賞して
「全然実感がない。もっと上にいく練習をしていたので悔しい」
ーーインカレ以降の目標
「5000mにつなぐための1500mだと考えていたので、ここから夏合宿に向けてスタミナをつけていきたい。その後は秋の駅伝などに向けてタイムを意識していきたい。段々長い距離にも対応できればと思う」
◆白井恒成
ーー今日の調子は
「予選があっての決勝だったので、少し疲労がある中での試合になった」
ーー2日連続でのレースになったが
「2日連続のレースは今までもやってきたので、疲労抜きなども今までの経験で対応できたと思うが、結果的には全然敵わなかったので、これから変えていくしかないのかなと思っている」
ーーレースプランは
「スローペースになると予想されていた。自分はスローペースが苦手なので、ハイペースで押していけるように前に出ようと思っていたが、内側のポケットにはまってしまい、前に出ることができなかったので、そこは反省点」
ーー監督やコーチから言われていたこと
「ラストの300から150mのあたりで周りがスパートをかけると思うので、そこについていって、ラストは気持ちで勝つしかないといわれていた」
ーーレースを振り返って
「1500mを主戦場としてやってきた分、ラストの100mで前の集団を追えなかったのは自分のスピード不足だと感じた。これから5000mなどの長い距離に対応するようになると思うので、この経験を5000mで生かして、自己ベストを狙っていきたい」
ーー大きな競技場でのレースだったが
「国立競技場は今までで一番大きい競技場だった。緊張もしたが、その空気には呑まれないようにしようと思っていた。監督からも『競技場だけで緊張するな』と言われていた(笑)。楽しめたと思う」
ーーインカレ以降の目標
「5月後半から6月前半にかけて、チームとして狙う記録会が入ってくると思う。5000mのチーム平均を13分台に乗せることを目標にやっているので、しっかり13分台を出してその一因になれるように、プラスの方に行けるようにしたい」
執筆者:大塩希美